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海神の島にて
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いつ昇ったのかもわからない太陽が、森の緑を美しく魅せていた。目覚めた旅行者たちの耳に汽笛の鋭い音が刺さる。桟橋に留まった船のデッキに、ウミコーギーがまるでUFOキャッチャーの景品のように詰まっている。
「海神様」
「まだですか」
「もういいよー」
船のどこかから人の声がすると、ウミコーギーはわらわらと島に降り立った。白砂を巻き上げながら、なんとか小屋まで辿り着く。
「みなさん、呼んでくれてありがとうございます」
「ぼくたちも、こうやってのんびりできると思うと」
「とてもうれしいです」
くぅーん。ばうばう。ウミコーギーの鳴き声が響く。その前を、その前を、水兵服を着た屈強な男が、幾つもの木箱を抱えて通り過ぎた。旅行者の前に、次々と並べられていく。木箱にはラベルで旅行者の名前が書いてあった。
「自分の名前が書いてあるのだけ開けてね」
屈強な男は、その見た目に似合わないような、似合うような、不気味な声でそう言うと、船へ引っ込んだ。対してウミコーギーは戻ることなく、白砂を巻き上げてうろうろと歩いている。しかし汽笛が鳴り始めると一列に並んで共鳴しあった。
「海神様さよーならー」
「皆さんがかえったら迎えに来てくださいね」
さて、砂浜でうろうろとしているコーギーを見ては瞳を輝かせ、癒されたかのようにほう……と嘆息しているのは、
浮舟 久雨
だ。
「ウミコーギー……!!」
「あっ、くーさん。こんにちは」
「呼んでくれてありがとうございます」
短い首をかくりと動かしてお辞儀するウミコーギーの姿を見て、久雨はきゅんと胸高鳴るのを抑え、極めて冷静な顔を作る。
前回の一件以降、久雨の自室にはクジラだけではなく、コーギーの姿が見えるようになった。ウミコーギーの姿があまりに印象的で、存在が忘れられなかったから……と久雨は思う。南の島に降り立って、一通り島を巡ってから、彼女はこうつぶやいたのだ。
「ふむ? この島にウミコーギーは居ないのか?」
……と。今、ウミコーギーを前にしながら、抱き着きたい気持ちを抑え、久雨は木箱を開けて、一つ一つその中身を見る。まず目を通したのは、ウミコーギーが食べられるものリストだった。そこには、地上のコーギーが食べられるものと、およそ似たようなものが並べられているが、最後の最後にこういった一文が添えられていた。
『この島のものなら、何を食べさせても大丈夫』
「くーさん、なに読んでるんですか」
「貴様達に食べさせて良い物を書いてもらったんだ」
「わあ、ありがとうございます」
くぅんとウミコーギーは鳴き、久雨の脚にすりすりと身体を寄せた。ほっこりと癒される。次に久雨が取り出したのは、ジャーキーの袋や、骨のようなクッキーだった。
「あっ!」
「すきなものも入ってる」
「もうずいぶん食べてないなあ」
「うれしいです」
「その、よかったら……だが。食べるか?」
久雨がそう聞けば、ウミコーギーはそれぞれ顔を見合わせてきゃんきゃんと大合唱。久雨の手から久しぶりの好物を食べて、ウミコーギーたちはころころと腹を見せて嬉しそうに転がっている。久雨も久雨で、コーギーが自らの手から美味しそうに好物を食べるのを見て癒しを得ていた。
ウミコーギーたちと並んで歩いていることも、十分楽しいが……久雨はふと思い立ち、普段はかっちり固めている靴と靴下を脱いで、ズボンの裾を捲った。剥き出しの素足が砂浜の上に現れる。ウミコーギーたちは、久雨のその様子を見て何か察したのか、ぱたぱたとしっぽを振って彼女が動くのを待った。徐に走り始める久雨、童心にかえったように、ウミコーギーたちとの鬼ごっこを楽しむ。普段海でふよふよと泳ぐばかりのウミコーギーも、久しぶりの地上での競争にはしゃいでいた。
「はは、あはは……!」
「くーさん、たのしそうです」
「人が少ないと人目を気にせず思い切りはしゃげるな!」
「たしかに!」
「ぼくたちも思いっきり走れてたのしいです!」
久雨とウミコーギーは、両者とも笑顔を浮かべて、島の中を駆けまわる――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
前回シナリオ
海神の庭にて
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月20日
参加申し込みの期限
2017年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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