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【前菜四・五・六品目:汁物三点】
ベルと同時に収まった騒ぎと共に、続けざまにといわんばかりに厨房奥からは三名の姿が現れていた。
「ふぅむ、同じ汁物ですか……では、今までと同じではつまらないですよねぇ?」
そんな、ソワカの一言と共に、先ほどまでは各テーブルに一品ずつの皿が置かれていたのだが、その趣向を変える形を取る事を口にしていた。
各テーブルに一品ずつ、但し用意するのは一つではなく【全員分】という形に変更する旨を――
まずは第二テーブル側より、7番(ズィーベン)こと
如月 庚
が作った【浅利の味噌汁】がそれぞれの生徒達の前に置かれていく。
「さて、庚くん」
配膳を終えた庚に対し、待っていたかのように五郎八が声を掛ける。
「……どうした、姉ちゃん」
庚自身は出来る限り表情を作らないように努めてはいたが、五郎八にはそれは通用しない。
本来なら、その姿を確認した際に弄るつもりではあったのだが、現状五郎八にとっても看過出来ない状況が学食内で作り出されているのだ。
「説明、聞かせてもらえる?」
唐突に歌留多を始めたくなった理由、そして先ほどの料理でも起こったキス騒ぎ。
始まってまだ多少の時間しか経っていないというのに、正直色々起こりすぎている以上、五郎八に関わらず疑問を持つなという方が無理であった。
「岩国が話していただろ? 食べなきゃ出られない」
「それは分かってる。だけど、おかしいとは思わないかね?」
おかしい状況等、そんな物初めから庚も分かってはいる。
だからと言って、ソワカから【アレ】の正体を話してもいい、と言った命令は受けていないのだ。
「……なるほど。あーあー、お姉ちゃん悲しいなぁ」
よよよと言わんばかりに、自身の手で顔を隠し、大仰な態度を取りながら五郎八はさめざめと泣くフリをする。
「お、おい、姉ちゃん、やめろっての!」
傍目から見れば姉を困らせている弟、と言ったように見えないでもないが、そこは五郎八、あえて荒太郎に聞こえるように声を出していたのだ。
「あー! 如月くん、お姉さんを泣かせちゃだめだよー!」
「な、違う! 何言いやがる、雨崎!」
引っ掻き回すには適任、そもそも天然ボケの荒太郎に空気を読めというほうが難しい。
五郎八自身も、その荒太郎の行動をある程度読んだ上で、今まさに目の前で追い詰められていく従姉を、指の隙間からこっそりと確認する。
「じゃあ、話してくれるよね?」
ちらりと指の隙間から庚に視線を合わせ、五郎八は庚へとダメ押しで問う。
「だ、駄目だ。たとえ姉ちゃんでもな!」
――が、それでも尚、庚は折れなかった。
但し、料理自体はきちんと食べられるものだと、そこだけはしっかりと念を押す。
「ふぅ、駄目かぁ。ま、いいや。まだチャンスはあるんだろうし」
パッと顔から手を離し、五郎八は庚から出された味噌汁の器へと手をつける。
それに続くように、第二テーブル全員が庚作成の味噌汁を口にし、それぞれが美味しいといった感想を口にしていた。
第二テーブルと同時に運ばれた第三テーブルでも順次配膳が行われ、テーブルの上には未だきゅうっと目を回している海を除いた人数分の【豆腐の味噌汁】が置かれていた。
「あはは、刀くん、なんかえらい事になっとったらしいねぇ」
「……何がなんだか、わけが分からなかったけどな」
料理の説明を終え、未だ顔の赤い刀に対し、割烹着姿の3番(ドライ)こと
西野町 かなえ
が声を掛け、刀はやや机に突っ伏す形でそれに答える。
「違うわ、あれはただの意気地なしって言うのよ。まったく、せっかくのチャンスだったっていうのに」
椅子に踏ん反り返りながら、ブリジットはブリジットで少しばかりの不機嫌を顔に出す。
言い返す事など一切許さない、そんな雰囲気を全面に出しながら。
「真央ちゃんも、あのまま一気に行くと思ってたのだ!」
外野として、それを見ていた真央もまた、そんな感想を口にする。
「いや、それ以前に後木はもう少し恥じらいを持て。突然だったから、俺も驚いたんだが」
「気にする事ないのだ! 修ちゃんなら別に構わないのだ!」
キスする事に大丈夫も何もないのだが、それもまた信頼の証なのか、と修自身も一応の納得を返す。
とは言え、本当に猫みたいだな、と言った恋愛感情の欠片もない感想も合わせて口にするが。
「ま、とにかく、ウチのも食べてぇな。豆腐はウチの店から持ってきたのだから、おいしさは保証するでー!」
元気よく、かなえは自信満々にそれを口にする。
豆腐店であるかなえの実家から持ち込んだ、特製の豆腐なのだ。素材そのものは十分に期待出来る代物である事は間違いない。
「そうだな。では、いただくとしよう」
両手をきっちりとあわせ、いただきますの唱和を行い、海を除いた全員が味噌汁の器に口をつける。
「ん……優しい味ね。悪くないわ」
ホッとできる家庭の味。
そんな印象と言えばいいのか、味噌汁を口にしたブリジットの表情も決して悪いものでは無い。
「そやろー? 【ほっぺたが落ちるくらい】美味しいんちゃう?」
にこにこと、それこそ悪意の一片すら感じさせず、かなえは笑顔のまま口にしていた。
――そう、かなえもまた、【アレ】を料理に振りかけていたのだ。
「そうだな、美味いぞにしの――」
不意に感じる頬の違和感。
先ほど真央にキスされた事もあり、なんとなくその感触が残っているのかと修は思うが、そうは問屋が卸さない。
ぽよんと、何かがテーブルの上に何かが乗る音と共に、妙に重い、というよりも何かが頬から引っ張られているような、妙な感覚が修を襲う。
「ぷ、ちょ、修君、それ……!」
全員の顔が見える位置に居たかなえがまずそれに気がつく。
昔子供の頃にみた【こぶとりじいさん】よろしく、ぷっくりと膨れた頬が餅のように伸び、テーブルに載っていたのだ。
「な、なんだこれは!?」
なんだも何も無い。
海を除いたテーブル全員の頬には、大きく【こぶ】のような物が出来ていたのだから。
「あっはっは! なんや、おもろい状況になったなぁ!」
かなえ自身も半信半疑ではあったが、なるほど確かに【アレ】は効果があるらしい。
実際三分経てば治る事を知っているかなえとは裏腹に、何が起こったかわからないテーブルの全員は混乱していた。
「おぉ、なんかすごいのだ! ほっぺたが落ちたのだ!」
――但し、この状況を面白がっている真央は除いて。
「気にせんでえぇよ。すぐ治るさかいなー」
カラカラと、楽しげに笑うかなえではあるが、三分間の間、修とブリジット、そして刀にまで問い詰められたのは言うまでも無い結末ではあった。
そして最後の第一テーブル。
こちらでは、なぜかソワカの前にだけ三つの汁物がきっちり用意されており、配膳に関しても美食クラブ外からの参戦として
檜扇 唱華
が調理を行ったものが出されていた。
「ご苦労様、檜扇さん」
「はい。僭越ながら、私の料理もお召し上がりください」
この場に居る最年長、そして
旅鴉 月詠
付きのメイドである、という事は事前にソワカも聞いている。
なにより、この学食を封鎖する上での根回しはソワカのサポートとして動いていたのだ。
「ふふ、なるほど。旅鴉さんも中々にいい手駒を持っているようで」
「お褒めに預かり恐悦です」
軽く会釈を返し、ソワカの賞賛に唱華が答える。
そんなちょっとだけ真面目な雰囲気を醸し出す二人から外れ、残りの五名は唱華が配膳した【フカヒレ入り粟米湯】に舌鼓を打っていた。
「うわ、美味しいねぇ、これ!」
オーバーリアクション気味に、佳奈がレンゲを片手にあっという間に料理を平らげる。
その感想は正に正しく、テーブルに座る全員が納得の美味であったのだ。
「うんうん、おいしいねぇ、佳奈ちゃん」
「ほんとに、おいしいね……」
雅人もまた、ほくほく顔でレンゲを進め、みゆきもようやく落ち着いた食事を取る事が出来ていた。
――しかし一人、思いっきり何も話さず、もくもくと意図的に会話に参加しないように料理を口に運ぶ煉の姿があった。
「むっふっふー、いやいや、良いもの見せてもらったよ」
心底意地悪く、圭花がレンゲで煉を差すようにその顔を見る。
「……食事中は黙って食べろ、桃川」
一切の話題には乗らない。
というよりも、さっさと忘れたい記憶をあえてほじくり返そうとする圭花に対し、煉はとてもとても冷たく返事を返す。
「あらそう? ふーん、そんな事言っちゃうんだ?」
ニヤニヤと、先ほどまでソワカにペースを乱されまくっていたが、ようやく圭花本来の性格が顔を出していく。
本来の圭花は、人を困らせて楽しむ、と言ったなんともひねくれた性格の持ち主なのだ。
料理の評価云々もソワカに従う形でちょいちょい参加していたが、大抵は言い争う形になって終わっている。
少しばかりたまったストレスを、どうにか発散できないものかと獲物を探した結果、先ほどの状況を目の当たりにした、というのが現在の状況であった。
「おっしいよねぇ。せっかくならこうムチューっとやっちゃえばよかったのに」
「…………」
聞かない、聞こえない。
ギリギリであの危ない雰囲気の中で押し留まる事は出来たとは言え、先ほどの光景を一切合財忘れるように煉は努めていた。
「あやや、圭花ちゃん!?」
目の前で圭花が、先ほどの再現とばかりに佳奈を捕まえ、ぎゅっと抱きしめながら頬に口を近づける。
「……ちぇ、乗ってこないかぁ」
パッと、佳奈の体を離し、圭花は少しばかりつまらなそうな表情を作る。
「え、え、何? 何かあったの~?」
「なんでもない。気にするな」
料理を平らげ、そのままレンゲを器に入れ、煉は一言だけ口にする。
分かりやすい挑発に乗るほど煉は短気では無い。
というよりも、忘れる事はさっさと忘れるに限ると、圭花を相手にしなかっただけ、というのが本当の所であるが。
「いやー、でもさっきは驚いたねぇ。なんであんな気持ちになったんだろうねぇ?」
しかし、このタイミングで登場するふんわり加減MAXな雅人君。
当然ながら、圭花の瞳はそのターゲットをしっかりロックし、先ほどのつまらなそうな表情を一辺させる。
「千鳥、おま――」
「いやー、だよねぇだよねぇ!」
ようやく見つかった獲物と、雅人を出汁に煉を弄れる。
ストレス発散の場を逃すつもりも無い圭花により、第一テーブルは後にソワカも加え次のベルが鳴るまでの間、少々の騒ぎに包まれる事となる。
・ソワカちゃん評価
【浅利の味噌汁】【5】
ズィーベンらしく、非の打ち所が無い、と言った所ですねぇ。
但し、真面目すぎてアウト。アウト過ぎて片腹痛すぎます。
我が片腕らしく、次の料理で挽回を果すように。
【豆腐の味噌汁】【6】
味は普通、豆腐はグゥット!
趣向も中々に楽しめました。えぇ、及第点と言った所でしょうね。
次の料理に期待しますよ。
【フカヒレ入り粟米湯】【5】
悪くはないですが、コース料理として出す、と言った話ですし、まずはこの辺りでしょうね。
趣向がまったく無かった以上は採点は辛めです。
総合点は全てを出した結果答える事にしましょうか。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月25日
参加申し込みの期限
2013年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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