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修学旅行、寝台特急で行こう北海道!
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●登別温泉街散策
ところ変わって。
登別温泉街のおみやげ屋の一角で、キュートな少女――いや、少年が売り子をしている。
音海 なぎさ
だった。実はこのおみやげ屋、なぎさの親戚の家なのだ。
なぎさはもともと北海道の生まれだった。それが、4月にテオの声を聞き、両親に無理を言って寝子高の2年芸術科に転入したのである。今回、報告などを兼ねて北海道の実家に帰省したところ、この登別の親戚の家にも顔を出そうということになり、さらに、「せっかくだからバイトして行かない? ナギちゃんかわいいから売上見込めるの」という親戚のお願いに流されて、こうして店番を任されているというわけである。――親戚が用意してくれた女の子の服を着せられて。
「ボクは男だっていつも言ってるんだけど……」
はじめ、そんなふうにため息をついていたなぎさだったが、小一時間もしないうちに女の子の格好に感謝することになった。というのも、なぎさの店に、寝子高の制服を着た生徒たちが――それも、生徒会長の
海原 茂
がやってきたからだ。
なぎさはそっと視線を逸らした。こんな恰好をしているし、同じ学校の生徒だとバレたくはない。
茂は、女生徒と一緒だった。
青龍寺 琴理
だ。
「茂くん、つきあって欲しいんです」
琴理は哀願の表情で、茂にそんなことを言っている。
(――まさか告白?)
なぎさがドギマギしていると、琴理はこう続けた。
「どんなお土産にしようか迷ってて……」
(なんだ……お土産選びか……)
なぎさはほっと胸をなで下ろす。
(……よく考えれば、ボクがほっとしなくてもいいんだけれど)
茂は無言で、黒光りする木彫りの熊を差し出す。
「ふふふ、定番よね。でもそれ以外で……何がいいと思う……?」
「なら本は?」
茂に勧められ、琴理は「道内限定!」と張り紙のある本のコーナーに目を向けた。
「そういえば、茂くんは本をよく読んでるけど本が好き?」
琴理が尋ねると、茂は「そうだな」と答える。
「……私も好き。司書をめざしているのもあるけれど、本はいつも傍にあるものだから……」
「俺もだ」
「そういえば、茂くん、木天蓼大狙っているのよね。一人暮らしするつもりなら、旧市街にある安いアパート、紹介できるわよ。私が住んでいるところだけれど……」
茂は肩をすくめる。
「それには、まず受からないとな」
「そうよね……ちょっと気が早かったかしら」
自身も木天蓼大を志望している琴理は、そこで少し言葉を切ってから、「同じ大学にいければいいね」と小さくつぶやいた。
「ん?」
「ううん、なんでもない。……あっ、おみやげ、これに決めたわ」
琴理は、結局、北海道の民話や歴史の書かれた地域限定本を手に取る。
「お会計してくるから、茂くん、ちょっと外で待ってて貰ってもいいかしら?」
琴理が本を手にレジにやってくる。なぎさは素知らぬ顔でレジを打つ。
(北海道の民話、980円、北海道の歴史、1280円――ん?)
はた、となぎさは手を止める。
琴理が選んだ3冊目は、
「おちこぼれ姫のなまらイケナイ北海道」
――茂が旅行ガイドといい張っている特殊な嗜好の愛読書、
おちこぼれ姫のイケナイシリーズ北海道限定版
であった!
「あっ、それだけ、別に包んでください」
なぎさはもちろん店員として、「かしこまりました」と応じる。
その後琴理は、その別包装のイケナイ本を、店の外で待っていた茂にプレゼントしていた。
「これは付き合ってくれたお礼」――そう言って琴理は茂にウィンク。「本の読みすぎには気をつけてね」
彼女は、茂がイケナイシリーズを愛読していることを知っていてプレゼントしたのだ。
……女の子って、すごいなあ。
◇
「うふふ……その衣装……似合ってますよ、戌井君」
「ぼたん先輩こそ……いつもよりもっと可愛いよっ」
うふふ、えへへ……こそばゆい位いちゃいちゃしながら、
添木 牡丹
と
戌井 創
が温泉街を歩いている。
レンタルしたアイヌの民族衣装に身を包んだふたりは、北海道の美味いもの食べたり。お揃いのアクセサリーも欲しいね、なんて、お土産屋さんをのぞきながらそぞろ歩きをしたり。
誰がどう見ても、温泉デート。
ところで牡丹は2年。創は1年。ということは、学校は……。
「学校には病気なんて言って、悪いことしちゃってるんだけど、二人だけの秘密のデートだなんて……なんかドキドキしちゃう」
「うふふ……私なんて、学校には『親戚の結婚式に行ってくる』って言っちゃいました。……心苦しいですが、弟が紹介してくれた高級旅館『旅亭 熊ゆら』、この日しか予約とれなかったんですもの、しょうがないですよね」
そんなわけだから、知り合いには遭いたくない。つまりお忍びデートである。
創は、思い切って牡丹の手をエスコートするように握った。
繋いだ手は暖かくて……。
創が「えへへ♪」と笑うと、牡丹もはにかむ。
とあるお土産屋さんの店頭で蟹が蠢いている。
創は「そうだ!」と立ち止まった。
「寮のみんなにも口止め兼お土産がいるよね。蟹持って帰ったらみんなびっくりするかも」
「うふふ、そうですね~」
そんなふたりに声を掛けたのは、店頭に出ていたなぎさだった。
「お土産だったら、『クマクマまんじゅう』はいかがですか? 御試食どうぞ――って、あれ……添木く……」
牡丹も気づく。
「音海さ……?」
「い、いえいえ、私はナギです。おっしゃっている男性のかたとは別人ですよ」
「ふふ、ふふふ……そうですよね。きっと私たちもあなたが思っていらっしゃる方とは別人です~」
「ふふふふ……『クマクマまんじゅう』買いますよね?」
「えへへへ……もちろん。買うからには、わかってますよね?」
「商談成立ということですね」
「ええ、そういうことですぅ」
なぎさと牡丹は笑みを絶やさぬまま、『クマクマまんじゅう』をやり取りする。
「ところでナギとかいう店員さん。地獄谷は見てきたんですけれど、他に面白いものってあります?」
「からくり閻魔堂は見ました? 大きい閻魔様が、時間になると、からくりで動くんです。今いけば、ちょうど動くところが見れますよ、名も知らぬ旅人さん」
「ありがとうございます。戌井君、行ってみましょう~?」
◇
「ふう……さすがに疲れたな」
夕刻。ようやくバイトを終えて、なぎさは足湯で一休み。
「お隣、入ってもええかなあ?」
同じく、キムンカムイ牧場での手伝いを終えた
直風 満帆
がやってきて、お湯に足を投げ出した。
なぎさは満帆が同じ学校の生徒だなんて気づかず、満帆もなぎさがナギという名の女の子だと信じて疑わなかったので、他人の気安さでプライベートな話なんかもしてしまう。
「お父ちゃんたちゴールデンウィークが仕事で潰れたから、代わりの休みを取って旅行いうのはええと思うねんけど、家族旅行や言うて、わざわざ学校に許可取ってまでうちを呼びつけるとは思わへんかったわ……それでいて、お父ちゃんとデートしたいさかい昼は別行動せぇて、お母ちゃんヒド無い?」
「あはは。ラブラブだね」
「まあまだ新婚さんやしねー。……あっ、自分の事ばっかり話してたわ。そういうナギちゃんは? 旅行?」
「帰省、かな。楽しかったし、帰ってきて良かったな。……今回の帰省では、実際に
目指したい目標
ができたことを報告もできたし」
なぎさは両親にこう報告していた。
『とりあえず、ボクは皆を助ける道を選ぶことにしたよ。
体力で迅速な運搬か、演技力で安心させるか、まだちょっと悩んでるんだよ。
どっちが向いてるかな?』
――どちらが向いているかはまだわからないけれど。
寝子島での高校生活がきっと、道しるべとなってくれるだろう。
「さあて、そろそろうち帰るわ。お母ちゃんたちも宿に戻ってると思うし」
「うん。じゃあね」
なぎさと満帆はこうして別れ、それぞれ寝子島へと戻って行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月19日
参加申し込みの期限
2013年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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