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寝子ヶ浜交番の向かいにある『299 COFFEE』は、香ばしいコーヒーの香りと美味しそうな匂いを周囲に漂わせていた。
昼時が近くなると、やっぱり次第に混み始めてくる。
「早めに入れて良かったね」
四人掛けの席に座った直樹たちは、運ばれてきたお冷で一服。
「今日は何が良いかなー」
円が広げたメニューを覗き込む。
「僕はクラブハウスサンドと、アイスカフェオレにしようかな」
「私は野菜サラダで……肉類は、入っていないでしょうか」
「聞いてみよう」
早速アルバイトに入った刀が、注文を取りにきた。
「……そうだ、神木。桜庭も知っているが、鴉に気を付けろ」
「カラス?」
目を瞬かせる直樹に、刀は神妙に頷く。
「その鴉の羽根はろっこんを暴走させる、そいつはキャットアイランドに混乱を持ち込むものだ。
何かあったら連絡をくれ……力になるよ」
彼は自分の携帯電話の番号を伝票の端にさっとメモし、渡した。
「ありがとう。ろっこんを暴走させる……なんだか怖いね」
メモを眺めながら、最近この島で妙な事が時々あるのはそのせいもあるのかなと直樹は呟いた。
蓮のメモには、文章や図、単語が入り混じっていた。
「詳細な説明より、単語だけ書いた方が正確に思い出せる場合もありますからね」
彼はまたこれを清書して、直樹に渡してくれるという。
「そこまでして貰うのも、なんだか申し訳ないような」
と呟く直樹に、蓮は「機械の事は分からない私なりに、直樹さんの力になりたいんですよ」と答えた。
「……神木さん?」
そこへ掛けられた声は、この賑やかな場所からはちょっと意外な人物のもので。
「御鏡さん、今日は買い物か何か?」
「ええ、もうすぐ6月になりますし、蒸し暑くなると思いますので、その前にシーサイドタウンで洋服を買っておこうと思ったんです」
御鏡 聖
は直樹の声に答えながら近付いてきた。
手には洋品店のロゴが入った手提げ袋を提げている。
「神木さんや皆さんは、何をしているんですか?」
「僕たちはね……」
「ゲームの資料集めですか、確かCat Islandって名前でしたよね? この島と同じように作っているんですか?」
「うん、今はそっくりに作ってるチャンネルと、参加者さんに自由にして貰ってるチャンネルがあるんだ」
興味を惹かれたように、聖は進み具合などを尋ねる。
「旧市街の方は大分出来てるけど、まだ細かい部分が色々残ってるんだよね」
「寝子島神社は案内できるので、言ってくださいね。神木さんのご自宅も旧市街ですし、案内をするほどではないと思うんですけど……」
「ううん、神社は普通の参拝客じゃ入れない場所もあるから、そういうところがどんな感じか教えて貰えると、すごく助かるよ」
自分にも直樹の活動に役立てるところがあると聞いて、聖は微笑んだ。
「もし旧市街の資料を集める時には、一緒に行っても良いですか? どんな事をしているのか興味があります」
「勿論いいよ! 僕だけじゃ気付かない事もあるからね」
直樹は申し出に大きく頷いて、そういう面でも協力してくれる人がいて助かると、蓮の方を見遣った。
「九夜山はどうですか? 私は九夜山の事を知りたいって思っています。
九夜山には色々な伝説や逸話があるみたいですし、図書室や図書館で調べたり、泉先生に話を聞いてみようと思っているんです」
「そうだね……子供の頃は、遊びに行った事もあるんだけど」
体力に難がある今の直樹にとっては、やっぱり九夜山は地図や入山者の写真などでしか見られない、未知の領域が多いようだ。
「もし、調べる時があったら一緒に行きませんか? 一緒に調べてくれる人が居たら心強いです」
という聖の言葉に頷き、彼は「実際の九夜山も見に行きたいな」と呟いて息をつく。
「……やっぱり、体力が必要だよね」
「直樹くん、鍛えてみる?」
「どうしようかな」
片手でシャドーボクシングの動きを取る円に、直樹は眉を下げて笑った。
聖は今日も修行があるのだという。
「私はこれから神社へ戻らないといけないので、またお時間がある時にお話ししてくださいね」
「うん、修行頑張ってね!」
直樹たちに見送られ、聖は自転車置き場の方へと去っていった。
今日も狐たちが遊びに来てくれたら、と思いながら。
寝子島シーサイドタウン駅の周辺は、やっぱり人や車の往来が多い。
照り付ける太陽が夏のようで、広場の噴水で涼んだり、日陰に避難している人もいる。
「……あ」
友人たちと歩いていた直樹は、駅の出入り口を見て足を止めた。
「どうした?」
一緒に歩いていた誉たちも立ち止まる。
駅からは、到着した電車から降りた乗客たちが出てきていたのだが、直樹の視線はその中に混じるスーツ姿の男性集団に向かっていた。
殆どは20代くらいで、上司なのかひとりだけ壮年といった年頃の男性がいる。
背が高い割にいかつい感じがなく、何処となく雰囲気も丸そうな人物だったけれど、人並みを抜けた後部下たちに指示する様子はテキパキとしていた。
円は直樹の顔を見遣った。
なんだか気まずそうな顔をしている。
「直樹くんのお父さん?」
「うん……」
「声、掛けてみる?」
「……いいよ、忙しそうだし」
と言っている間にも、スーツの集団は仲間が回してきた車に乗って走り去ってしまった。
「お父さん、シーサイドタウンでお仕事してるんだっけ」
「うん。今日は何処かに行ってたみたいだけど……」
ここで見掛けるとは思わなかった、と顔に書いてあるようだ。
(……大丈夫なのかな?)
円はにゃーくんを撫でながら考えた。
忙しい父親とは殆ど顔も合わせないような生活をしている、というのは小耳に挟んだ事があるけれど……。
目の前にはなんでも揃う駅ビルが、皐月空を背にそびえている。
「とりあえず入ろっか、ちょっと涼みたいし」
「ああ、それならここに入っているカフェに寄ろう。フローズン・カフェオレが美味しいんだ」
円の提案に、誉も同意した。
クーラーに涼みながら専門店街をぶらつくと、紳士服の店が見えてくる。
ちょっと先を歩いていた円がぱっと振り返った。
「ねえ、父の日近いし、一緒にプレゼント選ばない?」
「えっ?」
「両方のお父さんにプレゼントするの」
驚いて円の顔と目の前のお店を見比べる直樹に、彼女は笑顔のまま「巡り合わせ、巡り合わせ。いい機会だし、驚かせようよ」と押してみた。
「良いですね、贈り物を選ぶのは」
と蓮も微笑む。
直樹はしばらく悩んだり躊躇うような様子を見せた後。
「……喜んでくれるかなぁ」
と不安げに呟く。
「大丈夫、絶対喜んでくれるって! 行こう! にゃーくん、少しまっててね!」
蓮と誉ににゃーくんを預かって貰い、円は直樹の背を押し店に入っていった。
綺麗にラッピングされたネクタイの箱を、直樹はさっきからじっと見下ろしている。
「……喜んで、くれるかなぁ」
呟きは買いに行く前と同じだけれど、先ほどと違ってなんだか照れているような、くすぐったそうな顔をしている。
円と店員に乗せられた結果のようで、中身のネクタイは円のアドバイスを聞いてシンプルながら格好良いデザインのものにした。
何処か嬉しそうにも見えるので、円は向かい合った席で「誘って良かったかな?」と思った。
「神木、回線は無事に繋がったみたいだ」
「……あ、じゃあサイトに行って、クライアントをDLしてくれるかな?」
自分のノートパソコンをスタンバイさせた誉の声に引き戻されて、直樹もノートパソコンを出した。
誉がまだCat Islandに登録していない事を話していたので、カフェに寄るついでにやってみようという流れになったのだ。
「どうやって楽しむものか、よく分からないっていうのもあって……」
「確かに普通のゲームと違うから、何をして良いか分からない人もいるかもね」
その辺はもうちょっと外部にアピールが必要かな、と直樹は頷くものの、円は事もなげに言う。
「思い切って、ばーんと入ってみちゃえば良いんじゃない?」
「だって、変な登録してしまったり、間違った事をしでかしたりしたら、恥ずかしいだろ?」
「市橋君って、新しい環境には慎重な人なんだね」
そんな三人を、蓮は耳を傾けながら見守っている。
清貧で機械に弱い蓮は、携帯電話も持っていないのだ。
「飲み物がきたようです」
蓮は盆にドリンクを乗せた店員がこちらに来るのに気付いて、声を掛けた。
「あ、ありがとう」
お勧めのフローズンカフェオレに、蓮は乳製品なしの飲み物。
「アバターネームってどうすりゃいいんだ?」
「ここの欄に入力して。機種依存文字とか一部の記号以外は大丈夫だから」
「なら『H-i』でいいか……安易すぎるか?」
「僕も自分の名前の頭文字に猫って付けただけだし、大丈夫じゃないかなぁ」
蓮の前で、無事登録が済んだようだ。
「ログイン出来たけど……ここは?」
「じゃあ、一通りチュートリアル進めて。出てきたら教えてね。
あ、円ちゃんはスマホからイン出来れば、一緒にどうかな?」
誉のアバターは、無事にCat Islandに降り立ったようだ。
カフェの中なので、ダイブはせずに進めていく。
チュートリアルが終わった誉のアバターが、チャンネル1のサイバー化したシーサイドタウン駅前にテレポートすると、直樹が迎えに来た。
直樹のアバター、N-catはチャットメッセージを飛ばしてくる。
『丁度このエリアで大きな遊園地建ててるところがあるから、行ってみようか』
梢は、自ら借りた広大な敷地に戻っていた。
これだけの広い土地にアトラクションを配し終えるには、結構掛かりそうかも知れない。
しいて言えば、お金か時間のどちらかが。
「でも、頑張らなくちゃー」
いつか叶える願いの為にと作業に取り組んでいると、北の方から空を飛んでくるアバターたちに気が付いた。
ひとりはN-catだから直樹と分かるけれど、今日はダイブしていないようで、青年のアバターのままだ。
『歩くのもまだ慣れてないけど、飛行の時の操作もままならないな』
『そのうち慣れるよ。ダイブした時の方が楽かも知れないけどね』
チャットメッセージはある程度離れていると見えないけれど、距離が近いせいか空中でそんな話をしているのが梢の方にも表示されていたので、声を掛けてみる事にした。
「こんにちはー」
『こんにちは、こずさん』
『こんにちは』
二人は敷地の中に降りてくる。
『友達がキャットアイランド始めてくれたから、案内してたんだ』
「そうだったんですかー」
梢は直樹と誉に、製作中のテーマパークの事を話した。
『こずさんが遊園地作ってくれるなら、遊ぶところが増えてユーザーさんも喜ぶと思うよ』
直樹は新しい施設に期待しているようだ。
『僕もテーマパークというか……遊園地とは違うけど、準備しててね』
「おお、直樹さんも?」
『うん、何かの記念とかに、木を植えるサービス。
チャンネル1でも、実際に墓地がある辺りは敬遠されてる感じだから、そこを良い具合に出来ないかと思ってるんだ。もう案内役のマネキンも作ってるところなんだよ』
メッセージや日付などを添えた記念樹は、少しずつ成長していくのだという。
『でも、カジノや遊園地みたいに華やかですぐ楽しめる感じじゃないから、反応はやってみないと分からないんだよね。
……あ、もし設備の準備がひとりで大変だったら、
理想学園
にいる人たちに声掛けてみたらどうかな?』
「理想学園ですかー」
『何か作る、ってなったら熱意がすごいからね。きっとこずさんの助けになってくれると思うんだ』
変わった人もいるけれど、時間も費用も抑えられるかもとメリットも挙げて、直樹は勧めた。
「どうだった?」
梢に別れを告げ、ディスプレイから顔を離した直樹が誉に尋ねる。
「まだ慣れない事だらけだけど、色々試してみたいな。それに……」
「ん?」
「これでキャットアイランドでも神木と遊べるな」
笑みを浮かべる誉に、直樹も破顔した。
「うん!」
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シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月04日
参加申し込みの期限
2013年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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