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【メイン五品目(創作):最強もやしマウンテン】
今までの料理は前座。
まるでそうとでも言わんばかりに、各テーブルに乗せられていく料理(?)は異彩を放っていた。
「ほら、食いやがれ」
ドンと、最後のテーブルに料理を乗せ、
屍 骸
は満足げに顔を上げる。
――テーブルの上に乗っているのは、大皿にこれでもかと盛られた大量の炒めもやし。
その上で、わざわざ各生徒一人一人に、久雨と凛が交互に手伝いながら丼に山と盛られた茹でもやしを置いていく。
「おぉ、これ確か、ガイ先輩が部屋で育ててるヤツですよね?」
「おうよ。自家製マイもやしだ」
同じ猫鳴館に住む者だけあって、荒太郎は骸が自室でもやしを育てている事は知っている。
但し、こうして出された上に食べるのは初めてであった。
「しかし……いささか多すぎやしないかね?」
やや表情に曇りを見せるのは、五郎八である。
元が小食な為に、実際問題このもやし尽くしを食べきる、と言われれば五郎八にとっては中々に難しい問題であったのだ。
「いえ、出された物はなんであれ食べるべきでしょう。どんなものであれ、食に感謝を忘れてはいけません」
うんうんと頷きながら、五月は既に箸を取りつつ、モリモリともやしを口に運んでいく。
荒太郎と五月、この二人が中心となりながらもやしは徐々に姿を消していくが、当然、この二人だけで食べきれるものではない。
「ん、む……味、ないよね、これ……」
こちらもこちらで、もやしに挑戦しながら澄佳が必死で丼のもやしを口に運んでいく。
この言葉通り、炒めようが茹でようが、もやし本来の味しか骸の料理からは味わえないのだ。
――何しろ、骸自身が料理なんてトンと出来ないのだから。
「あー、そりゃそうだろうな。俺がいつも食う時は炒めるだけだ。それ以上の料理法なんてしらねぇし」
ポリポリと頭を掻きつつ、骸はそう口にする。
そして、当然と言えば当然だが、他のテーブルからもそうした味の不満は見事に噴出していた。
「シェフ! シェフを呼んで!」
いの一番で声を上げるのは第三テーブルのブリジットである。
余程味が気に入らなかったのか、というよりもすばるのちくわ責めにあった後にこれが登場していたのだ。
量も去ることながら、味が無いなんて料理を出された以上、ブリジットが文句を言わないわけがなかった。
「俺のことか? しょうがねぇ、ちょいと行って来るわ」
骸の表情にはややめんどくさいといった表情が浮かぶ。
が、呼ばれている以上は行かないわけにも行かず、骸はそのまま第三テーブルへと移動していた。
――そして、第二テーブルのもやしが努力と根性と悪食により食べ進められていく中、荒太郎と五月、そして澄佳までもが競うように一心不乱にもやしを口に運んでいた。
「もやし最強は僕なんだぁ!」
「いえ、違います。私です」
何が【最強】なのか今ひとつ分からないが、とにかく食べることに対して貪欲に、五月と荒太郎は味の欠片もないもやしを食べ続ける。
「私も……負けてられない!」
更に、続きながら澄佳までもがそれに当てられたようにもやしを食べる。
ひたすらに、ひたすらに。
誰が最強のもやし二ストかを決めるかのように。
「……いやぁ、余り無理するものでも無いと思うよ」
「大丈夫、私負けないから!」
五郎八の心配を余所に、任せてと言わんばかりに既に五郎八の丼にまで澄佳は手をつけている。
正直な所、五郎八にとっても十分助かる行為ではあるものの、どうにも状況が腑に落ちない、と言った感は否めなかった。
「怪しい、かね。やっぱり」
第三テーブルではブリジットと修が、そして第二テーブルでは五郎八が少しずつ状況を読みつつ現状を把握していく。
第一テーブルではソワカが居る手前、そちらに意識を向ける暇が無いといった方が正しいが、結果としてそれぞれのテーブルにこうした疑問を持つ生徒達が居る事自体に間違いは無い。
――但し、それを調べる為の行動に移る術が難しい、と言った事も。
「庚君がおとなしく話してくれれば、それでよかったんだけどね。まったく、困った従弟だことで」
やれやれと言った表情を顔に出しつつ、とりあえず今は自分の分を食べてくれている澄佳を応援する必要がある。
そう思いなおし、最強にこだわっている三人に対し、五郎八はせめてとばかりに最強の基準を決めつつ勝負を進めさせていく。
・ソワカちゃん&圭花評価
ソワカ【3】
最強? 最狂の間違いじゃぁありませんかぁ?
なにより、ソワカちゃんに勝てるとでもお思いかしらぁ?
素材本来で勝負も良いですが、捻りもクソもないのは看過できませんね。
というわけで、採点は辛口で。あ、最狂の座は渡しませんよ?
圭花【1】
これは料理じゃない、タダのもやし。
炒めようが茹でようが、味は変わらないんだから評価のしようなんてないわよ。
それと最強は私ですから。岩国さんに負けるなんて癪に障るし。
【厨房にて】
各テーブルにて、どうにかこうにかマウンテンもやしが消費されていく中、第三テーブルの席にはなぜか真央と刀、そして海の姿しかなかった。
「あいつら、どこに行ったんだ?」
もっしゃもっしゃと既に効果を終えたもやしを、食べきれない海の分と共に口に運びながら、刀はそんな事を口にする。
『なにかようじがあるらしいよ?』
「ならその間に真央ちゃんが全部食べるのだ! 明日の朝ごはん要らなくなるまで食べるのだー!」
海がスケッチブックにそれを書き込み、真央は真央で味の欠片も無いもやしを刀と共に勢いよく減らしていく。
「……おやぁ、ようやく動く人がでましたねぇ」
にんまりと、そんな第三テーブルの状況を見つつ、ソワカはさも楽しげに独り言らしき言葉を口にしていた。
「ちょっと、岩国さん! まだまだあるんだから、さっさと食べなさいよ!」
こちらもこちらで、効果自体は既に切れているが、テーブルに乗っているもやしは依然として半分以上ある。
その為に、第一テーブルのほぼ全員がもやしを減らし続けていたのだ。
「あぁ、そちらはお任せしますよ、桃川さん。私、少々やることが出来ましたので」
そう口にはするが、既にソワカの丼にはもやしの姿は無く、綺麗に空になっている。
だからこそ残りは皆さんで、とだけ口にし、周りに見えないようにポケットから携帯を取り出し、ソワカは一件のメールを即座に作成し始めていた。
テーブルでの惨状から少しだけ目を離し、場所は厨房内、美食クラブの面々が料理を作っている場へと移る。
10名以上がごった返す厨房内では、料理を終えた生徒とこれから料理を出す者とに別れて作業を行っていた。
「西野町、そちらはどうだ?」
各種香辛料の用意と、かなえが用意した豆腐を慎重に切り分け、
旅鴉 月詠
が声を掛ける。
「こっちは問題ないでー。にしても、同じの作ろう思てたなんてなぁ」
中華なべや必要な調理器具をそろえ、かなえは月詠に返事を返す。
二人が作ろうとしていたのは、同じ【麻婆豆腐】であり、どうせならと互いに別々に作ろうと話していたのだ。
「そうだな。でも、問題はないだろう。同じ中華であれば、もう一つの料理とも合うだろうしな」
「そやね。ま、ウチのもつくよみちゃんのコース料理に加えて、ソワカちゃんさまに評価してもろてもおもろいやろしねー」
「ふふ、そうですね。では、月詠様、西野町様、早速作るといたしましょうか」
もう一つのメイン、それを作る唱華は、そんな二人のサポートと、そして自分も作るべきメインの一品を作成すべく行動に移る。
各自テキパキと作業を進めながら、三人はメインとしてはラストとなる料理を作成していく。
調理を終えたメンバーも一応は厨房内で待機、という形にはなっているが、何もそのまま待機しているわけではない。
「ずでぎでありまずぅぅ! ごごはでんごぐでありまずよぉぉ!」
歩の前に並べられるのは、メインや前菜として出した料理の残りである。
ある程度の量を作る必要があった凛のカレーや、どうせならと歩に食べさせようと考えていた久雨、そして他のメンバーもまた、残った材料を手に何かしらの料理を作っていたのだ。
「えぇ、本当に。皆さん、ありがとうございます」
ほぼ無表情ではあるが、妹のような存在である歩に対し、こうして皆が気を使ってくれたことに、
片羽 神下
は頭を下げる事で感謝を述べていた。
「気にする必要はない。いつも飢えているようだしな、どうせなら食べてもらったほうが食材も喜ぶだろう」
こちらも表情的には余り表に出しはしないが、久雨もまた、歩には何かしら食べさせてあげたいと常々思っていたのだ。
「とはいえ……なにこの量」
但し、当然の事とはいえ、その量はすさまじい。
今まで出した料理に加え、残っていたまさかのマウンテンもやしまでもが調理台の一つに所狭しと乗せられているのだ。
その現状を見ていた
逆巻 天野
が、そんな一言を漏らしても当然と言えば当然であった。
「問題ないでありまずよぉぉぉ! あゆむは、全部だべるでありますからぁぁぁ!」
「おう、全部きっちり食べろよ、茨姓後輩」
マウンテンもやしをしっかりと用意していた骸も、元気に喜ぶ歩へと声を掛ける。
とはいえ、他のメンバーがどのような料理を作るのか、興味があった天野ではあったが、まさかそれを一人で食べるといった歩の行動自体は予想してはいなかったのだ。
「まぁ、残さないようにね」
「もぢろんでありまずぅぅぅ!」
が、あちらのテーブルにもいる悪食同様、歩もこと食事に関しては無尽蔵である。
大概お腹をすかせている状態な上に、毎日の食べる量の多さも考えれば、この程度造作も無いことであったのだ。
「では、いだだきまずでずよぉぉぉ!」
歩が食べ始めた頃、厨房の入り口付近には二つの影があった。
「さて、ここまで来たはいいけど……」
中での作業が忙しいのか、厨房の入り口には今の所誰も居ない。
元より、それを見計らってブリジットと修はこうしてこの場に来ていたのだ。
「トイレの途中で立ち寄った、くらいで良いだろう。まぁ、あるのは逆側だがな」
食堂内にもトイレは設置されているのだが、位置的には厨房とは真逆にある。
言い訳としては苦しいが、何の用も無くふらついた、というよりかは説得力はあるだろうと、修は判断していたのだ。
「別に言い訳なんてその時に考えればいいでしょ。というよりも、あれだけは勘弁ならないわ」
先ほどのマウンテンもやしは、どうにもブリジットにとって我慢できない代物であった。
周りからの感想も含め、味気ないという事はブリジットも分かっている。
だからこそ、当然の如く文句をつける為に骸を呼びはしたのだが、作った当人である骸は平然ともやしを食べていたのだ。
そんな料理ですらない、食材そのものを出された現状を目の当たりにし、ブリジットは以降に出て来るものへの危機感も含め、確認の為にここに来ていた。
「まぁ、確かに。後木と御剣が頑張っているから食べきる事は可能だろうが、俺も出来れば勘弁願いたい」
修にとってもそれは同様である。
味はさておき、あれだけの量があった以上、これ以降の料理も同じようであれば完食もおぼつかなくなる。
ならば、先に一言、厨房の美食クラブの面々に釘を刺しておこうと、ブリジットと共にここにきていたのだ。
――もちろん、これらは二人にとって主目的に対しての後付でしかないが。
「それに、厨房を覗ければ【原因】が分かるかも知れない。ブリジットも考えは同じだろう?」
ミステリ好きか、はたまたタダの詮索好きなのか。
修にとってもブリジットにとっても、こうした【謎】を解き明かす事に関しては鼻が利くといったほうが早い。
だからこそ、わざわざ刀達にも一言残した上でこの場へと来ていた。
「当然ね。分かったら分かったで、それにも文句を言ってやるわよ」
テーブル側では、そろそろマウンテンもやしが各テーブル共に完食に近づいている状況である。
但し各人共に食べる事に必死なのか、注意はこちらに向いてはいない。
問題であったソワカに対しても、圭花とのやり取りの最中に素早く動いたことで気づかれてはいないと、二人は思っていた。
――逆に、あえてそうした行動をソワカが取ったとしても、ここまで来る事に妨害が無かった以上、見逃されているという可能性を捨てきったわけではなかったが。
「とにかく、後は中を見るだけだ。行くぞ」
だが、ここまで来て引き返すつもりは二人には無い。
一歩、その足を進め、厨房の中へと踏み込もうとした――のだが。
「――やぁ、何かようかね?」
ふらりと、料理を載せたトレイを片手に乗せ、二人の前には美食クラブの一人である39番(ノインウントドライスィヒ)、
畑生 言嗣
が姿を見せる。
――そしてもう一人、二人とミス研として部を同じくする庚の姿もあった。
「庚、私がここに居る理由、わかるわよね?」
庚がここに居る、ブリジットと修にとっては、これほどの好条件は無い。
従姉である五郎八の問いかけは既に断っていた事を二人は知らないが、それでも、美食クラブの中であれば説得しやすいと二人は踏んでいたのだ。
「……知らん」
「分からないはずは無いと思うがな。いや、岩国へのお膳立てか?」
同じ部であったとしても、今は美食クラブ側に立つ庚が、おいそれと情報を漏らすはずも無い。
こうした部分に関しては、庚はきっちりと線引きを出来る人物であったことを、修は知っていたのだ。
「はっは、なるほどお膳立てか。何、君達がここに来た理由くらいなら、私にも察しは着くさ」
トレイを持っていない側の手で愛用の扇子を開きつつ、言嗣はそう口にする。
「あらそう。なら、面倒な説明はいらないってわけね」
「そういう事だね」
にっこりと、感情の欠片も篭っていない作った笑顔を顔に貼り付けながら、言嗣は扇子を閉じた後、庚に見えるように扇子を向ける。
「そうか。【手伝ってくれる】んだな」
そうした言嗣の意図を庚は即座に理解し、自分が運ぶはずであった配膳用のサービスワゴンを二人の前に引っ張ってきていた。
「さて、では行こうか。何、手間の分、味は私が保証しよう」
「は、はぁ!?」
ブリジットにとっては予想外、修にとっては言嗣ならやりかねないとため息一つ。
ほとんどこれで先手を取られたと言っても間違いではない。
ここでブリジットが騒いだとしても、いいとこソワカ以下美食クラブにより席に戻されるだけである。
だからこそ穏便に、情報だけを取得するつもりではあったのだが、言嗣の手によりここに居る理由が【クレーム】ではなく【配膳の手伝い】にすり替えられてしまったのだ。
こうなってしまえば、二人がこれ以上どうこう言えるはずも無い。
「……量がまともなだけ、諦めるしかないという事か」
「応援だけはしといてやるさ、八神」
ポンと、肩に一度だけ手を乗せ、庚は二人を配膳に手伝わせるべく、騒ぐブリジットの背中を押す形で修と共にテーブルへと戻っていく事となる。
――庚の携帯の画面に表示された、ソワカの【対処せよ】という文字を見る事無く。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月25日
参加申し込みの期限
2013年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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