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寝子島高校
修学旅行、寝台特急で行こう北海道!
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●上野駅13番線、北斗星入線
上野駅。寝子島高校修学旅行の一行が待つホームに、チャイムが響く。
――まもなく、13番線に当駅始発、北斗星、札幌行が参ります。
――危ないですから黄色い線までおさがりください。
遠くから、線路を照らす光。
北斗七星を描いた青いエンブレム。
寝台列車の象徴でもある、ブルーの車体。
旅のはじまりとなる寝台特急・北斗星が一行の前にゆっくりと停車する。
上野始発の北斗星は、発車時刻よりずっと早くホームに入り、長く停車している。乗車を前に北斗星を撮ろうとカメラを構えた人々も多い。ホームは寝台特急と北の地への夢と期待にざわめいていた。
例に漏れず、寝子高生の修学旅行の荷物は多かった。3泊4日で何をそんなにと思うけれど、大概の生徒はパンパンにしたボストンバックを持参している。
「エーイ、みんなコッチだよコッチ」
身長2メートル以上あろうか。
短髪で黒フレームの眼鏡の、おだやかそうな表情をした巨体の生徒
が、皆の荷物を運び入れるのを手伝っている。
「ありがとうございます。本当にたすかりますわ」
アネモネ・アドニス
が彼に礼を言えば、傍にいた
風間 舞子
も、
「本当に立派な身体だよねぇ。皆より頭一つ分以上、飛び出しているもんねぇ」
と、その厚い胸板をぽんぽんと叩く。
「ははは、東欧の小国にいた頃、鍛えたからかな」
大農園の息子だから、と彼は嘯く。「迷子になりそうになったら僕を目印にしてよ」
世を忍ぶため、彼は自分のことを「僕」と呼び、爽やかに笑った。
セルゲイ・ボスコフ
――彼には様々な<事情>がある。らしい。
だが今のところ、
優しいハンサム留学生
として、学生に上手く溶け込んでいるようだ。
「あァー、行きたくネェ……」
車内への列に並びながら、いつもと同じように制服を着崩した
都築 匡
がため息をつく。
彼の脳裏には、年の離れた妹との別れの場面が蘇っていた――。
――溺愛する年の離れた妹が、出発する匡を見送りに、玄関先まで駆けて来る。
妹は、ちょっとだけもじもじと下を見て、それから旅に出る兄を羨ましそうに見上げた。
匡は胸が苦しくなった。
(ナンデ妹と離れてワザワザ北海道に行かなきゃなんねェワケ?)
けれど、修学旅行。行かねばならぬ学校行事なのだ。
匡は妹への未練を断ち切るようにかぶりを振ると、早口にこう伝える。
「ちゃんと野菜トカ残さず食えよ、それカラ夜は早く寝るコト、あんまし遠くに行かないコト……」
心配だ。心配だけど、本当に言いたいことはそうじゃなくって。
「約束守れたらいっぱいお土産買ってくっカラな」
指切りげんまん。妹の笑顔が、きらきら、きらきらと――。
「ゴメンよ、そこのカバンも取ってくれるかい?」
セルゲイがニッコリ笑って、匡の足元の大きなカバンを指差していた。
「あん?」
妹との回想を断ち切られた匡はやや不機嫌に足元を見る。
そこには黒い特大のバックが長々と横たわっていた。
「誰だよォ、こんなでかい荷物……って、なんだコレェ、重すぎ。妹より重いなんてあり得ねえダロォ」
匡はカバンを両手で持ち上げようとする。だが、ほとんど上がらない。
「てか、なんかさァ、このバッグおかしくネェ? なんかぐにょぐにょするモンが入ってそうじゃネ?」
それを聞き、セルゲイが、ひょい、とバッグを持ち上げた。
「軽々かよォ」
匡の驚嘆には答えず、セルゲイは、すうっと目を細める。彼は、こういう感触の荷物に心当たりがあった。そして――もし、このホームが静寂に包まれていたら、匡にも「ハァハァ」という微かな息遣いが聞こえたかもしれない。
「……」
セルゲイは息遣いに気づきながらも、素知らぬ顔でカバンを車内に運び込んだ。そして明るい声で「たしかに重いね。40キロはありそうだ」などと言いながら、そっと人目に付きにくい隅にそのカバンを置いた。
◇
本日寝子高生の貸しきりになっている1号車と2号車の各コンパートメントでは、旅への期待に胸がはち切れそうな生徒たちが、それぞれ自分の今宵のベッドを物色している。
吉祥寺 黒子
はいち早く2段ベッドの上の段を自分の席と決め、確保していた。
「ハッ、修学旅行だなんてな。今更楽しみとか抜かせるほどガキじゃねーよ」
などと言いつつも、カバンにはしっかり北海道の旅行雑誌が入っている。
「大体、俺はもう二年前に修学旅行行ってんだよ、今更修学旅行って柄じゃねーの」
彼女は事情があって3年生は2度目なのだ。2度目だが……正直、楽しみで堪らない。
黒子は荷物を解くのももどかしく寝転がると、何度も読んだ旅行雑誌を見つめなおした。
「今回は北海道か……くっそ、土産はどれがいい? こっちか、それともこの限定の……」
「あの……こちら、空いてます?」
通路から顔を覗かせ声を掛けてきたのは、
青龍寺 琴理
だった。
黒子は思わず旅行雑誌を尻の下に隠す。
「あ、ああ。空いてるけど?」
「じゃあすみません、ご一緒させてください。ああ、貴子ちゃん、こちら空いてるみたいですよ」
琴理の後ろから風紀委員長の
北風 貴子
も顔を覗かせる。
「よろしく。楽しい修学旅行になるといいわね」
「お、おう」
琴理が向かいのベッドの上の段に、貴子がその下の段に居場所を決めたのを見て、黒子はそっと呟いた。
「しかし……
芽森
の奴も修学旅行、行ければ良かったのにな……」
その言葉は、荷物をベッド上のスペースに入れていた琴理に届いたらしい。
「本当ね。已むを得ない事情で修学旅行を休んだ生徒が何人かいるのは残念だけれど、私たちがその分も楽しみましょう?」
「だから俺は修学旅行が楽しみだなんて」
旅行雑誌がばさりと落ちる。ああ、これ以上取り繕うのは無理だ!
「だからよォ、……くそ! 楽しみだぜ、北海道!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月19日
参加申し込みの期限
2013年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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