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エントランスの前に立てば、鉄格子の扉がひとりでに開き、訪問者を迎えた。
入ってすぐのロビーは外装と比べるとシンプルだが、壁面のひとつを占める巨大なスクリーンに現実のライブ映像が映っている。
(へぇ……凝ってんじゃん)
感心げに、アバターのカメラを動かして内装を見回す黒子。
両親を亡くしてから、気を紛らわすように辿り着いた公式ページから始めた手遊びも、早一ヶ月。
吉祥天として、いつしかチャンネル1の旧市街エリアで『Laksmii』という看板を掲げた工房を持ち、依頼によって何でも作るという作業や交流に没頭していたものの、ここを訪れるのは初めてだ。
正面には会場への重厚な扉、左手には二階席へ向かうのだろう、階段や奥へと繋がる通路がある。
そして、右手にはガラス張りの壁に仕切られ、幻想的な庭園を模したカフェスペースが設けられていた。
「あれ、この曲……『Le etoile』ってSilhouetteの新曲でしょ。これは流石に拙いんじゃないの?」
吉祥天がカフェに向かうと、丁度スタッフらしきアバターたちがボイスで何か打ち合わせをしていたようだ。
何やら雲行きが怪しい。
ライブ出演者の出した曲目が、物議を醸している様子だった。
「良いじゃない、私達の曲を気に入ってくれてるのよね」
明るく女性の声が響く。
声の主、カウンター席に座るアバターのひとりは、『Silhouette』の
浮雲
だった。
「正さんがピアノの伴奏したら、もっと良いかも知れないわ」
「ん? 浮ちゃんが良いなら、やってみようかな」
正雪
の方も割と面白そうに受け止めているようで、スタッフは「二人がそれで良いなら……」と納めるしかなかった。
「ごめんなさい、お待たせしちゃって」
吉祥天の姿に気付いた女性スタッフが寄って来る。
『どーも』
「連絡下さった吉祥天さんですね。中の方にどうぞ!」
カフェ内に入っていくと、スタッフや何組かの出演者が気さくに挨拶してきた。
(うお、あの人ネコ動で人気の……)
吉祥天越しにそうそうたるアバターネームを見て、黒子の肩に若干緊張が走る。
「えっと今回は録音サンプルですか? あ、生音。ストリーミングの設定の仕方は、大丈夫ですか?」
「やってみます」
女性スタッフの親切な対応で、ボイスチャットに切り替え特注品のSGタイプのエレキギターを繋げた。
軽く爪弾いただけで小さく「おー」という男性の声がする。
「良いねぇ」
キレのあるロックを披露したところ、すぐにOKが出た。
「今回はギターでのソロと、単独の歌い手さんの伴奏をお願い出来ませんか?」
でも……黒子には、やっぱり引っ掛かる事がある。
「ねえ吉祥天さん、何か気になってる事があるんじゃない?」
早速打ち合わせに入ったものの、受け答えにいまひとつ浮かないものを感じたのかそう声を掛けてきたのは浮雲だ。
「実はさっき……」
黒子は吉祥天を通し、思い切って話す。
「どうしたのかしら?」
「忘れ物かな?」
吉祥天と入れ替わるように、艶やかな黒髪の少女とふわっとしたサイドテールの少女が蒼月庭にやって来た。
ライブ当日の確認や打ち合わせにやって来た、
黒依 アリーセ
と瑠奈だ。
瑠奈は『せれね』というネームタグを浮かべている。
二人ともテレポートした先でばったり会って、お互い出演する事を知ったのだ。
「こんなところでも、夢宮さんと共演出来るなんてね」
「ふふ、そのうちバーチャル軽音部とか出来そう」
談笑しながらカフェに入っていくと、足跡スクリーンに準備中の会場の様子が映っていた。
「今の状態なら、パーティクルや演出重ねても余裕で動くんだけどね」
「問題は混雑してからか。そこは心配だけど、今日はN-catさんも来てくれるし」
会場の方と遣り取りをしながら、スタッフたちが喋っている。
誰かが音声テストで弾いているらしい、透明感のあるピアノの旋律が心地良い。
「第二、第三会場へのムービー転送も問題なし。後は本番でラグがどれくらい出るか……」
蒼月庭のライブ会場は広いものの、満員になるくらい人を入れてしまうと流石にこのエリア一帯が負荷に耐え切れずサーバーダウンしてしまう可能性がある。
そこで入場数に人数制限を設け、別のサーバーのエリアを一部借り、本会場に入れなかったアバターを誘導するらしい。
「あ、こんちわー」
『こんにちは』
声と文字の入り混じった挨拶を交わして、アリーセと瑠奈はアーティスト組のテーブルに座った。
「アリーセさん、スタッフみんなで話し合ったんですけど、今回はトップバッターでお願い出来ますか?」
以前声を掛けてきた女性スタッフが、話を振ってくる。
「トップバッター……ですか」
「はい!
この間の歌も素敵でしたし、アリーセさんのメタル・バラードで幕開け出来たら良いなってオーナーも」
「わぁ、すごいねアリーセちゃん」
瑠奈はほわほわと笑んでいるけれど、当のアリーセは大変だ。
(沢山の人が聴きに来るライブで、一番手なんて……)
ただでさえ無数の目が集まり、緊張を強いられる舞台だというのに。
それに、今回は運営も協力しているので、幾つかの公共の広場や通りなどでもライブ風景や音楽が生放送されるという。
この世界のミュージック・シーンに羽ばたくチャンスでもあり、重圧でもあった。
(出来るかしら、私に)
表情は冷静そうに見えても、アリーセの胸は早鐘を打つ。
「そうそう。ギターは良い子が見付かったから、ベースとギターは生でいけるよ。
ドラムとシンセは打ち込みのだけど、かなり違う筈!」
とカウンターの椅子をくるりと回してこちらを向いたのは、
『皇翔』
という名のサングラスの男性アバターだった。
同名でネコ動の歌い手としてその筋に知れる人物だが、最近は現役のミュージシャンで、以前はバンドのベーシストだったという話が出てきていたりする。
「そうですか、良かった」
伴奏を演奏して欲しいと要望を出していたアリーセの心は、その報せに少し軽くなった。
女性スタッフが続ける。
「せれねさんは、Silhouetteさんの一組前に出て頂く事になりました」
つまりトリの一組前。
これはこれで、緊張する順番かも知れない。
「私たちの前! よろしくね~」
浮雲は嬉しそうな声を上げる。
瑠奈はCat Islandを始めてから、毎週末に約1時間の『せれねの【キャットアイランドへようこそ】』というラジオ番組を放送するようになっていた。
録音したものを流しているものの、その内容は彼女のトークだけでなく『あなたのアバター自慢』や『街角インタビュー』などなど、盛り沢山なのだ。
『銀の船』というウェブサウンドのサイトをシーサイドタウンに借りた土地で聞けるようにもしてあり、段々リスナーや利用者が増えてきている模様。
「これが可愛いのよね」
「浮雲さんの声がにやけてる」
スタッフがぼそっと呟く。
どうやら浮雲、可愛いものに弱いらしい。
「はーい、オッケーでーす」
「じゃとりあえず、後はまた夕方にしましょう」
『お疲れ様でしたー』
「おつかれー」
「オルフェさんも、音声テスト手伝って下さってありがとうございました」
スタッフのひとりが、グランドピアノから立ち上がった少年――『オルフェ』こと
霧生 深雪
に声を掛けた。
「……いや、構わない」
深雪の話し口は冷淡だけれど、相反するように情感溢れる音色を聴いたスタッフは気にする様子もなく、明るく言葉を続けた。
「夕方から通しでリハーサルの予定なんですけど、もし都合が合えばよろしくお願いしますねー」
蒼月庭から出ると、中とはまた違う開放感。
風は感じられないけれど、空の色は現実に似ている気がした。
コンクールや演奏会の経験は多い深雪も、ライブのようなエンターテイメント性のある場は初めてだ。
(こういう経験も今後の足しになるだろうし、実力試すには丁度いいよな)
と参加を決めたのだ。
流石に、それだけの腕を持つ深雪のショパンはオーナーやスタッフを唸らせ、参加も即決定。
後は時を待つばかりだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月04日
参加申し込みの期限
2013年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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