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寝子島高校
修学旅行、寝台特急で行こう北海道!
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●さよなら北海道、ただいま寝子島
「まったく……刀ったら、お風呂でのぼせるなんてねー」
翌朝、大量の御膳を運びながら、ブリジッドが呆れていた。
『かたなくん しんぱい』
ご飯の御櫃を運んできた海が、スケッチブックにそう書く。
「心配いらないよ、海ちゃん。ちょっと寝てれば良くなるって。今朝の仕事はボクたちだけでやろう?」
朝食用の味噌汁をぞれぞれの御膳に配りながら、円は肩をすくめる。
……昨夜すっかりのぼせた刀は、お布団の中でひとやすみ、だ。
◇
「みんなー。忘れ物ないかー?」
クマの湯の前に、大型バスが停まっていた。
先生方が点呼を取っている。
クマの湯の女将以下従業員一同、宿の前に並んでのお見送り。
円、ブリジッド、海に混じって、なんとか復活した刀の姿もある。
バスに乗り込んだ寝子島高校修学旅行の一行は窓を開け、二晩お世話になったクマの湯とその従業員たちに大きく手を振った。
「ありがとうございましたっ! さようならー!」
寝子高生の修学旅行も、いよいよおしまい。
昼過ぎには、円たちもこのクマの湯でのアルバイトを終えて、帰宅予定だ。
――さよなら、北海道!
……そして。
◇
「ただいま、寝子島ーっ!!」
一足早く寝子島に帰りついた
冴木 竜司
は早速、寮に送っておいた荷物をがらごろと大八車に乗せて、寝子高の職員室へと向かった。
彼が目指すはもちろん!
「お待たせしました! まゆ先生!」
またキミぃ? という冷たい目で、まゆ先生が自分の椅子をくるりと回して振り返る。
そんなまゆ先生の態度に挫ける竜司ではない。
「まゆ先生が所望してました、『北海道限定のニャルキー』……俺が見つけてきました!」
じゃじゃん、と竜司が両手で指し示した先には!
わざわざ札幌まで行って、今月のバイト代を使い果たして購入してきたニャルキー<成吉思汗(ジンギスカン)味>および<夕張メロン味>、それぞれ箱で1ダースずつ!
「えっ、ホントに?」
「さあ、どうぞ、お納めください! そして俺と結婚してください、まゆせんせー!」
まゆ先生のアッパーが迷いなく決まる。
竜司は見事に吹っ飛ぶ。
「どいひー!」
「……ま、これは貰っておくわ。この<成吉思汗味>っての、気になってたのよね。さっそくひとつ……」
――その後、まゆ先生は2年体育科の生徒たちに、大量のニャルキー<成吉思汗味>を寄贈したという。
◇
ねこでんは揺れる。飛行機と電車を乗り継いで帰ってきた大荷物の寝子高生たちを乗せて。
太陽はすでに西に傾いている。
「オォ、見ろよ馬ァ、寝子島が見えてきたゼェ?」
窓際の席で、誰よりもたくさんのお土産を抱えた
都築 匡
が、窓の外に広がり始めた海と、一本の橋で結ばれた緑の島――我らが寝子島を指差す。匡の隣の席に座り、昨夜風呂上りに見た浴衣女子のうなじをサカナに気を紛らせていた
馬頭 カナト
だったが、寝子島、の声に我に返り、目を細めて窓の外を見た。
「帰って来てしまったか。寂しいような……ようやくこいつの枕役を御免できるかと思うとありがたいような」
カナトの肩には、ぐっすりと眠りこけた悪友・
虎沢 健太
の頭が載っていた。
匡はニヤニヤ笑いを浮かべ、カナト越しに健太の髪をひっぱる。
「昨夜、女子部屋なんかに夜這いに行ったから寝不足なんダロ」
「そうだろうけどね。クマ先生に見つかって正座させられただけなんて虎沢君は情けないよ。折角乗り込んだからには、レディのひとりやふたり口説き落として二人っきりの時間をつくるくらいの気概を見せるのが紳士の務めじゃないかい?」
それを聞くと匡は急に真剣な顔になり、こう言った。
「アー、馬、オマエ、絶対俺んち来るナ」
「ん? さっき、荷物が多いから家まで運ぶの手伝え、とか言ってなかったかい?」
「やっぱイイ。オマエに妹は見せらんネー!」
「失敬だな」
がくん、と電車が揺れた。
電車が本土と島とを繋ぐ寝子島大橋に差し掛かったのだ。
揺れた拍子に健太の頭がカナトの膝に落ちた。それでも健太が目覚める気配はない。
「くっ! 僕の膝枕は女性専用シートなんだよ虎沢君! てか重い!」
カナトはどこから取り出したか、トレードマークともいえるステッキでぺちぺち叩く。
匡はケラケラと笑った。
見慣れた九夜山がぐんぐん近づいてきた。なじみ深い旧市街の屋根たちが、車窓を流れ始める。
ねこでんが停まった。寝子島の駅は、いつもの風景、いつもの匂い。
修学旅行の一行は、電車を降り、数日ぶりに自分たちのフツウに久々に身を浸した。
旅をして、ちょっぴり成長した生徒たちが感じたものは、おそらく安堵。
旅は楽しかったけれど、やっぱりここが、一番落ち着く。
寝子島はすでに夕方になっていた。
「楽しかったねー」
「後輩たち、お土産待ってるだろうなー」
「まずは、おうちに帰ろう」
お土産と旅の思い出でぱんぱんになったカバンを手に、生徒たちはそれぞれ家路につく。
「普通に旅行が楽しめたのは久しぶりだ、みんなアリガトウな!」
セルゲイ・ボスコフ
が友人たちに手を振っている。その姿は、迎えに来た黒塗りの車の中に消え、彼の残した小さな呟きだけが、オレンジ色を含みつつある寝子島の風にそっと響いた。
「――このフツウを守る為にも頑張りたいな」
<了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
修学旅行にご参加のみなさん、ありがとうございました。
ゲームマスターを務めさせていただきました笈地です。
北海道旅行いかがでしたでしょうか。旅をした気分になっていただけたら幸いです。
ところでわたしはJRの回し者でもなんでもありませんが、
北斗星に乗ってみたいと思っていらっしゃる方は、お早目のご利用をお勧めいたします。
数年前まで1日に2本走っていた北斗星も、今では青函トンネルの新幹線の工事のために1日1本。
北海道新幹線の開通も数年後に控えており、
開通したら夜行列車の需要が無くなって消えてしまうかも……?
そうなったら寂しいですね。てっちゃんというわけではないのですが、夜行列車大好きですよ。
さて、今回、シーンを2つに絞ってアクションを掛けていただきましたが、
他の方との絡みや物語の都合などで2つ以上のシーンに
御出演をお願いしているキャラさんもいらっしゃいます。
どうぞご了承いただければ幸いです。
それでは、また機会がございましたら……。笈地でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月19日
参加申し込みの期限
2013年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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