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●放課後のお話●
「明日、ボクも一緒に行ってもいい?」
「ん?」
麩菓子をモソモソしながら瞬きする直樹に、
桜庭 円
は笑った。
「言ってたじゃない、本物を見に行かなきゃって。だから一緒に行きたいなって」
麩菓子飲み込みながら、直樹は頷いた。
「……ん、行こう。円ちゃんも来てくれたら楽しそうだし、僕の知らない面白いところも知ってるかも」
直樹はそう笑みを返し、
森 蓮
と
市橋 誉
も手伝ってくれる事を話した。
丁度、蓮が庭弄りの道具を持って歩いていくのが見えたので手を振って。
噂をすれば影の、誉を加えての木陰談義が始まった。
「資料集めって、何をするんだ?」
誉は気になっていたところを聞いてみる。
「建物の外観や全体の風景が分かるような写真を撮ったり、後はお店の人に許可が貰えたら、内装も撮らせて貰ったり、お店に纏わる話を聞いたりするかな」
大事な話や気付いた事はすぐメモね、と直樹はスマートフォンを弄る身振りをした。
きちんと寸法を測る必要があった時の為に、メジャーも持っていくらしい。
「なるほどな」
感心げに頷く誉。
三人は軽い打ち合わせの後、各々帰途や部活に向かった。
●Weekend ~現実世界・日中~●
朝。
爽やかな空から、眩しい光が差し込んでくる。
「……おはよう、鳥さん」
小鳥のさえずりを聞きながら、
大天使 天吏
は窓を解放した。
凛とした空気が、部屋に流れ込んでくる。
鳥関係の専門書で溢れた天吏の部屋には、もうひとつ特徴があった。
鳥の流線型のシルエットとは正反対の、無骨な機械たち。
全て彼女が自分で組み立てたパソコンだ。
今は専ら、いつだったかネットサーフ中に見付けたCat Islandで使えるスクリプトの開発に興味を注いでいる事が多くなった。
メールチェックを済ませると、作ったエフェクトやツールを希望者に無料提供したり、情報交換の場としているHP『シマドリ』の掲示板へ。
ハンドルネームは『Vizohunir』。
最低限の発言しかしない為か、ネット上では性別不詳の人物になっているようだ。
掲示板には夜の間に利用者から『スマートフォンに対応して欲しい』という要望が書き込まれていた。
「……確かに」
ぽつりと呟き、天吏は立ち上がる。
シーサイドタウンの一角に、約束していた面々が集合した。
「いいお天気で良かったですね」
五月の明るい空の下、蓮が柔らかく微笑む。
「でも、お昼頃は暑くなりそうだねぇ」
ノートパソコンの入ったいつものバッグを肩に、直樹も頷く。
「良いカフェも結構あるから、時々休憩を入れても良いな」
と話す誉の横で、円は紅茶持って来て良かったかも、と水筒を確認した。
まだ爽やかな季節なのに日中急に暑くなったりするし、何より今日は歩き回るだろうから直樹の体力面がちょっと心配なのだ。
「にゃー」
でも、今日も円が連れてきた茶トラ子猫のにゃーくんが、可愛らしく鳴いて和ませてくれる。
「僕の事、覚えてるかな?」
「直樹くんだよ、動物園の時の」
「にゃー」
にゃーくんが直樹の手にすりすりすると、直樹もちょっとデレデレした。
「子猫ってなんでこんなに可愛いんだろうね……」
そんな平和な様子を見て、蓮は俄かに安堵の表情を浮かべた。
「皆さんと回れば、危険な事にも巻き込まれずに過ごせるでしょうか」
「そうだね……最近物騒みたいだし」
治安が悪くなっている感があるのを懸念している様子の彼に、直樹も真面目な顔になる。
「この辺りも、夜の一人歩きは危ないんだっけ?
四人でいれば大丈夫だろうけど、念の為日が暮れる前に帰ろうね」
「じゃあ、どんどん行かないとね!」
思わず色んな事件の事を思い出し掛けた円も、それを吹き飛ばすように明るく言った。
にゃーくんを愛でるのも程々にして、街角探検に出発!
「心理学では、よく曲がるコースの方が直線より景色の変化が多いため、印象に残るそうです」
「そうなんだ? 歩く時、ちょっと注意して見てみようかな」
蓮の話を聞きながら、直樹たちは路地を進む。
その間も、直樹は気になる部分があるとちょっと立ち止まって、観察したり写真を撮っている。
自らも図表を取り入れたメモを書き記しながら、蓮は口を開く。
「肌で感じる風や日差しの強さや、靴越しに足から感じとる地面の感触……写真に残らないものはたくさんありますね。
飲食店や花屋から香る匂い、売れ残った食品など生ゴミの悪臭……」
「匂いか。そういえば、あの中では匂いを感じなかったな」
ダイブしている時は特に気が付かなかったと、直樹は思い返した。
この頃Cat Islandに入り込んだケバブ屋が、鼻をくすぐる匂いを漂わせている事は、まだ知る由もなく。
「でも、やっぱり美化委員や畑仕事をしているお陰なのかな? 森君は周りの空気とかもよく感じ取って、受け止めてる感じ」
「野菜や花、土などの自然に関心があるからでしょうか」
「僕ももっと自然に親しんでみようかな。
その前に、もうちょっと体力付けた方が良いか……」
「直樹君、紅茶あるよ。飲む?」
たははと情けない顔で笑う直樹に、円は水筒を出す。
「ありがとう、一杯貰えるかな。みんなは大丈夫?」
そうこうしている間に、誉お勧めの店の前にやって来た。
「まだ出来たばかりなんだね」
直樹は街並みに似合う真新しい店構えを見上げた。
看板には『調味料・香辛料』などの文字がある。
「外観もなかなか洒落てるだろ? 入ってみよう」
誉を先頭に、店のドアを潜った。
「猫、大丈夫かな?」
「ちゃんと抱いたりリード付けてれば良いみたいだ」
「寝子島って猫に優しいお店多いよねー」
店内には様々な調味料が並び、なかなか迫力がある。
「少量サイズからあるんで、試しにとか色々な味を楽しみたいのに便利だ。
調味料を使ったレシピの試食も出来るんだぜ?」
「写真撮って良いか、お店の人に聞いてみよう」
と店員の方へ足を向けた直樹は、何かお店の事に関して色々話し込んでいるようだった。
「俺のお勧めは、たまごかけ用醤油だ」
醤油や液状のダシ類の並ぶコーナーで、誉はお気に入りを教えてくれた。
「へえ……お祖母ちゃんに買っていこうかな。市橋君も朝は和食?」
なんて話をしながら、見学と買い物を済ませて店を出る。
「なー」
「んにゃー」
円が案内した繁華街の路地裏には、沢山の猫がいた。
「にゃー!」
耳と尻尾をピンと立て、にゃーくんが駆けていく。
「にゃーくん、嬉しそう」
「にゃーくんのお友達なんだよ!」
毛玉の群れに飛び込むにゃーくんを、しゃがみ込んで見守る直樹と円。
光物を奪うカラスが出没した時助けてくれたお礼なのか、ここに連れてきてくれたのだという。
「思い出の場所なんだ」
「人と猫の思い出の場所だね。Cat Islandにも、猫の溜まり場作りたいな」
本物は連れて行く訳にはいかないけれど、と直樹は想いを馳せる。
(……可愛いよな)
と思ったけれど口には出さず、誉はお腹を出してごろごろしている猫を撫でてやった。
「おや」
表通りに出ようとした時、蓮は見知った顔が歩いているのを見付けた。
「森か? それに、他にも誰かいるのか」
御剣 刀
もそれに気付いたらしく、靴先をこちらに向ける。
(桜庭に……市橋。それと、確か動物園で桜庭と一緒にいた……神木だっけ?)
蓮の後から出てきた三人を確認すると、刀は先日の記憶を掘り起こす。
「あ、刀くんだ。今日は女の子一緒じゃないの?」
「なんだいきなり。なぜ女の子に限定するんだよ……」
円の軽口に、刀は肩を竦めた。
「それは置いといて、こんにちは。何しているんだ?」
にゃーくんににぼしを強請られつつ、直樹たちとも挨拶を交わす。
刀は『299 Coffee』のアルバイトに向かう途中だったのだという。
一行の目的を聞いて、彼も直樹に向き直った。
「この辺りの資料集めか……じゃあ、バイトの時間まで付き合うよ」
「ありがとう」
「なに、昼をバイト先で取って売上げに協力してくれれば良いさ」
「やったー、299のサンドイッチ、美味しいよね」
笑顔を見せる円を、刀はしげしげ見遣り。
「……桜庭、奢らないぞ?」
「えー?」
そんな遣り取りに和みながら、皆で通りを歩いていく。
シーサイドタウンの繁華街を、白く淡い雰囲気の少女が歩いている。
少し大きめの声で、何かを呟きながら。
内容は専門用語のようで、その声と様子に道行く人はぎょっとしたり、思わず奇異の目を向けてしまう。
「何?」
天吏は反応した人とすれ違いざま、振り返る。
「あ、いえ……」
通行人は目を逸らし通り過ぎていった。
「……」
人々の反応を気に留めた風もなく、彼女は独り言を再開する。
と、前方に五人組の男女がデジカメやスマホを手に話している姿が見えた。
「あの楽器屋さんなら、猫好きで気さくなおじさんだからお話聞いてくれるかも」
「そうなんだ、お願いしてみようかなぁ」
「神木は楽器のオブジェクトなんかも作れるのか?」
「見た目だけのならいくつか作った事、あるよ。でも、中身はあんまり手を付けてないね」
流れてくる会話を耳に、天吏はふわりとした足取りで一行に歩み寄った。
「貴方作者?」
「「?」」
突然そう話し掛けられると、皆何を言われているか分からない、という反応をする。
天吏は構わず続ける。
「スマフォ用のアプリ開発したいんだけど」
「「……?」」
子猫を抱いたゴスロリ少女が「なんのはなし?」と首を傾げ、坊主頭の穏やかそうな少年が「あの……」と声を発しつつも、どう続けて良いか分からない素振りで。
天吏は黙って、男子の中で一番背の低い没個性的な少年を、見ているような見ていないような状態だったので、彼はこう答えた。
「作れば良いんじゃないかな」
「……そう」
その一言にぽつりと返し、天吏は離れて行った。
「……なんだったんだろ」
少女の後ろ姿を眺めつつ、皆首を捻る。
「スマホ……なあ、そういえばそのキャットアイランドって、スマートフォンでも入れるのか?」
思い出したように切り出した刀の言葉が、妙な空気から脱する切欠になった。
「スマホ用のビューワーソフトなんかも、いくつか作ってくれてる人がいるよ。
画面の大きさとか、色んな部分でパソコン版より機能が制限されちゃうけどね」
「そうなのか」
「まだみんなβ版だけど、使い易そうなのがあるから後で教えるね。
タブレットなら、パソコン版のビューワーを流用出来るのもあるかも。
後は、ネットに快適に繋げる環境かっていうところかな。Wi-Fi対応の場所だと楽なんだけど」
「流石に山の中でWi-Fiは無理か」
「九夜山とか?」
小さく嘆息する刀に、直樹は首を傾ぐ。
「ああ……ちょっと体験をさせたい人が居るんだけど、その人PCを持っていなくてさ。
事情があってネットカフェも行けないんだ」
「そっか、色んな人がいるんだね」
刀の言う事情を何処まで察せたかは分からないけれど、直樹はひとつ頷いて続けた。
「電波が届く場所なら、通話とかに使う3G回線で普通に接続出来るよ。
転送量で言えばWi-Fiの方が速い場合が多いけど、今なら電話用の回線だと、キャットアイランドは寝子島だけじゃなくて県内でも繋がるようになってるんだよね」
「そうなのか……?」
「何処からアクセスしてるか、っていうのを判別する関係なんだけど」
もし九夜山の奥にいたとしても、電波さえ届けば繋がる可能性はある。電波さえ届けば。
少し見えてきた希望に、刀の口角は少し上がった。
霧の中に佇む、あの女性の姿を思い浮かべながら。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月04日
参加申し込みの期限
2013年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月11日 11時00分
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