「
こんばんは、『Silhouette』の正雪です」
「
こんばんは~、浮雲です。今夜も約一時間、よろしくお願いしますね~」
「
今日はチャンネル1の寝子島スクエアからお送り致します。
いやー、こちらのシーサイドタウンエリア、どんどんサイバーな感じに発展してきてますね」
ネットラジオを介して、優しい雰囲気の曲が流れる中、若い声の男女が喋り始めた。
特設DJブースに座るアバターの頭上に浮かぶネームタグには、男性は『正雪』、女性は『浮雲』とある。
「
さて、『シルエット・デイズ』もキャットアイランドに舞台を移してから4回目の放送になりましたね」
「
祝1ヶ月!」
傍聴しているアバターたちの中から、拍手や「おめでとー!」という音声付きのジェスチャーが発され、二人とも感謝とこれからも素敵な曲や情報を発信していきたいと抱負を語った。
「
キャットアイランドも、参加者さんが増えてかなり発展してきましたね~」
「
浮ちゃんが今着てる服、人気のお店のだよね」
「
はい! あとね、正雪さんが着けてる猫の耳と尻尾のアクセサリーもそうなんですけども『Lechat』さんっていうお店の方が作ってらっしゃるんですよ」
「日菜さん日菜さん、今ラジオでうちの話題がっ!」
「あ……本当。私たちが作った服や猫耳の事ね」
葛城 璃人と
高尾 日菜の服飾店『Lechat』の奥の部屋で、二人は配布されたラジオから流れる曲や放送をBGMに作業をしていた。
その手を一旦止めて、耳を傾ける。
「
ね、可愛いでしょう? 今度はこういう衣装が似合う歌も、歌ってみたいたいな~……」
「
あは、今までと大分路線が違う曲になるけど、考えておきましょう」
「
やった♪」
「ふむふむっ……ステージに映えるドレスも、ラインナップするべきでしょうかーっ」
「ふふ、りぃちゃん熱心ね。他のお店も夏向けの新作がどんどん増えてるし、私たちも負けてられないわ」
「あ、そうそう日菜さんっ、パニエのここの部分をですねー」
「どれどれ……?」
ラジオの話題はプログラムで動く人形、いわゆるマネキンの中でも高レベルなものを製作する
凄腕の人形師の噂に移り、その流れでキャットアイランドの運営から告知されたキャンペーンの内容に触れられた。
各チャンネルの命名キャンペーンに併せ、こういった人形の
ここならではの名称も募集中で、採用者には謝礼もあるとの事だ。
「
来月から関東一円からアクセス可能になる予定だそうですし、関東の方たちにも寝子島に興味を持って貰える名前が良いですよね!
……さて、来週の『シルエット・デイズ』は翌土曜のライブ前夜の放送になります、お楽しみに!
あとライブの方ですが、まだ出演枠に空きがあるそうなので、我こそはー! というアーティストさんがいらしたら、右手にある青い看板から取れるカードをご覧の上、主催の『蒼月庭』さんに連絡してみて下さいね」
表示されたカードには
『ブルームーンガーデン(蒼月庭)』で行われるライブに参加する為の要綱や、スタッフとのコンタクト方法が書かれていた。
画面中央には、茶色の髪をアップのお団子にした『saki』という少女アバターの後ろ姿が映っている。
その背をじっと眺め――パソコンの前に座っていた同じ髪型の少女は、マウスカーソルを隅にある×印に合わせてカードを閉じると、「意気地なしだな、私」と小さく溜息をついた。
こんにちは、羽月ゆきなです。
リアルタイムではお久し振りのキャットアイランドですが、今回は特に大きな事件は起こらず、5月中旬の土曜日を仮想世界と現実世界で比較的自由に過ごして頂く形になります。
リアクション上で描写されるのが大体この1日という目安ですので、「以前から準備していた~」などのアクションも大丈夫です。ガイドに出てきたNPCや話題に絡まなくても、全く構いません。
気になる場所に遊びに行ってみたり、自分のお店や家を建てたりと、楽しんでみて下さい。
また、今回のシナリオの結果を踏まえて、次回のキャットアイランドでどんな事件が起こるかが決まる予定です。
(事件は幾つか案がありますが、リアクション結果が加味されたり、全く違う事件になる可能性もあります)
その点も踏まえまして、どうぞよろしくお願い致します。
※以降は長いので、アクションを書く為に必要な項目だけご確認下さい。
◆ダイブについて
もれいびがアクセスした場合、ダイレクトに仮想世界に入り込む事が可能です。
詳細は前回の『キャットアイランドに行こう』をご覧下さい。
◆キャットアイランド開発度
チャンネル0(現実に似せて作った寝子島):旧市街/80% 他エリア/30~40%
チャンネル1(独自発展した寝子島):旧市街/60%(昭和・大正時代風) シーサイドタウン/50%(近未来都市風) 星ヶ丘/40%(小洒落たヨーロッパ風)
◆仮想空間に施設や家を建てたor建てたい方
好きなエリアの空いている区画を借りて、施設や自分の家などを作る事が出来ます。
(チャンネル0は現実の寝子島と景観を似せて製作中なので、建物などの外観に拘りがある場合はチャンネル1のエリアを選ぶ事をお勧めします)
今回初めて作るという方は、前回から約一ヶ月程経過していますので【既に完成している】【現在建築途中】【これから土地を探して作る】など、どの段階でもOKです。
また、前回施設や家を完成させた方も、街の開発状況に合わせて他エリアにお引越ししても構いません。
店舗や娯楽要素のある施設は、コメントページで宣伝すると遊びに来てくれるキャラクターさんもいらっしゃるかも知れませんね。
◆名称の募集について
【チャンネル0】と【チャンネル1】、【マネキン】(AIで動く人形オブジェ)に関して、キャットアイランドならではの親しみ易い名前を募集しています。
なるべく短い(または短く略し易い)名称が良いと思われます。
採用されたキャラクターさんに贈られる謝礼は、キャットアイランド内で使える電子マネーのプリペイドカードや土地代の割引(1000円相当)になります。
提案の方法などは、サンプルアクションをご確認下さい。
◆ライブについて
チャンネル1のシーサイドタウンエリアにある、『ブルームーンガーデン(蒼月庭)』という幻想的な内装のホール型施設で夜(20時~)に行われるライブです。
お客さんとして観に行く事も出来ますし、自信のある方は名乗り出てみるのも良いでしょう。
主催者に出演可否を判断して貰う為、デモ曲の用意かその場で演奏を披露する、などのアピールが必要になります。
但し前回のライブにスカウトされた方は、その時もライブを行っていたスタッフがいるので、顔パスでライブに参加出来ます。
◆NPCについて
・神木 直樹(アバターネーム:N-cat)
土曜日は朝から夕方頃まで、資料集めの為にシーサイドタウンエリアの繁華街などを回り、夕方以降はキャットアイランドにてライブの手伝いをしています。
今回は、仮想空間でも現実サイドでも交流する事が出来ます。
現実サイドでは一緒に回る事も出来ますし、お勧めの場所を教えてあげたりしても喜ばれるでしょう。
・Silhouette(シルエット)
キャットアイランド開設前から、ネット上で活動していたアマチュア音楽ユニットです。
『正雪』が作曲と一部の作詞、『浮雲』がボーカルと作詞を担当し、二人とも寝子島出身・在住。
浮雲は、前回のライブでマーメイドドレスを着て歌っていたアバターです。
・お団子頭の少女(アバターネーム:saki)
寝子島高校の3年生で、キャットアイランドは始めたばかりのようです。
アバターは、蒼月庭周辺でうろうろしていると思われます。