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小人さんがゴーゴー
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星ヶ丘マリーナはオレンジ色に染められた。柔らかく蕩けた太陽が西の水平線に向かってゆっくりと落ちてゆく。
佐藤 瀬莉
は埠頭の尖端に座っていた。気ままに足をぶらぶらさせている。
「なんか、今日は疲れた」
「俺も疲れたよ」
五代 拓哉
が隣で胡坐を掻いた。瀬莉は横目でちらりと見た。
「遊び疲れたんでしょ」
「もちろんだよ。そっちもだろ」
「こっちは違うもん」
足の振りが大きくなる。拓哉は沈む太陽を見詰めたままで言った。
「空の上の方にある時は小さいくせに、沈む時は大きいんだよな。おまけにとても綺麗だな」
「あたしにだって綺麗なことはわかるよ」
「じゃあ、疲れも吹き飛んで良い一日になったよな!」
「……そうかな。見ようと思ったら、こんな夕日、いつでも見れるもんだし」
瀬莉は少し口を尖らせる。片方の足を大きく振って太陽の端を蹴飛ばした。
拓哉は満面の笑顔を見せる。
「俺は今日の太陽は初めて見たけどな! きっと明日は違うと思うぞ」
「変わらないよ。同じ夕日なんだし」
「証拠を残せばわかるわよ」
二人の後ろから声がした。ほぼ同時に振り返ると
三宅 葉月
が立っていた。黒いゴシック服が茜色に燃えている。手にはスケッチブックを開いた状態で抱えていた。
「私が沈む夕日を今から描くわ。二人はモデルとして参加して貰ってもいいかしら」
「俺はいいけど、そっちはどうする?」
「あたしもいいよ。どっちに向いてたらいいのかな」
「さっきみたいに背中を向けた状態でお願いね」
「完成が楽しみだな!」
拓哉は太陽と向き合う。足を大きく揺らした。隣の瀬莉は横目で笑って足を小さく揺らす。
葉月はトートバッグをクッションにして座った。立てた両膝をイーゼルの代わりにしてスケッチブックを立て掛ける。
「始めるわね」
七十二色の色鉛筆を駆使して描いていく。寄り添うような二つの小さな背中の向こうで太陽が下部から蕩けて崩れる。刻一刻と変化する情景を両手で掬い取るようにして画用紙に注ぎ込んだ。空を歪ませるような鮮烈な緋色を幾重にも塗り重ねる。
「絵が完成したわ」
待ち侘びていたかのように二人は振り返る。急いで立ち上がって葉月を両側から挟み込む。
「そうそう、こんな感じで凄い綺麗なんだよな!」
「それだけじゃないよ。なんだろ? 力強いんだけど弱々しいところもあって」
瀬莉は笑った顔で潤んだ目を擦った。
「この絵はプレゼントするつもりで描いたわ。でも、一枚しかないから」
「俺は必要ないぜ。この胸の中にすでに貰ったからね」
拓哉は夕陽に染まった顔で胸を軽く叩いた。葉月はスケッチブックから絵を切り離す。はい、どうぞ、と笑みを添えて瀬莉に差し出した。
「あ、あの、ありがとう」
初々しい態度で絵を受け取った。
三人は笑みを浮かべて同じ色に染まっていった。
空の亀裂は修復されて僅かに空いた穴だけが残った。地上に降り立った小人達が続々と吸い上げられていく。落ちてきた時と同じように、わー、と声を上げていた。
最後の一人がブレイクダンスを踊りながら穴に収まると、空は元に戻った。
寝子島の上空には星が瞬く。柔らかい月光が島全体を照らしていた。
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あとがき
担当マスター:
黒羽カラス
ファンレターはマスターページから!
わー、と声を上げて落ちてきた小人達は、空の修復に合わせて自分の世界に帰って行きました。
皆さんの献身的なご協力(
犠牲
)の賜物です。ありがとうございました。
今回の小人は存在に気付くことが、とても難しい仕様になっていました。
何かしらの方法を提示したPCさんにだけ、小人は姿を現しました。触れることもできました。
アクションのなせる業ですね。小人の描写を入れるつもりがなかった私へのご褒美となりました。
たまにはこのような可愛らしい話もいいものですね。
リアクションを書いている私が癒されました。頭の中では未だに小人が懸命に踊っています。
最後になりました。本シナリオに参加していただき、本当にありがとうございました。
また次のシナリオで会いましょう(
ゴーゴー
)。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月06日
参加申し込みの期限
2017年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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