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修学旅行、寝台特急で行こう北海道!
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円たちはよく仕事をこなした。
金髪の仲居さんもいるんですね、と聞かれれば「国際化の波もありますので、留学生の方に手伝って貰ってるんです、外国の方も安心致しますから」と答え。なんだか見覚えが、と言われれば「世の中には、似たような人が三人居ると言いますからね」と誤魔化し。……まあ、当然気づいた3年生もいただろうが、旅先で野暮は言いっこなしよ、と、大事にならずにその日の仕事を終えることができた。
一方、男子が「ななかまどの間」、女子が「のぼりふじの間」に案内された修学旅行の一行は、前日が車内泊だった疲れもあってか、その日はみんな、わりとすぐに寝てしまった。
翌日は、自由行動日。
ハイエは永田先生と函館に向かい、天吏も札幌へと向かう。
ジャン先生は、温泉街からそう遠くないところにある江戸時代を模した村に行くと張り切っていたから、何人かはそれに付いて行ったかもしれない。
そして、
虎沢 健太
、
馬頭 カナト
、
都築 匡
の悪友三人組は、この自由時間を札幌で過ごそうと決めていた。
●札幌ナンパ対決
札幌、大通り公園。この時期は白や紫のライラックが美しい。
赤い電波塔を見ながら焼きトウモロコシを食べてはみたけれど、男3人、何か足りない。
ふと、目の前をハイヒールの女性が通りかかった。彼らはその肉付きのいいヒップを目で追う。
足りないのは、そう……女っ気だ!
「オイ、馬と虎。勝負しネェ? お前らドーセ女子をナンパすんダロ?」
匡の呼びかけに、馬と呼ばれたカナトと、虎と呼ばれた健太がぴくりと反応した。
「ナンパ対決ってわけかい?」
カナトが尋ねると、匡は頷く。
「負けたやつが全員分土産代負担ナ」
健太も乗ってきた。
「俺はいいぜ。いま11時だから、時間は正午ちょうどまで。ナンパの勝敗は、一緒に写真を撮ってくれた女子の数で競う。……ってのはどうだ?」
「構わないよ」
カナトは胸の内で思う。眉毛(匡)とゴリラ(健太)には負ける気がしないけどね、と。
「負け犬にはめいっぱい土産を買わせてやるよザマ……」ごほん、と咳払い。「……買わせてあげようかな♪」
悪友ふたりには、わりと容赦がないカナトである。
「おい馬、素が出まくってるぜェ?」ケラケラと匡が笑う。
「問題ないさ。女性の前では紳士だからね」
「お前には負けたくねえな」と健太も笑って。
1時間後にまたこの場所で。そう約束すると、三人は散開した!
◇
健太は電波塔の方へ向かって歩いていった。
とりあえず狙うのは自分と同じ修学旅行生、とくにギャルである。
自分の好みだから狙うというわけではない。ちゃんと考えての選択だ。
健太があたりを見渡すと、ちょうどよく制服姿のギャル二人組が目に入った。健太は声を掛ける。
「なーなー、君達どっからきたの?」
「えー? なにー?」
「やー、俺さ、寝子島ってとこから来たんだけど。一人で観光してもつまんねーからさ、一緒に電波塔登ってくれる女の子探してたんだよなー。よかったら一緒にどーかなーって」
「えー、ふふふ、もしかしてナンパー?」
女の子たちはそういうが、なかなかの好感触だ。
(まあ、ようするにチャラいやつとチャラいやつは引き寄せ合うってことだな)
二言三言交わしたのち、ギャル二人と電波塔に登ることになった健太は、胸の奥でガッツポーズ。
作戦通り、である。
◇
匡は、お土産屋の一角で、ちょっと早い昼休みという風情のOL風二人組に声を掛けた。
「ナァ、そこのオネーサン。ちょいと質問させてくんネェ? ココの土産って何がオススメ? 妹に買っていきてぇんダケド」
嘘ではない。ほぼ真実である。だからこそ、お姉さんたちも足を止める。
匡は妹への土産を大量に買い込むために、この勝負に全力で挑んでいた。世話を焼くのがすきそうな女性を狙って声をかけ、妹への土産と言って警戒心を解く作戦である。
「俺、妹とスッゲー年離れてっし何を買ったらいーかサッパリなんダヨ……やっぱちゃんと喜んで欲しいジャン?」
これも本当。お姉さんたちは親切にも「北海道では最近このキャラクターが流行ってるよ」とか「このお菓子、意外とおいしいんだよ」などと教えてくれる。ここまで来たらもう流れは匡のもの。
「サンキュー! あとさ、俺甘いのめちゃくちゃ好きデサ、ついでに美味いカフェでも教えてくんネェ? お礼に奢るシ」
「やだあ、修学旅行中の学生さんに奢ってもらうなんて出来ないよー。むしろお姉さんたちが奢ってあげる!」
てなわけで。匡もお姉さん二人ゲットである。
◇
カナトは、大通りの地下にいた。
地理に困っている学生のふりをしてきっかけを作ろうと思っていたのだが……。
「ふむ……本気で迷ってしまった。……ってか、なんだこの地下街! 北海道民地下に進出しすぎだろ!」
そうなのだ。雪の多い北海道。大都市・札幌は、冬に地上に出ずに済むよう、地下街を大発展させてしまっていたのだ!
「ここはどこだ……大通り公園へはどこから出ればいいんだ……っ!」
カナトは途方に暮れる。そんな彼に声を掛けてくれたのは年配の――いやいや、熟女の二人連れだった。
「あらあら。学生さん? 道に迷ったのねえ?」
女性に年齢は関係ない! カナトはきりっと開き直る。
「そうなんです。よろしければおふたりのような素敵なお嬢さん方に、地上までエスコートしていただければ嬉しいのですが……」
カナトはきらきらっと営業スマイルを振りまく。
「あら、お嬢さんだなんて。こんないい男にお願いされたら、断れないわねぇ」
こうしてカナトも無事(?)熟女二人とお近づきになれたのだった!
◇
「だっはっははは! さすが馬頭、やるなあ!」
昼過ぎ、大通り公園の待ち合わせ場所で。互いの成果である写真を見せ合うと、健太は大いに笑った。
「女性はみな宝だよ。都築君や虎沢君にはわからないだろうけれどね」
カナトはしれっとそういうが、健太と匡はまだ笑いが止まらない。カナトはむっとする。
「しかし、結果、全員二人ずつとは具合が悪いね。勝負がつかないじゃないか」
そのときだった。
3人の耳に、とんでもない言葉が聞こえてきた!
「お姉さん、胸揉ませてください!」
ジーンズ姿の美女が、げしーん! と土下座の男を蹴っ飛ばしてぷりぷり去ってゆく。
「おお~~」
3人は、土下座男の勇気ある所業に思わず拍手を送ってしまった。
「さすがの俺らもあれは真似できねえな!」
「……てか、アレ、ウチの制服じゃネ?」
なんと! 土下座男は、2年の
冴木 竜司
だったのだ!
竜司はよろよろと近づいてきて、三人の目の前に倒れ込む。
「グハッ! ようやく札幌についたぜ……」
「大丈夫か、しっかりしろ!」健太が竜司を支える。
「……やっぱり、ヒッチハイクだけだと色々と無理があったな……」
「寝子島からヒッチハイクかよ!」
「最後のお姉さんも胸揉ませてくれなかった……帰りは列車使おう……」わずかに白目を剥きながら竜司はつぶやく。が、次の瞬間、がばっと立ち上がり「そうだ、ニャルキー!」と叫んだ。
3人が怪訝そうに見つめる中、竜司は語る!
「俺は聞いてしまったんだ……まゆ先生が『北海道限定のニャルキー』を欲しがってるって……うぉぉぉ!!!まゆ先生! 俺、来ましたよ北海道! 待っていてください! まゆ先生!」
「……」
健太は、竜司を支えていた手をぱっと放した。そして全員が、竜司をいなかったものとして歩き出した。
「さーて、そろそろ行くかー。ナンパ対決は決着付かなかったけどどーするよ?」
ところが、問題の解決に寄与したのは、意外にも竜司のこんな言葉だった。
「ナンパ対決だって!? 決着なら、あの子でつければいいじゃないかー!」
竜司が指差したのは、ピンクのワンピースを来た幼い女の子だった――。
――結論だけ言おう。
匡は、妹のために全力でお土産を購入した。そのほかに大量のお菓子も買った。
健太は「欲しいバイクパーツがあったのに……」と絶望的な表情で靴底に隠した万札を匡に渡した。
カナトも匡に大人しく払ったが、眉毛にナンパで負けたという、別の意味で忘れられない思い出が出来てしまった。
「しょうがない。実際に幼い妹がいる奴にはかなわん」とカナトがうな垂れると、
「愛の勝利! みんなアリガト! ところデ、アイツどこ行ったんダロ?」と匡は勝利の立役者を探す。
「冴木か? 列車の時間だからって帰ったぜ」と健太が答える。
冴木竜司、無事、地域限定ニャルキーを購入し、帰宅。札幌滞在、正味4時間であった――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月19日
参加申し込みの期限
2013年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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