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<終章>いぬねこの国
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「ぬお~~~……っ」
『いぬとねこの中立共存を目指す会』の本部らしき建物は、木造のロッジ風で、とても可愛らしいものだった。
そして
トワ・E・ライトフェロゥ
が、建物の中に辿り着くと同時に、脇目も振らずにその姿を探して二階の奥まで駆け込んだ先。
そこには、いぬの祭りで確かに見覚えのあったしょうぐんが、今まさに、足をぷるぷるさせながら正座をさせられているところだった。
「しょうぐん! 見つけたデス!」
「む……っ、祭りの時の異界の客人か……うぉ~、足が~……」
犬のしょうぐんが、足と合わせて身も一緒にぷるぷるさせている。
「まだ余裕があるわんね。膝の上にふかふかのクッションを乗せて重みを増やすわん」
焦げ茶色のトイプードルが指示を出す。
それに、トワがとっさに周囲のいぬねこ達に訴え掛けた。
「やめるマス! 『空気よりも軽い新素材、開発しました!』でもない限り、膝の上にクッションは苦行デス!!」
「……」
もちろんトワは建前上、ここにはねこの王さまの居場所を伝えに来たことになっている。
「……」
当たり前のことながら、その疑心の目がトワへと一身に向けられた。
「あー……えーとデス。
『あー!! あそこに群れをなして泳ぐ青サカナがーーーッ!!』」
トワが叫んだ所、そこは空が無い建物内であり。そしてトワが指差したのは天窓すらない天井であったのだが、
「なんとー! 空を泳ぐサカナーっ!?」
その場のいぬねこ達は、トワの思惑通り、全員が勢い良くそちらを向いた。
「しょうぐん! 助けに来たデス! 今助けるマス!」
その隙に、トワが犬のしょうぐんの縄を解こうと後ろに回る。
「……。
気持ちは、有難いのだがワン……」
ぽつりと、犬のしょうぐんは、どこからツッコミを入れていいか分かりかねる様子で、申し訳なさそうにトワに告げた。
瞬間──トワにも分かる、突き刺さるような雨あられの視線の嵐。
「だましたわんね……
捕まえるわんーーー!!」
──流石に、あれで三秒以上、間をもたせることは無理だった──
こうして、大型である犬のしょうぐんの隣に、小型犬のトワの姿が追加された。
「ううぅ……セイザ、結構くるマスね……」
「我もだいぶ慣れたが、いぬの身には中々……」
足も痺れてきたのか、うなり声を上げながら、犬のしょうぐんが身じろぎをする。
「ところで娘、飛び込んで来たが脱出の当てはあるのかワン?」
「この後は、ふつーにカエデ達が助けに来てくれるので助かるマス」
「なるほどワン。無策であっても、確実な信頼を寄せられる相手がいることは良い事だワン」
正座は苦しいが、話し相手がいるということは大分楽になるのか、周囲も含めて空気が僅かに柔らかくなる。
「こら、ちびいぬ。言いたいことがあるならはっきり言うわん!」
先程からあちこちで目撃されている焦げ茶色のいぬが言葉を叩き付けてくる。
「ん~」
トワはこの状況下を、小首を傾げるようにしながら考えた。
……確かに今捕まってこそいるが、この状態ならば見張りは必須で聞き手は確実にいる。
この言論の自由が完全に確保されている中、言いたいことを言う分には、実はとても良い所に来たのかも知れない、と。
「そうですナー、
トワはーいぬとねこの共存には賛成するマス」
その言葉に、周囲のいぬねこが、その目を見開いてトワにその視線を釘付けにした。
「平和な世界というのはとても大事デス。
しかし同時に、発展や成長も望むのデス」
犬のしょうぐんが、堪え兼ねる内容だと判断し、思考を押さえるように目を閉じる。
「手を取って生活するというのは世界の輪が広がるマス。世界が広がれば発展や成長にならないデス?
それを応援するのは良い事だと思うマス」
いぬねこ達は、トワの言葉に一騎当千の味方を得たとばかりに、一斉に色めきだった。
「た、大変だわん! いぬとねこの中立共存を目指す会の理念に同意してくれるいぬを縛ってしまったわん!」
いぬねこ達が、一斉に色めき立ち、トワのロープをはずそうと手を掛ける。
「縄をほどくわんー!!」
しかし、
トワはその機会も気にすることなく、先の意見を口にした。
「シカシテー。
競うから技術が発展するのデスカラ、
武力でなくとも争いは起こるものデス」
いぬねこ達の手が止まる。
「喧嘩は必要デス。
殺し合いが必要ないのデス。
おうさまがそれを止めたナラ、
それもまた良い事じゃないんデス?」
「やっぱりしばるわんー!!」
そうして。いぬねこ達は己の思いの丈を告げたトワを、その内容を深く吟味することもなく、ぽいっと縛り上げてしまった。
そこに、犬のしょうぐんは、先程から閉じていた瞳を思いに詰めた様子でうっすらと開き、トワへ向かって小声で問い掛けた。
「娘、『王が止めた』という話は誰から聞いたワン? ねこの王からかワン?」
「ここに来る時に知ったマス。きっとここに来たひとは皆知っているのデス」
「……そうか」
犬のしょうぐんは、一瞬その顔に強い悔恨を滲ませて、それ以上は何も言うことはなく口を閉じた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月21日
参加申し込みの期限
2017年10月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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