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海神の島にて
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「ふひー、遊んだらもう夜になっちまったか」
「もー、一日あっというまだね」
水着から普段着に着替えて、流と陽毬はすっかり落ち切った陽と、星空、月を眺めて時の流れを感じる。向こうの海岸ではワイワイと賑わう人々が見えた。
「そういやこの辺たまに星が落ちてくるらしいな」
「らしいねぇ」
そう言いながら、二人とも空を見上げる。キラキラと星は輝き、二人を見守るようだ。どこか期待を込めて、流も陽毬も星を凝視する。見詰めれば見詰めるほど、星はまるで照れているかのように、動かない。
「……食えるらしいぜ?」
陽毬、何気なく放たれた、この流の言葉に目を丸くして、わなわなと手を動かし、胸の前で祈るように組み、口を開く。
「あーんロマンチックー!」
乙女としては、そんなロマンチックな情報黙って逃せないッ! とでもいうように、陽毬は瞳を夜空の星に負けないくらい、煌めかせた。そうして矢継ぎ早に言葉を続ける。
「それも確実に拾って食べてみなきゃ!」
「よし、いっちょ探しにいってみるか!」
そうと決まれば話は早く、流も陽毬も、おー! と片手を上げて星を探しに歩き出した。
「……にしても」
「んー? 何?」
逸る心のまま、ずんずんと先へ駆けた陽毬の耳に届かないことをいいことに、流はひとりごちる。今の状況を客観的に見て、流は少し思うところがあった。しかし……
「南国無人島の夜に男女2人っていう、いかにもロマンチックなシチュエーションのはずなのに……」
隔たれた距離のせいか、流の声の小ささのせいか、陽毬にその言葉は届かない。
「全くロマンスを感じないのはなんでなんだぜ?」
「水守君、どうしたの? 置いてっちゃうよー!!」
遠くから陽毬の叫び声が響いた。流れ星が流と陽毬を囲うように降る、降る。流は苦笑しながら、
――ま、お互いそういうのより楽しくってのがあってるタイプだからこれはこれでいいか。
そう考えて、ふと上を見上げて気付く流星群。海辺の白砂にさくさくと、落ちて刺さった星は蛍のように煌々としていた。
「お、あっちに星がおちてったぞ!」
「ええっ!? どこどこ!?」
「いそげー!」
「ま、待ってー!」
今度は流が陽毬を置いて駆ける番だ。食い意地張り張り、食い食われな二人の、星をかけての追いかけっこは、流の手が星を拾うまでの間、しばらく続いた。
遠くから賑やかな声がする。甲斐斗は、手元の盃に入ったワインを味わいながら、口許を綻ばせた。
「よく出来てるわね」
喋るワカメが、焼きあがって色付けされたウミコーギーの置物を見ながら言う。どこに目がついているのかわからないが、流石はあの海で生まれた生き物というべきか、じっとそれを見ている……ように甲斐斗には見えた。見えている。遠くに聞こえる賑やかな声は、男女たちの声は、少女たちの声は夜が更ければ更けるほど小さく遠くなって消えていく。
「さすがだなあ」
ウミコーギーはその置物の横で身体を丸めて、どこか嬉しそうに短いしっぽを動かしていた。
「まだ勉強中の身……ですよ」
「あら謙虚」
「もっとじょうずになるんですか」
「たのしみだなあ」
そんなことを言う海の生き物に、甲斐斗は困ったように首に手をやった。ちょうどその間を割くように、星がほろりと落ちてくる。
「あっ、ほし」
「おいしいのだ」
「食べられるんですか……」
それに続いて仲間の後を追うように二つ、三つ、五つと星が降った。甲斐斗はそこから何個か手に取って齧る。飴のような、落雁のような、いや金平糖のような。絵本に出てくるそれのようにほろりほろりと甘い星。甲斐斗は手元の盃を傾けた。
「……合いますね」
「口にあったようでよかったです」
美酒の味も邪魔しない、どこか不思議な味わいをした星を甲斐斗はもう一個齧る。海の波は穏やかで、その水面は星の光、降ってきた星を吸い込んだ光で、どこか明るい。
「至高の時間とはこういうことをいうのでしょうね」
甲斐斗は満足げに、空を仰いだ。波の音が遠く、遠くで響く――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
前回シナリオ
海神の庭にて
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月20日
参加申し込みの期限
2017年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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