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【メイン八品目(中華):ダブル麻婆&炒飯セット】
――学食に集まったメンバーは、終にここまでの死闘(?)を終え、メインのラストとなるベルが学食内に鳴り響く。
「……旅鴉? なんでお前までここに?」
ベルが止まり、料理が配膳されていく中、刀の視界に入ったのは美食クラブに所属しているとは聞いていない月詠の姿であった。
「料理を作りに来ただけだよ。唱華も居た訳だし、何かこちらで手伝えないか、と思ってね」
「なるほどな……」
月詠にとっては、料理も芸術と同じ創作活動である。
所を同じくする辺り、決して不得手ではないのだが、刀にとっては月詠がどの程度の料理の腕を持っているかは知る所ではなかった。
とはいえ、今までの料理と比べれば、知り合いというだけあって多少なりとも安心感と言った物はあったが。
「それに、海も来ていたんだな」
『こんにちは、つくよみちゃん』
スケッチブックに描かれた挨拶に対し、月詠もまた刀へと同じように海へと挨拶を返す。
「そうだ、旅鴉。どうせなら、お前もこっちで食べないか?」
「……私が?」
既に全テーブルへの配膳は終え、各自共に後は覚悟を持って食べるのを待つだけとなっている。
そんな中で、刀は特に何も考えずにこの一言を口にしていた。
「そうなのだ! 刀ちゃんの言うとおり、月詠ちゃんも一緒に食べるのだ!」
席を同じくする真央もまた、刀の提案に乗る形で月詠を誘う。
そうして、第三テーブル全体としては、未だに怒り収まらぬブリジットを除き、ほぼ歓迎ムードを出していた。
「どうだ、旅鴉。御剣の提案は悪いものじゃないと思うが」
「……あぁ、悪くないかもしれない、か」
ダメ押しとなる修の誘いに、月詠はようやく折れる形で承諾を返す。
――状況としては、修がこのタイミングで月詠に何かを聞き出すチャンスではあったのかも知れない。
だが、既にソワカに一度負けている事。
加えて、おそらく月詠本人に聞いたとしても、答える前に妨害が入るか、もしくは答えないかのどちらかであるだろうという考えも既に修は立てていた。
『うん! じゃあ、こっちにすわって』
「来るのだー!」
だからこそ、修はこのタイミングで何も行動はしない。
負けが分かっている勝負をする程、修は愚かではないのだ。
その為に、海と真央に誘われる形で席に着く月詠をただ見守るだけとしていた。
そんな事も有りつつ、第三テーブルには新たに一人加わる形で、全テーブルへとメインの最後となる月詠とかなえが作成した二皿の【麻婆豆腐】と【海老と蟹の炒飯】が並べられていた。
「月詠様は皆様とお食事をする、との事でしたので、残りのデザートは私にお任せを」
これだけを言い残し、炒飯を作った唱華は厨房へと下がっていた。
「デザートも作ってたのか」
「まぁね。ただ、下ごしらえはもう終わっているし、これを食べきった辺りには蒸しあがる。なら、後は唱華に任せても問題ないよ」
刀の問いに返答を返し、月詠は目の前にある料理へと目を向ける。
コース料理としてのメイン、主菜と主食を両方同時に出す形となってはいたが、食べ合わせとしては決して悪いものではない。
――なにより、仕掛けた調味料の効果も、月詠にとっては別段害は無いものである以上、特に構える必要もなかった。
「じゃあ、真央ちゃんから食べちゃうのだー!」
レンゲを手に取り、自分の小皿へと盛り付け、真央はそのまま【全部混ぜる】形で料理を一気に掻き込む。
「お、ひふ、か、辛い、のだ……でも……」
はふはふと言いつつ、真央はレンゲを止める事無く食べ続ける。
「おいしいのだー! やめられない、止められないのだー!」
【やみつき】になる、とでも言えばいいのか。
真央の中に沸き起こる感情は、レンゲを進める手を止めさせないとばかりに、次へ次へと口に運ぶよう意識を動かしてくる。
「そうか、ありがとう」
「いや、確かに美味いぞ。料理、上手かったんだな」
刀も刀で、その感想を口にし、海と修もまた同様に感想を返す。
「にゃー、まだまだ食べるの――だぁぁ!?」
――しかし、一つだけ誤算があったとすればこちらであろうか。
各テーブルから、天井へと向けられて放たれる【火炎放射】。
第三テーブルでは真央が、第一テーブルではソワカ以下数名、そして第二テーブルでは荒太郎と五月、そして澄佳が見事に口から火を噴出していた。
「え、え、なにこれー!?」
荒太郎はかなえの麻婆豆腐を食べた後、喋るたびに口からぽんぽん出て来る火の玉に驚きを見せていた。
「あはは、こーたろーくん、火ぃでとるよー」
少々顔を赤らめつつ、かなえはそんな荒太郎へと笑顔を向けながら声を掛ける。
火自体は熱さを感じない、幻のような物ではある為に周りに引火するといった事は無いが、状況を見る限りではなんとも面白おかしい状態にはなっていたのだ。
「んむむ……まさか、辛いのを食べて【火を吹く】なんて……びっくりだねー」
荒太郎もまた、驚きこそしたものの害は特に無い以上、別段気にもせずにけらけらと笑いながらかなえに向き直る。
「えぇっと……それで、な? どう、かな、うちの料理……」
不意にかなえが口にするこの一言。
――これは、かなえにとって是が非でも聞きたい事である。
先ほどまではふざけていた手前、どうにか平静を装うことが出来たが、本来は荒太郎の顔を見るだけでもドキドキしてしまう。
かなえ本人にとっては、それがまだ恋心かどうかは分かってはいないが、それでも荒太郎には聞いておきたかった事柄であったのだ。
「ん、おいしいよー。 さすがだね、とうふちゃん!」
グッと、親指を立てる形で、荒太郎はかなえへと感想を口にする。
その言葉に、本当に安心したように、かなえはため息を漏らしていた。
「ホ、ホンマに? ……はぁ、よかったわぁ……」
赤かった顔をもう少しだけ赤くし、かなえは胸を押さえつつ、荒太郎が食べ終わるまで第二テーブルでの楽しい雑談に興じていいた。
・ソワカちゃん&圭花評価
ソワカ【総合点8】
ドライは視覚的に楽しませるのが上手いですね。
えぇ、とても素晴らしいです。高評価をあげちゃいましょう!
とはいえ、火が無害なのには驚きましたが……何かの意思でもあるんでしょうかねぇ、アレ。
料理もコースとしては上々でしょうか。後はデザートですね、期待してますよ。
圭花【総合点6】
火、火ぃ!?
何コレ、何なのこれ!?
――って、岩国さん、こっち向いて火吹くのやめなさいっての!
えぇい、だったらこっちもやり返してやるわよ!
【ラストオーダー:デザート・締めの三品】
時刻も夕暮れが近づいてくる中、美食クラブが仕掛けたこのイベントもラストオーダーを迎える。
前菜、メイン共に(一部を除き)全体的に比較的美味しいと好評であった全料理の締めとして、三品のデザートがそれぞれのテーブルに一品ずつ配膳されていた。
第三テーブルには、月詠が下ごしらえし、唱華が蒸し上げた【桃饅頭】が。
第二テーブルには、天野が作成した【ハイビスカスのゼリー】を。
そして第一テーブルには、ソワカと圭花に全三品と合わせ、毬藻仔が作成した【白海老のクリームフランベ】
そのそれぞれが配膳を終え、各自がそれぞれにこの締めとなる料理に手を付けていく。
【第三テーブル:桃饅頭】
「すごいのだ、桃の形をしているのだ!」
真央が驚きの声を上げながら、自分の前に配膳された二つの桃饅頭に目を向ける。
白を基本とし、仄かにピンク色に色づけされた桃の形の饅頭は、一つが葉の細工が施された上で大きめに作られており、もう一つは無いといった工夫も施されている。
これらの趣向は、見た目から食べる者を喜ばせるに十分であった。
「桃饅頭、というのだけれどね。少し、私なりに中身を工夫してみた」
「工夫? 饅頭、というのなら中身は餡子じゃないの?」
おいしそうな匂い、そして甘いデザートという事で出されたコレに、ブリジットも未だソワカに腹は立っているものの、興味はそそられていた。
「その通り。だけれど、桃というだけに中身が桃じゃないのかって人も多く居るだろう? だから、入れてみた」
「……桃を?」
デザートとして、冷やしたり、そのまま食べる場合が多い桃を、あえて蒸し上げたと月詠は語っていたのだ。
だからこそ、修が少しばかりこうした疑問を口にするのは当然と言えば当然である。
「もちろん、餡子だけのもある。葉の形をつけている方はこし餡を使用した本来の桃饅頭、そして葉が無い方は私特製の桃入りだ」
「味は私が保証いたします。月詠様の逆転の発想には少々私も驚かされましたが、どうぞ召し上がってみてください」
笑顔のままに、唱華は甘いものに合わせるように日本茶を各自へと配っていく。
「さっきのも美味かったしな、旅鴉のなら大丈夫だろ」
『うん、それじゃつくよみちゃん、いただきます』
ぱくりと、小さな口で海が饅頭へと口をつけ、刀は豪快に口をつける。
「へぇ……悪くないわね」
小さい、本来の桃饅頭は、甘さは控えめながらもなるほど確かに饅頭としては美味しく仕上がっている。
そしてもう片方、桃入りの桃饅頭もまた、蒸された事により桃の甘みもより増す事で、口の中に優しくその甘みが広がっていく。
それらを含め、ブリジットは素直にこういった感想を口にしていた。
『ほんとうにおいしいよ!』
「そうか、ありがとう」
月詠と、そしてそのメイドである唱華もまた、自身の料理と主が褒められた事に素直に笑顔で返す。
最後の一品、第三テーブルではこうして和やかに締めの料理が食べられて行く事となる。
【第二テーブル:ハイビスカスのゼリー】
食後の締め、としてはおそらく全テーブル中で一番【らしい】と言えるデザート。
天野が作ったハイビスカスのゼリーが、第二テーブルには配膳されていた。
「紅茶、ハイビスカスは浮腫み取りの効果があって、グレープは水分代謝や胃もたれにいい。美肌にもよかったかな」
配膳していく中で、天野はこうした説明を一つだけ付け加えていく。
さわやかな彩りと、涼しげなガラスに盛られたこのゼリーは、ここまで食べてきたメンバーにとっても、十分な癒し効果をもたらしていたのだ。
「はぅぅ、なんかホッとするねぇ……」
スプーンで砕かれたゼリーをすくいながら、澄佳はゼリーを口へと運んでいく。
紅茶、そしてハイビスカスのお茶で作られた香り高い風味と共に、ゼリーに混ぜられたグレープフルーツは程よい酸味を口の中に広げていく。
「えぇ、本当に。それに、なんとなく【体調】もよくなってきた気がします」
五月もまた、味わうようにゆっくりとゼリーを食べていく。
おそらくこのテーブルでは、荒太郎と澄佳と共に、一番この席で量を食べた五月に対して、こういった一言をもたらせたのは、天野が仕掛けた調味料の効果に他ならない。
「色々食べただろうからね。最後くらいは落ち着ける味もいいんじゃないかって思ったんだ」
「あはは、さすがだねー逆巻くん。てっきり、出てきた時はキャベツが入ってるんじゃないかと思ってたよー」
さっさとゼリーを平らげた荒太郎は、天野に対してこう口にする。
無類のキャベツ主義者、そう考えていた荒太郎にとっては、天野が配膳を行っている中で、ゼリーにそれが入っているのではないかと思っていたのだ。
「……まったく、君は。相変わらず一言多いね」
一つだけため息をつくが、天野の表情にはそれが嫌だという感情は無い。
どちらかといえば憎めない知り合い、そういった感情の方が大きく出ていたのだ。
「とはいえ、悪くはないね。うん、これが締めなら、私はいいんじゃないって思うよ」
五郎八がその感想を口にし、無言でゼリーを口にしていた響也もまた、同意見だといった形で頷きを返す。
「ありがとうございます」
天野は一つだけ会釈を返し、五郎八と響也への返礼を行う。
――とはいえ、料理の評価は上々であったが、天野にとっては一つだけ誤算があった。
出来れば、あの調味料を回収しようと思っていたのだが、結局最後に使った毬藻仔が全てを使い切った事で、その回収が出来ていなかったのだ。
少々心残りはあったものの、結果として全て使い切った事は確認出来た事だけで良しとしておこうと、天野はそれで自身を納得させていた。
「ねー、おかわりはないのー?」
「残念だけど無いね。厨房で暴食してるのがいたから」
荒太郎の言葉にそう返しながら、天野を含めた第二テーブルでは、比較的穏やかに締めのデザートが消費されていく事となる。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月25日
参加申し込みの期限
2013年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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