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終末救世主 ~夜は幻、閑かに開くもの~
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夜は幻、静寂の世界。夜は閑か、目に見えぬものが跋扈する世界。
息を潜め、ユエは夜を行く。街中にぞろりと出没する獣たちの発生源――笛の音に誘われるように彼女は危険を承知で夜を直走った。
動き易いショートパンツ姿の彼女は手袋より伸びた鋼糸を屋根の桟に縛り付け身をぐるりと舞わす。遠く、詔子と共に夜の警備に当たった者たちの戦闘音が聞こえてくる。
屋根の上は比較的スムーズに動き易かった。獣たちは道を行く人々には容赦はしないだろうが、屋根の上のユエにまでは気が付いては居ないようだ。
(ここなら大丈夫ですね……?)
事前に情報収集を、と腰を上げたユエは亮達と意見の共有をしていた。霊刀とは何かと言う世界の根幹の部分から調査に当たる亮の調査結果はユエにとっても非常に興味深いものがあった。
この世界のなりたちそのものから
獣と人は同じ存在であるという説
が否定されていない以上、中の者たちも芦澤と同じように人狼となっている可能性もあるのだ。
ならば何故、真央が言っていた「雨が獣と化すキーになってる」可能性。この冴え冴えとした蒼い月が何らかの効能を匂わせている可能性だってある。
宗像邸での情報共有会で由貴奈の言っていた
三ツ扇家
の人間を詔子がよく知らない事の不可解さだってそうだ。
(同じ盟主筋ならば交流があってもいいはず。例えば、宗像詔子は百目鬼辰彦を『おじさま』と呼んでいた。
犬堂馨一が宗像家に訪れる事だって交流が無ければ不可能の筈――それなら三家が密接に繋がっている事も十分に理解できる)
それなのに、四大盟主の内の一角だけを盟主代行として位置する詔子が詳しく知らないのだという。
辰彦や犬堂康助であれば三ツ扇家の事を知っているかもしれないが、この夜闇の中、それを問い質すにも骨が折れるだろう。
日中の時間を使用して調査にあたっていた倫理子は言っていたではないか。
流浪の民と終末の民はまったく別の存在なのだ
と。
そして、この島国で外と呼ばれる場所はもともとはなかったが四大盟主の存在が出来上がった頃には外には獣が跋扈するようになっていたのだと。
(……今、考えても意味はないでしょうか……?)
ならば先なる課題は足元を往く獣達だ。
何処からか叫声が聞こえた。ユエはゆっくりと走る。女だ。髪の黒い、水桶を抱えた女が蹲っている。
それを救うために尽力しているのだろう爆竹を手にした亮が肩で息をしていた。
「くそっ……!」
苦々しく吐き出された声を聞き、ユエは跳躍した。
ぐん、とその身が宙を舞う。一方の手は出っ張った屋根の部位に引っ掛けた鋼糸を括る。顔を上げた亮と視線が克ち合った。
言葉なく頷く亮が息をつく。深く肺の奥まで息を吸い込んだ彼の脳裏で一つのスイッチが切り替わった事をユエは悟った。
(発動――!)
硬球を投げ込むその激しさに獣が呻きを上げる。女を護っていてはその実力全てを出すことが出来ないのだろう。身を反転させ、蹴りを繰り出したその儘に女の体を細い路地へと押し込んだ。
「おや」
ぱちりと瞬くユエは獣の意識が『自分に向いていない』ことを悟る。どうやら、獣は目の前の得物に夢中のようだ。
(――此処に居るのはあまり知性が高くないようで……?)
ギギギギと鋼糸の軋む音がする。身をそのまま反転させて、空の上から勢い付けて蹴り込んだ。宙ぶらりんの体をそのまま屋根の上へと回せれば、亮から僅かな拍手が上がる。
「ふう。私は屋根から行きますね」
「俺はこのまま道沿いに進んでみようと思う。宗像邸で」
「ええ、また後程」
屋根の上を走りながらユエは先程の獣の事を考えていた。
女と亮を狙ったあの行動は目の前の餌を狙う獣そのものだ。月を仰ぎ見れば、ユエの姿にも気付けただろうが一度たりともその様な仕草は見せなかった。
百目鬼邸で統率されたように見えたそれを行わなかったのには何かわけがあるのか――ユエは悩まし気に唇へと指をあて、そして耳にする。
――――――♪
何処からか響く笛の音。
ゆっくりと顔を上げる彼女は瞠目する。気づけば眼前には白い髪の女が立っていた。
「……誰、ですか」
確かめる様な声音に女は笛の演奏をやめふふ、と唇を吊り上げて笑った。美しいという言葉が似合う様な女ではなかったが、不細工と言う訳でもなかった。只、その白髪と紅い瞳がユエの視線を引いていた。
彼女の背後にある蒼い月は笛の音に誘われるようにその光を強くしている錯覚を感じユエは「あなたが、獣を操っているのですか」と口にした。
「なら?」
「どうして、そんなことを?」
ユエの瞳には映る。倫理子が調査結果として持ってきた資料の中で目にしたことが有る。あの女の羽織には確かに同じ模様が――三ツ扇家の紋が刻まれていた。
「さあ、どうしてかしらね―――救世主様?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
前回シナリオ
終末救世主 ~寄る辺なき悪意と蒼い月~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月09日
参加申し込みの期限
2017年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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