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寝子島高校
進路相談、君等の道 【2,3年生限定】
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2年芸術科担当の
若林 沙穂
先生は、面談用にくっつけた机に、小さな一輪挿しを置いた。一輪挿しは渋い色合いで、陶芸家でもある沙穂先生の作だ。そこに、そのへんで手折ってきたツツジの枝をすっと射す。
進路相談なんて。
「かったるいわよね」
その気持ち、よくわかる。だから。
「せめて、気分だけでも上げていきましょ」
ピンク色のツツジの花を爪ではじいて。
――さあ、面談開始!
●芸術科:2年6組
【
真壁 真美
の場合】
真壁 真美
は席に着くと、その長い髪をすっとかき上げ、それからピンク色のツツジの花に気づいた。
沙穂先生は進路希望調査票を確認しない。真美に向かってにこっと微笑み、「じゃあ、進路希望を教えてくれる?」と尋ねる。
「進学、希望よ。志望理由は『ジャーナリストになりたいから』……そう、書いたはずだけど」
「どうしたいと思っているのか、本人の口から本人の言葉で聞くことにしてるの。面倒かもしれないけど答えてね。じゃあ、次の質問。どうしてジャーナリストになりたいのかな?」
「……憧れてる人がいて。恩人、なんだけど……その人がジャーナリストだったの」
「へえ」
沙穂先生が可愛いなあ~という表情をする。
真美はちょっとムッとする。
「可愛い動機で、悪い?」
「むしろ素敵よ。続けて?」
寝子島に来る前、真美は問題児だった……というか「絶壁のマミ」の二つ名で恐れられた存在だったらしい。だが、あるジャーナリストとの出会いが真美を変えた。
「できれば一日も早くあの人みたいになりたいけど、まだまだ力不足なのはよくわかってる。だから、私らしくない無難な道かもしれないけど進学して力をつけようと思うの」
「うん。その心意気やよし! 無難な道かどうかは……」
そう言いながら沙穂先生は成績資料を捲る。
「どの大学を受けるつもりかにもよるんだけど。そこは何か考えてる?」
「それは……まだ」
真美は口ごもる。
「そっか。じゃあ、そうねえ……ジャーナリストってことだけど、ジャーナリストにもいろいろあるじゃない? 経済ジャーナリストとか、芸能ジャーナリストとか、戦場ジャーナリストとか……どこを専門にしたいかによって、大学も変わると思うんだけど、そのへんはどうかしら?」
「いや、その、それもまだ決めてないって言うか……」
「ジャーナリストになりたい!」と言う気持ちは人一倍強いようだが、恋に恋する……じゃないけれど、ジャーナリストという職業への憧れが強すぎて、自分自身が具体的にどうしたいかはまだ見えてないらしい。
「じゃあ、まずそこからね。ジャーナリストになって何をしたいのか。ジャーナリストの仕事についても、もっと調べた方がいいかもしれない。その恩人の人にもし会えるなら話を聞いてみるとかね」
「ん……」
「ええとね、成績なんだけど、……寝子高に入ってからすごく頑張ったのね。ずいぶん上がってる」
入学当時は下から数えた方が早いぐらいだった成績だが、ジャーナリストになりたいという一心で、先生が嫌になるぐらいわからない事をしつこく聞きまくって努力した。お蔭で今では学内平均ほどにまで学力は向上している。
「これは少なくとも現状維持。進学したいなら頑張ろうね」
「頑張ってるよ」
「失敬失敬、そうよね。じゃあ無理しすぎず。ま、遠くの夢は見えてるみたいだから、あとは具体的にどうしていくか、どうしていきたいか、そこを詰めていけばいいわね」
●芸術科:2年7組
【
音海 なぎさ
の場合】
「先生、ボクは『救急救命士』を目指そうと思うんです」
救急鞄を抱えて現れた
音海 なぎさ
は、まっすぐ沙穂先生を見てそう言った。
この高校に来てまだそんなに時間はたっていないけれど、とかくいろんな事件が起きて、小さなけがをする生徒が多くて、となぎさは言う。
「ボクは、他人が怪我しているのに耐えられないみたいだ。だから。それを助ける力がほしい。自分のために持っていたこの救急鞄だけれど、他人のために使いたい。……皆を苦痛から癒してあげたい」
『皆を怪我から救いたいから』――志望理由欄には、そう書いてある。
話しながら、いままで流されるばかりの毎日だった……となぎさは、自分のこれまでを振り返っていた。
なぎさは4月の終わりに寝子高に転入してきた。故郷の北国で、あの日、テオの声を聞かなければ――今も、流されるだけの毎日を送っていたかもしれない。突然、寝子高に通いたいと言い出した自分を『思うように行動しろ』と送り出してくれた両親の顔が脳裏に浮かぶ。両親は何も聞かずに、星ヶ丘寮を手配してくれ、表向き『演劇の勉強』ということでなぎさを寝子高に転校させてくれた。
そうしてはじめて、自分の意志で、見つけた未来。
叶えたい。だから、そのためには。
「先生、持久力をつけるにはどうすればいいんですか?」
「救急救命士になるために?」
「ええ。体力勝負の仕事だと思うんです。瞬発力はあるけれど、持久力は持たないから。そこをどうにかしないと話にならない」
「持久力ねえ……それ、私に訊いちゃう? たまに急いで駆け足すると、3歩で息があがる私ですが」
沙穂先生は苦笑いするが、なぎさは真剣だ。
「転科できるなら、した方がいいなら、そうする」
「転科って……芸術科から、体育科に? それはまあ、2学期になるときに手続きすればできるけど」
持久力、持久力……むーんと沙穂先生は唸っている。
「ああ、そうだわ、お百度参りって知ってる?」
「お百度参り?」
「簡単に言うと、神様とか仏様とかにお願い事を叶えてもらうために、同じ神社仏閣に百回参拝することなんだけど……私ずっと思ってたんだけど、あれってすごく健康にいいと思うのよね。神社とかお寺って参道が長かったり階段がたくさんあったりするでしょ。そこを毎日毎日コツコツ歩くわけよ。ちょっとした病気ならそれで治っちゃう気もするし、健康になったら願い事を叶える力も湧いてくると思うわけ」
というわけで、と沙穂先生は人差し指をびしっと立てる。
「お百度参りがいいわ。絶対持久力つくから」
「え?」
「毎日、同じことを念じ続ければ、意志も強くなって一石二鳥。はい、解決ね!」
「はあ」
そこで沙穂先生は突如菩薩のような顔になり。
「……という私の頼りにならない答えを反面教師に、自分に合ったやり方をみつけるのよ。予言するわ。それがあなたの、未来への第一歩になるでしょう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月26日
参加申し込みの期限
2013年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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