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ラッセル
と
天野
の鳥型マネキン作りも、外見は完成して後はスクリプトを入れ込むだけになった。
「見た目はなかなか良くなったよな!」
自画自賛のラッセルは、今日は犬耳のパーカーに赤いズボンという出で立ち。
手先が器用な事もあって、青い鳥の『ソラ』は彼がろっこんで変身した黄色いカナリアとは色違いの、CGバージョンといった姿になっていた。
首にはラッセルとお揃いの鍵が下っている。
「会話に反応……に、言語を覚えさせる機能、後それでランダム文章を作成する……と」
天野はスクリプト用のファイルに記述した内容を確認し、まず今の状態で起動させてみる事にした。
『ボク ソラ ラ……アマゾラ?』
小首を傾げるソラ。
「おおお……!」
ちょっと喋る言葉が妙な感じだったが、ちゃんと動いた事にラッセルは感動した。
「もうちょっと色々、機能付けてみたい!」
「じゃあ、これとか……こっちのはどうかな? もっと鳥らしくなると思うんだけど」
「いいね! ナイスアイディア。じゃあこれもつけて……っと」
膨らむ夢を詰め込むように、スクリプトはどんどん追加されていく。
ここでひとつ、天野は思い付いた。
(僕のろっこんで、外の世界に引き摺り出せないかな?)
ものは試しで、パソコンの下に魔法陣を描いた紙を敷いて試してみる。
天野本人も陣に入り、じっと画面の中のソラを見た。
魔法陣が光を帯び……ディスプレイから突如緑の光が噴き出した。
「!?」
それは、ダイブしたもれいびが出てくる時の現象ににていた。
けれど、放出された光は何らかの形を結ぶ事なく拡散し、消滅してしまう。
「なんだったんだ、今の……」
「おーい、逆巻!」
もう残るもののない中空を眺めていた天野を、画面の中のラッセルが呼ぶ。
「ソラが動かなくなっちまったんだけど」
「え?」
「急に緑の柱がバーッ! って立ってさ」
その言葉に、天野がスクリプトのファイルを開くと、見事に真っ白になっていた。
「まさか、データが……?」
「どういう効果だったのかよく分からないけど、途中までのコピーとっといて良かったな。
何処まで入れてたんだっけ?」
「……桜井」
「んー?」
「ここで悲しいお知らせがあります」
「な、なんだ、どうした?」
「僕のパソコンの挙動が怪しい」
「えー!?」
天野のパソコンの不調はろっこんの効果が及んだだけらしく、暫くすると治まった。
「壊れなくて良かった……え、ちょっと待って。なんでエラーなんだ」
借りてきた本を片手に、天野は困惑する。
素人目には記述は間違っていない筈。
でも、ソラはチャットウィンドウにエラーを吐きながら怪しい挙動を繰り返している。
『ソ ソラ……ソララマゾマゾマゾアマママゾマゾマゾ』
「……何言ってるの、この鳥」
天野、ドン引きである。
「うーわー……」
アバターの向こうの彼の表情が窺え、ラッセルも若干血の気が引いた。
そうでなくとも、小刻みに動く首が時折ぐりぐり回転したりして、別の生き物になっているし。
「こんなに首が回ったら梟だぜ!?」
「梟だってこんなに何回転もしないよ……?」
ツッコミに更にツッコミが入るという、混迷した状況。
難航する作業に滅入るのを防ぐよう、天野はラッセルに話し掛けた。
「そういえば、桜井は鳥にこだわりでも?」
「そうだなぁ、鳥は好きで自由だから……かな。
ま、目標は精巧にできた生きてるような人型だけどさー」
例えゲームの世界でもひとつの命だし、生きて欲しい。
ラッセルはそう思っていた。
「またバグか……桜井、どうする?」
途中でろっこんを使ってデータを飛ばしてしまったせいだろうか。
気落ちした様子の天野に、ラッセルは力強く言う。
「……妥協したくねぇ。人型の前にペット版で完璧めざそうぜ!」
「ん、そうだね……」
とはいえ、素人二人では埒が明かない状態にきているようにも感じていた。
今日は諦めるか?
どちらともなく切り出しそうな雰囲気になった時。
「まって、カジノで凄腕人形師探してたな……ちょっと行ってみようよ。直せる人がいるかもしれない」
天野はふと思い出し、フレンド欄の礼二にメッセージを飛ばした。
『人形作り失敗しちゃって……』
会話中の彼を、ラッセルは最後の希望を見るような目で見詰める。
ソラはスクリプトを切って、自分のクローゼット欄にしまっておく。
「どうやら、人形師さん見付かったみたいだね」
「行こう、すぐに行こう!」
遣り取りを終えた天野の声に、ラッセルは家外に飛び出した。
「星ヶ丘なら西だな!」
299号線に出たラッセルは、周囲を見回す。
「桜井、カジノのアドレス貰ったから、直接飛べるよ」
追い掛けてきた天野は、道の向こうに佇むお団子頭の少女アバターに気が付いた。
(……あれ?)
その姿は、以前猫の鈴印のネットカフェ前で見掛けた寝子高生に似ていた……が、天野はおぼろげに他でもあの少女を見た事があるような気がした。
「こんにちは」
話し掛けてみると、『saki』という名のアバターは少し間を置いてから挨拶を返してきた。
挙動が少々変なのは、操作に慣れていないせいだろう。
「僕たち、これからカジノに行こうと思ってるんだけど、よければ途中までどう?」
『カジノですか?』
「まだ準備中なんだけどな」
ラッセルも爽やかな笑顔で会話に混ざってくる。
しばらく考えるような間があった後。
『ごめんなさい』
sakiは謝った。
『本当は、こんな事してる場合じゃないんです。テスト勉強の為にレッスンお休みにして貰ったのに……』
「そうなのか」
画面を眺めながら、天野は怪訝そうに睫毛を震わせる。
言葉の間に陰のような、何か引っ掛かるようなものを感じつつも、それ以上は引き止められない。
(レッスンって……芸術科かな?)
芸術科の生徒なら、何か音楽関係の教室に通っていても不思議じゃない。
「テスト勉強、頑張ってね」
『ありがとうございます。それと、ごめんなさい……』
「気にしないで」
と去っていくsakiを見送ったものの。
「なんか、元気なさそうな子だったな」
ラッセルも不思議そうに呟いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月04日
参加申し込みの期限
2013年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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