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海神の島にて
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太陽は燦々と照って、突如流れ着いた旅行者の上に光を振りまいていた。それは砂浜の上にも降り、それを受けた白砂はきらきらと輝いている。一人、また一人と船から降りると、空になった船は汽笛を響かせて遠く、遠く、水平線の向こうへと消えていった。桟橋へ降りた旅行者は散り散りになっては、思い思いの行動をする。その中の一人、
新田 樹
は、持参した荷物を広げ、その中からビデオカメラを手に取って電源を入れた。着いたことを確認すると、探検用に用意した迷彩服を着こみ、頭にヘルメットを装着した。カチリとライトが点いては消えた。
「よーし、探検にしゅっぱーつ!」
樹はカメラを手に、目の前に広がる森の中へ一歩踏み出した。海神の作りだした島は、フツウの無人島とは違った様相を示している。進み、進み、足を止めた先には、低い木に鈴カステラが生っている光景があった。樹は生っている一つを手に取って口に含む。口にあの味が広がり、幻術の産物ではなく、たしかにこれは鈴カステラだと――奇妙な状況に首を傾げながらも、カメラをまわして木を映す。
「なんということだろう! 木に鈴カステラが!」
などと、秘境の探検番組風に解説を入れてみては、樹はフフフと笑った。そのような感じで木々の間を進むと――
「はーーうーーあーー!?」
小屋のなかに、
椿 美咲紀
の叫びが響いた。驚いた小鳥たちが、その場から一気に飛び立つ。極彩色の鳥と、クッキーで出来ているような鳥がばさばさと羽を落としていった。しかし美咲紀が驚いたのは、その友人、
八神 修
の鞄から出てきた者に対してである。
「ナンデスカその参考書は! こんなところまできて何故ゆえに!?」
そう。修がカバンから出したものは、数学の参考書と問題集だった。修は美咲紀の反応に対し、何を驚くことがあるかといったような面持ちで口を開く。
「今日予定の勉強をまず済ませるんだ。何処に来ても俺は俺だよ」
修はふんすと息を吐き、参考書と問題集を机の上に置いて、開く。小屋の中はまだ誰もいないようで、美咲紀と修の声と、ページをめくる音だけがする。
「日々の学習は受験勉強でもあるんだからな」
「でもでも、受験は来年なのです。今私たち2年生なのです。今遊ばずしていつ遊ぶですかあ」
受験といえば、まだ来年にもなるようなことである。同学年の者が最後の自由とばかりに遊んでいる中で、修のその姿勢は美咲紀にとって異様なものとして映った。
「俺たちは入学当初から受験生だ」
美咲紀の視線を受け止めながら、数学の問題を一つ、また一つと進めながら修は言う。美咲紀はその様をただ見ていることしかできなかった。
「2年の夏までに高校課程は修めるから、俺的にはそろそろゴールが見えた感じだぞ」
――そう言えばシュー君、1年生の時から自分達は受験生発言していたのです……。
そんなことを考えながら、美咲紀はごくりと唾を飲み込んだ。修は美咲紀の内心など露知らず、ただ退屈しているのかと思ってカバンから英語の参考書と問題集を取り出した。
「ほら、大好きな英語だぞ」
「私もですか!? いいですけど……」
美咲紀は反論したくなったが、渋々それらを受け取って、机の上に開いた。難解な英文がつらつらと並んでいる。修に教えて貰っている途中で、美咲紀は徐にこう言った。
「シュー君の高校生活は受験のためにあるのですか……」
「受験の為ではないな」
英文を添削しながら、修は続ける。そうするのが自らの属する身分では常識である、といったような風だ。
「だが学生の本分は勉学、こなした上で部活や趣味に勤しむべきだよ」
美咲紀はそれを聞いてそれきり固く口を噤み、参考書の英文に視線を落とした。その向かいでは、修が数学の問題を進めている。シャープペンシルを動かしながら、美咲紀は修に習って黙々と問題を解いた。
「島の生物を見に行きましょう」
暫し経ち、修が今日のノルマをこなしたと見るや、美咲紀は気を取り直して、と言いたげに手を叩き、言う。修もまた、島の様子が気になるようで、
「そうだな。食事も取りにいかないか」
と応じた。
「トロピカルな感じの果物食べてみたいですね」
「この気候ならきっとあるだろうな」
「きっと天にも昇る美味なるマンゴーとか、あるのです」
美咲紀は、想像の中のマンゴーを思い腹を鳴らした。ちょうどその時、小屋に別の旅行者が入って来る。見知った顔だが、どこか忙しそうな雰囲気を漂わせている相手に悪いと思い、修と美咲紀は軽い挨拶だけ交わして小屋を後にした。
「なかなか過ごしやすい環境のようだな」
交代するように小屋へ入った
旅鴉 月詠
は、二人の居たテーブルを見てこう零す。そしてぐるりと小屋の中を見回し、戸棚という戸棚を開けその中を見分すると、口を開いた。
「喫茶店に出来そうだね。施設だけは揃っている」
そして視界の端に、紙の山と並ぶボトルを見つけると、そちらへ近づいた。捲るとそれは便箋のようである。月詠は、一番上の紙に何か書いてあることに気付いた。
「ご要望の品、此方に書いて海へどうぞ……ふむ」
ボトルと便箋の数は限られている。折角だから皆の分も纏めて書こうと、月詠は外へ出た。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
前回シナリオ
海神の庭にて
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月20日
参加申し込みの期限
2017年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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