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海神の島にて
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潮騒が聞こえる。心地よい潮風が頬を撫でるのに目を覚ました葉月は、高く昇っている太陽にもう時刻は昼を過ぎていることに気付いた。まだ夢の中に在る意識のせいで、身体は鉛のように重く、頭はぼうっとしている。気怠いのを堪えて、葉月は身体を起こした。流れ込んでくる潮の香りに、今日は海に行こうという気を起こす。
ふわりとパレオを風に靡かせて、葉月は海へ入った。海岸では長身の少女とウミコーギーが駆けるのが、沖では賑やかな男女が泳ぎの競争をしているのが見える。それを胡乱気に眺めながら、葉月は素肌に纏った南国の熱気を落とすように海水に浸かる。アンニュイな面持ちはそのままに、水面に揺蕩った。祈るように仰向けで水に浮かぶその姿は幻想的な一枚の絵画に似ている。気儘に泳いでいると、以前海神の創った空間で自ら作り出した魚を思い出した。あの海の女王は今どうしているだろう――そう考えていると、何かが自分の頬を撫でるのを葉月は感じる。水の中に逃げたのか、辺りを見回してもその何かは見えない。
「……なんだったのかしら」
起こした身体をその水面に横たえ、ぷかり、ぷかり。海を揺蕩う葉月は、美しい碧の黒髪を靡かせた。
「……ん?」
「どうした、月詠氏」
千歳飴 楓子
の前でこんもり盛られた氷に、ブルーハワイの鮮やかな青がかかる。透明感のあるふわふわのそれに溶け込む青がじわじわと全体を侵食していった。そんな様子を見ながら、楓子はシロップを片付けている月詠の妙な反応に声をかける。
「いや、気のせいだ。波の音だろう」
「そうか」
そう言われてみれば、海の方から何か妙な気配を感じたような気がしないでもない。しかし楓子は、そんなことには構わずいつものペースだ。スプーンでかき氷を掬い、口へ入れる。真夏の気温に肌とともに火照った口にひんやりとした刺激が突如訪れた。
「……うむ。夏だな」
陽の光を反射してキラキラと輝く海を見ながら、楓子はぺろりと皿を空にする。今日も暑そうだ。
清楚な、白いサマードレスの裾がふわりと、楓子が椅子から去るとき翻る。壁に掛けていた麦わら帽子を取って深くかぶった。日差しは見た目以上に苛烈だが、楓子は島の探索へ繰り出した。砂浜にはコーギーがころころもふもふと蠢いているのが見える。旅行者が森に入っていく流れに、楓子は乗った。
「ふおーっ!」
その流れの支流、一旦立ち止まって切り株に座り、ぱたぱたと手で顔を仰ぐのは
李 小麗
。
「それにしても暑い!」
そう言いながら、着ていた上着をいそいそと脱いで背負っていたパンダリュックに仕舞う。まだ春の涼しさがある寝子島から、太陽燃え盛るこの島に来てしまったのだから無理もなく、脱いだ後も残る暑さに茹だる。そんなこんなで木陰で涼んでいると、水音と共に甘い香りがすることに気付いた。珍しさに好奇心を揺さぶられた小麗は、その香りを追った。
「ぬ?」
「む」
小麗はその香りを辿ってソーダの滑り落ちる滝に辿り着く。そこにいた先客と目が合う。澄んだ青の瞳は傍で流れ落ちるソーダに似ていた。軽く挨拶を交わして、二人ともその滝の水を飲んだ。
「これは奇妙な飲み物だ……」
「ぬん、これは……サイダーなのだ!?」
喉を鳴らしてその甘味を楽しむ。美味しい、美味しいと二人して乾いた喉を潤して、人心地ついたところで、先客――楓子が口を開く。
「で、小麗氏」
「うむ」
二人の視線の先にあるのは、枝先につり下がったケーキの群れだ。チーズケーキ、チョコケーキ、タルト、ショートケーキ……ぐうと二人の腹が鳴った。
「珍しい実だな……見たことがない……」
「ケーキみたいに見えるが、果たして食べられるのか?」
「どうだろう」
「ふーむ……ちょっと食べてみるのだ」
ひょいひょいっと、敏捷さを見せて小麗は高所のチョコケーキを取ってきて、齧る。
小麗の口に広がる、こってりとした甘味。チョコレートのビターな味わい。間違いない、これは見た目通り、チョコレートケーキだ。
「どうだ、小麗氏」
「この味は、間違いなくケーキ……」
もぐもぐと頬をいっぱいに動かして、飲み込む。
「しかもチョコケーキっぽい味がするのだ」
「楓子にも少しわけてくれ」
小麗はこう言った楓子に頷いて、さっとチョコレートケーキの実を取った、ついでに隣にあるレアチーズケーキの実も二人分手に取り、下に降りる。二つのケーキを受け取った楓子は、かくりと首を傾け、
「ありがとう、いただきます」
と礼を言い、食べ始めた。
「では、こっちはっと……」
小麗もそれに倣ってチーズケーキの実を齧る。ふんわりとした甘みとどっしりしたチーズの重みがまさにそれであった。
「こっちはレアチーズケーキっぽい味なのだ」
「……美味しい」
これもまた二人して、美味しい、美味しいと食べた。茹だるような暑さだというのに、ケーキを食べに食べても、どこかさっぱりとした心持がする。
「なんでもありそうだな、この島は」
「……はっ!」
楓子の一言にはっとした小麗は座っていた切り株から立ち上がり言った。
「ということは、しゃおりーが好きなゴマ団子もどこかにあるかもしれないのだ!」
「そうだな」
「ちょっと探しに行ってみるのだ!」
とてとてと音を立てて場を去る小麗に、楓子は手を振り。自らも立って森を進んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
前回シナリオ
海神の庭にて
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月20日
参加申し込みの期限
2017年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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