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伊藤 佳奈
は自室の机に向かって宿題に励んでいた。垂れた目尻を少し上げて、うーん、と困ったような顔で唸る。設問の部分を人差し指でとんとんと叩く。
「にょろにょろした物は苦手なんだよねぇ」
英語の問題にのんびりとした愚痴を零す。何とはなしに部屋を見回した。
「知ってたけれど、独りだねぇ」
再び設問に向かう。静かな溜息を吐いて教科書を閉じた。立ち上がる時に部屋の時計に目をやる。
――この時間だと、美緒ちゃんは道場かなぁ。
自身の服装に目を落とす。首周りの緩いシャツとジャージのズボンを穿いていた。
「道場でこの格好はないよねぇ」
ほのぼのとした様子で着替えを始めるのだった。
道場で
伊藤 美緒
は独り、素振りを行なっていた。白い剣道着に黒い袴姿で軽やかに竹刀を振った。見えない敵に打ち込むようにフェイントを交えて渾身の一撃を見舞う。
――佳奈に勝つには練習しかないわ。
摺り足で縦横無尽に動く。構えた竹刀の先端を小刻みに動かし、一足飛びの面打ちを見せた。
その時、背後から声を掛けられた。
「あの、ちょっといいかなぁ?」
のんびりとした甘ったるい声が耳の穴を舐めるように入り込む。美緒の膝が震えた。内腿を不自然に擦り合せる。
「な、何よ」
美緒は不機嫌な顔を努めて振り返る。道場の出入り口に剣道着姿の佳奈が立っていた。恥ずかしそうな笑みを浮かべて小さな声で言った。
「練習中にごめんね。ヘンなお願いだと思うんだけど、ちょっとでいいからお話し相手になって欲しいんだけど」
やや俯いてチラチラと目を上げる。
美緒は竹刀の柄を強く握った。口が半開きになる。漏れ出る熱い息を唇で感じた。自身の頬に掌を当てる。とても熱い。急に皮膚が薄くなったように思えた。
――なんでよ? 身体がおかしい。佳奈、あなたのせいなの? この疼くような堪らない気持ち、どうにかしてよ。
茶色い瞳が甘いキャラメルのように蕩ける。
妙な反応を見せる相手に焦れたのか。佳奈は言葉を付け加えた。
「都合が悪いなら、あとでもいいけど」
「……話し相手、別にいいわよ。ねぇ、佳奈……この竹刀、どう思う?」
竹刀を斜めに掲げた。片方の手を柄から上へと滑らせて愛おしむように撫で上げる。
「どうって言われても、ささくれたところはないよねぇ」
「竹刀の話じゃないわよ。ほら、もっと想像力を働かせて。先っぽが黒くて光っているよね。これって男の人のアレに見えない? ほら、こんなに立派なのよ」
美緒は竹刀の先端に指を絡ませる。徐々に近づきながら、ふふ、と色っぽい声で笑った。
「え、ええ!? み、美緒ちゃん、な、何を言ってるの?」
ほんのりとした頬の赤みが瞬く間に広がり、佳奈は熟れたトマトのようになった。慌てふためく手が意味なく振られた。
その初々しい反応に美緒は生唾を飲んだ。息遣いが荒い。熱い息に晒されて乾いた唇に赤い舌を這わせる。
――ああ、なんて可愛い反応をするのよ、この小動物は。堪らないわ。あの赤くてジューシーな頬に齧り付きたくなるじゃない。
二人の距離が縮まる。佳奈は意を決した様子で口を開いた。
「美緒ちゃんは、そういう話に興味があるの?」
「佳奈だって興味あるよね」
手を伸ばせば届く距離で美緒は足を止めた。佳奈の身体をとろんとした目で舐め回す。
「ないことはないけど、あたし達には剣道があるから浮ついた気持ちだと、ダメなんじゃないかな」
言いながら佳奈は胸を隠すような姿で両手を組み合わせた。
「胸に自信がないから、男にも興味がない振りをしているのね」
「そ、そんなことないよ。胸は、別に、気にしてないし」
佳奈は組んでいた両手を徐々に下ろしていく。
「見た目は小さいけど、手触りはどうなのかな。美緒が試してあげるね」
相手の反応を許さない速さで胸を掴んだ。佳奈は予期しない出来事に、ひゃあ!? と奇妙な声を上げた。
「可愛らしく鳴くのね。いいよ、ほら、美緒の胸も触って」
佳奈の手に指を絡めて引き寄せる。胸へと導く途中で振り払われた。
「ど、どうしちゃったの!?」
「どうもしないわよ。そんなに怖がらなくてもいいのに。あ、竹刀が気になるのね」
美緒は持っていた竹刀を床に投げ捨てた。佳奈は混乱の中にいた。顔が小刻みに震えている。
「まだ怖いのね。いいわ、美緒の全てを見せてあげる。何も怖くないから」
剣道着の合わせ目の紐を解いた。片方の肩を露わにした直後、佳奈の表情が厳しくなり、がら空きの首筋に鋭い手刀を叩き込んだ。
――なんか、急に暗く……。
意識は速やかに刈り取られた。
佳奈は美緒を背負った。部屋に運んで手早く寝かせる。本人は笑みのようなものを口元に浮かべていた。
「もう、美緒ちゃんにはびっくりだよぉ」
佳奈は自身の額にハンドタオルを押し当てる。軽く握ると汗で少し湿っていた。
美緒は大人しく目を閉じている。横手で見詰めていた佳奈は表情を和らげた。
「これもあれかなぁ。ろっこん絡みの何かなのかもねぇ」
話し掛けるように声に出す。
――あたしの声は聞こえていないと思うけど、なんか話しているような気分にはなるよねぇ。
その考えに笑みが浮かぶ。
「まあ、さっきの道場の話だけど、胸の大きさには少し、ほんの少しだけど、気にはしているよ。大き過ぎると剣道の邪魔になりそうだけど、適度な大きさならいいと思うんだよねぇ」
剣道着の胸の辺りを摘まんで軽く引っ張る。
「これくらいが理想かなぁ。とか言ってるけど、まずは素敵な出会いがないとねぇ」
美緒を見詰める。目尻に薄い皺が寄った。よく見ると前髪の毛先が瞼に当たっていた。
「痒くなっちゃったのかなぁ」
手で前髪を適当に払う。間もなく美緒の表情が安らいだ。佳奈は目を細めて小さく欠伸をした。
「なんだか、あたしも眠くなってきたよぉ。話し相手になってくれて、ありがとう」
佳奈は美緒の横に潜り込む。枕の端に頭を乗せて瞼を閉じた。
「美緒ちゃん、これからも、よろしく、ねぇ……」
程良い疲れと安堵もあって意識が保てなくなる。
軽く頭を引っ付けた二人は深い眠りに落ちていった。
後に目覚めた美緒は赤面した。自身の仕出かした恥ずかしい行為の数々を思い出したのだ。そのせいで一週間は佳奈の顔を真面に見られず、冗談を本気にしないでよ、と言い訳めいたことを口にして心の回復を図るのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月06日
参加申し込みの期限
2017年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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