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高杉 かよう
は気ままに桜花寮を出た。右手には野球のボールを握っている。歩きながら手首だけで投げ上げる。掴み損ねることはなく、何度も同じ動きを繰り返す。
運動に相応しい格好はしていた。緋色のウインドブレーカーに七分丈の白いジーパンを穿いていた。残念なことに相手がいなかった。
「部活があればなー」
大きく腕を下げてから一気に振り上げる。白いボールは高々と上がり、青い空に白い穴を開けたように見えた。ゆっくりと落ちてきたボールは真横から素早く掴み取る。
道を挟んだ向こうに男の子がいた。白い棒が口から突き出ている。指で引っ張り出すと先端に丸い飴玉が付いていた。
目にした途端、かようは足を速めた。道を渡ってシーサイドタウンへと向かう。
――蜂蜜タイプの飴を買いに行くか。ろっこんが使えるようになったの良いんだけど、結構な出費なんだよ、これが。
横手の民家に目がいく。手入れの行き届いた庭には春らしい花が身を寄せ合う。ミツバチが早速、赤いベゴニアに集っていた。
――俺もろっこんで蜂になれるんだが、名前はなんだっけな。
渋い顔で考えていると、チュンチュンと愛らしい囀りが降ってきた。民家の屋根のトイにスズメが群れを成して止まっていた。
「スズメ……オオスズメバチか!」
声に驚いたスズメは一斉に飛び立った。かようは悪いという風に片手を挙げた。
急に興味を覚えたのか。スマートフォンを取り出して検索を始めた。画面にオオスズメバチの全身が表示された。身体はオレンジと黒の縞模様。顔の部分の目は物凄い角度で吊り上っていた。
「凶悪な顔してるよな、これ」
苦い笑みで添えられていた説明文を読み始める。感心と驚きを綯い交ぜにした表情となった。
――毒針は産卵管でもあるのか!? ってことは刺すタイプは雌だよな。
まあ、だからと言って俺が雌になる訳じゃないよな、たぶん。ろっこんで変身したオオスズメバチみたいな何かだろう。
「……妙な妄想が働く日だな」
むず痒さを我慢するような笑みを浮かべた。一目を気にするように細い道へと足早に曲がる。火照った顔でボールを上に投げた。前に数歩、進んで跳んだ。空中でボールをキャッチした。
「すっげー」
その声は後ろから聞こえた。かようが振り返ると、
五代 拓哉
が笑顔で走ってきた。
「兄ちゃん、上手いな!」
「ま、野球部だからな」
かようは誇らしい表情で言った。掌で器用にボールを弾ませる。その動きに合わせて拓哉の顔が上下した。
「あれだろ。キャッチボールの相手を探してるんだよな! 俺、ヒマだし、やろうよ!」
拓哉は少し離れてしゃがみ込む。片方の掌を前にして、ばっちこーい、とキャッチャーの真似をした。
かようは顔と手を同時に横に振った。
「素手では無理だろ。遅いアンダースローなら、ここでもキャッチボールは出来るぞ」
かようは腕を軽く後ろに引いて投げた。山なりのボールは拓哉の手の中に収まった。
「もう少し迫力が欲しいよねー」
言いながら軽く投げ返す。かようは難なく掌で受け取った。
「じゃあ、全力で投げるか!」
「え、こんな狭いところで全力!?」
拓哉は急いで離れた。道は細く、右に曲がっていた。
「これ以上は無理みたいだよ」
困ったような声にかようは笑顔を見せる。
「そんなに離れるとボールを取れないぞ!」
「え、だって全力で投げるんだよね?」
「もちろん、全力だ! でもな、横に投げるとは限らないぜ!」
かようは上体を大きく倒した。視界が青い空を捉える。ボールを握る手に力が籠り、一気に解き放つ。
「すっげええぇ!」
真上に投げられたボールは青い空に呑み込まれてゆく。寸前に踏み止まり、ゆっくりと落ちてきた。
拓哉は上を見ながら小刻みに動く。
「来るよ、来る!」
「どうだ、迫力満点だろ!」
かようは笑顔で腕を組んだ。拓哉はよろけながらもボールを掴んだ。一瞬、動きを止めて強く瞼を閉じる。
「手が痺れたって!」
ボールを受けた掌に思い切り息を吹き掛ける。その場を駆け足で回り、かようにボールを投げて返す。
「でも、ドキドキして最高に楽しいー!」
「俺もなんか、楽しくなってきた!」
二人は共に白い歯を見せて笑った。細い道で真上に投げるキャッチボールを楽しんだ。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月06日
参加申し込みの期限
2017年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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