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修学旅行、寝台特急で行こう北海道!
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●おいしいバイト
「――人材派遣系の仕事をしている、親戚の叔父さんから、北海道行きのチケットが複数送られてきたんだ。友達を誘って短期の仕事に来ないか、何事も経験だよ、って。バイト代もはずむって言ってるし、なにより面白そうじゃない? 仕事用のDVDもついてたから、移動中に仕事を覚えられるよ」
それが、
桜庭 円
の誘い文句だった。
――さて。
時は遡り、3年生が北斗星に乗り込もうとしていたその日。
北海道は登別温泉街の片隅にある古びた宿、温泉旅館「クマの湯」の前に、円と、その誘いに乗った
ブリジット・アーチャー
、
小山内 海
、
御剣 刀
の4人が立っていた。
「わー、ここがクマの湯! ふっるいや!」
円がはしゃいだ声を上げる。
「温泉宿か、仕事が終わったら温泉だな!」と刀も腕まくりをする。
『こういうのも、せいしゅんってかんじで、いいよね』
海が筆談用のスケッチブックにさらさらと書くと、みんながうんうん、と肯く。
その一方で、ブリジットが首を傾げる。
「でも北海道……クマの湯? なんかひっかかるものが……」
その思いは、4人全員が抱いていたが、「……まぁ、いいか」。
「みんな! 頑張ろうね!」
円の声を合図に、4人はクマの湯の暖簾をくぐった。
◇
「ボクは、仲居さん!」
案内された女子従業員用の和室で。
手渡された従業員用のピンク色の和服を手に、円はくるくるとはしゃいでいる。
「私も、もちろん仲居をやるわ。金髪碧眼の仲居って、いわゆる萌要素でしょ? 客の視線を釘づけよ」
何に毒されているのか知らないが、そんなことを言いながらブリジッドは着物を羽織る。
「……何、円、着物の着方知らないの?」
「和服! は着れないんだー。手伝ってよー」
「駄目ね、日本人でしょう? いい機会だから、しっかり教えてもらうといいわ」
案内をしてくれた先輩の女性従業員がそれを見てくすくす笑っている。
その間に、ブリジッドは帯を締め終えていた。
『ブリちゃん、きものきるの、じょうず』
海も目を丸くしている。
「習い事で日本舞踊もやっていたからね……って、円、絡まりすぎでしょう」
帯にぐるぐる絡まった円を、ブリジッドと海がなんとか解き、それから着物も着せてもらったところで、コンコン、と控えめなノック。
クマの湯の文字の入った袢纏を羽織った刀だ。
「馬子にも衣装……」といい掛けて、刀は女性陣のじと目に気づき、言いなおす。「みんな、よく似合うな」
「最初からそう言いなさいよね」
ブリジッドが刀を小突く。実際、よく似合っていたのだ。
円は髪の毛を束ね、大人の雰囲気。ブリジッドも金髪をまとめ上げ、白いうなじが美しい。海もいつもより落ち着いた雰囲気に見える。
身支度が整うと、気持ちも整う。さあ、お仕事開始だ!
◇
1日目、彼女たちは、仕事を覚えようと、とにかく頑張った。
円とブリジッドは仲居として接客に従事。海は、接客は無理だから裏方を、と掃除や厨房などの手伝い。刀は、力仕事なら任せろと、布団の持ち運びやゴミ出し、さらに草むしりや植木の剪定もした。
こうして初日はみんな不慣れながらも頑張り、2日目。仕事も慣れてきたしここからが本番、と事務所にやってきたブリジッドが、ホワイトボードに書かれた本日の宿泊客の欄に目を留める。
<寝 島高校修学旅行御一行様>
一部が消えていて読めないが、これって……。
ブリジッドはちょうど通りかかった刀の腕をぐいぐいと掴むとホワイトボードを指差した。
「刀、見て! 何かこれ……」
刀もそれを確認して考え込む。
「普通に考えたら、寝子島高校、だよな……」
「引っかかっていたの、これだったんだわ。まずいわね、学校サボって来てるし……」
そう。全員サボりなのだ。それが問題である。
みんなに知らせてくる、と刀は事務所を飛び出す。
『え、ねここうのしゅうがくりょこう?』
慌てた刀の報告に、海が驚いた表情でペンを走らせる。
「そうなんだ」
『あ、しゅうがくりょこうで、だんたいさんがくるから、ひとでがたりなくて、よばれたのかな?』
「そうかもしれない。でも今、問題なのは」
『ばれないようにしないと』
「そういうこと」
『わたしは、うらかただから、だいじょうぶ。はやく、まどかちゃんにしらせて』
そのときにわかに、玄関の方が騒がしくなった。
「やばい。もう来たか!?」
刀は、いま庭仕事をしてましたーみたいな顔で、タオルで口元を隠し、円を探す。
その円はと言えば。
「大分様になってきた! ふふっ、ボクって適応力高い!」
と、自信満々で、玄関先に立っていた。宿の前に大型バスが停まる。団体さんのお出ましだ。
刀が、廊下を走ってきた。だが、近くまで来ずに立ち止まり、バスの名札を見ろ、と指差している。
「あれっ、刀くんあわててどうしたの? えっ、寝子島高校……修学旅行? まっさかー、どんな確率……」
円の笑みは、すぐに消えた。
理事長や、教頭に続いて、クマ先生がバスから降りてきたからだ。
なんたる偶然! しかし――賢明な読者諸兄はすでにお気づきであろう、物語とは偶然と必然の織り成すハーモニーなのだ――そう、人生と同じように!
「なん……だと……!」
円は、呼吸を整えながら、ピンクの着物の裾を正す。
「くっ、自然だ! 自然にしてれば問題ない!」
ブリジッドがすすす、と寄ってくる。高給バイトだ、仕事をしないわけにはいかない。
「とりあえず、私は今から日本語が不慣れなアメリカ人留学生のブリジットだから」
ブリジッドは小声で円にそう告げる。
「オッケー。ボクも寝子高生によく似た、ただの仲居の桜庭だから」
そういって覚悟を決めると。
笑顔で。
「ヨーコソ、イラシャイマシター」「どうぞ、ごゆるりと!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月19日
参加申し込みの期限
2013年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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