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ヨーロピアン調の星ヶ丘を見物して歩く茉菜と修。
やっぱり茉菜が引っ張りまわしているような印象だけれど、彼女はとても楽しそうで。
「あ……お肉の焼ける良い匂いが……」
ふらふら~。
「ちょっと待て、流石に食べ物は持ち込まないと……って」
怪訝な顔をする修の鼻にも、香ばしい香りが。
今まで、この空間で匂いを感じた事なんてなかったのに。
茉菜の背を追い掛けていくと、噴水のあるちょっとした広場にその元はあった。
「ハーイ、イラッシャーイ♪」
移動販売車のオブジェクトの中から、日に焼けた彫りの深い顔の男性がひょっこり顔を出す。
キッチンの中で、お馴染みの肉の塊がぐるぐる回っている。
「おじさん、これなんていうの?」
「これ ドネルケバブネー。おじょーさん ハジメテ?」
「うん、お肉がくるくる回ってるなんて、面白ーい!」
「……これは外から持ち込んだのか?」
無邪気に回る肉を眺めている茉菜の背に追いついた修は、しげしげ肉と男性を見比べた。
「そうネー、ここ入ル 焼いた食べモノも、ホカホカなままネー。野菜モふれっしゅ☆」
「それって……食べる時熱くないか?」
修の疑念を他所に、茉菜の目は輝いていた。
「ひとつくださーい!」
「ハァイ、辛さハ三段階 どれにシマショー?」
「えーとねー」
「ああ、ここは俺が払うよ。二つにして下さい」
「えっ、いいの?」
清算しようとした茉菜を制して、修は支払いの体勢に入る。
「ヤー オニイサーン オトコマエ! モテモテデショー」
笑顔で囃す男性に、修は暫く動きを止めて。
「……気にした事も無いなあ」
「ふふっ」
小さく笑うと、茉菜も笑みを零した。
「ドネルケバブ ヒトツ500円 フタツで1000円ポッキーリーネー♪」
「リアルな金額だな」
「材料ちょーたつモ、作るのモ リアルなのネー」
と言いながらも、男性は手際よく紙に包まれたドネルケバブを渡してくれた。
「ココに入れるヒトだけ、トクベツネー。入れないヒト 気付かナイ」
どうやら、現実から持ち込んだ食品に気が付くのも、食べられるのももれいびだけのようだ。
ただのアバターたちは移動販売車を観察したりはするものの、そのまま通り過ぎて行ってしまう。
「アトネ ココで食べると、太らナイ。ラシーヨー? ココだけの ハナシ」
と言う男性が促した方を見ると、クレープを沢山抱えた少女がベンチで幸せそうに食べていた。
「はふはふ……」
既に食べるというより、貪るという表現が相応しい気がする……
「好きなだけ甘いもの食べられるなんて、幸せ~♪」
本人が至福に浸っているのを邪魔は出来ない。
「クレープもあるんだぁ」
茉菜が暢気に呟くと、
「クレープ あっちノ弟のトコロネー。アイスモ売テルネー」
男性が向かいのワゴンを教えてくれた。
「クレープも食べるか?」
「とりあえず、ケバブ食べてからにしよっ。……八神くんも、クレープ食べるの?」
「ああ……別に甘いものが嫌いな訳じゃないしな。食べるよ、苺クレープとか。
頭を使うと糖分が必要なんだよ」
「そうなんだー!」
最後は冗談のつもりだったのだけれど、世間知らずなところがある茉菜は真に受けてしまったようだ。
(冗談って難しいな……)
修はクールな顔のまま、心の中で呟いた。
手近なベンチに腰掛け、ドネルケバブをかじる。
「……おいしい!」
かつては良家のお嬢様だった茉菜には、ジャンクフードや屋台の食べ物は新鮮だ。
「温度が丁度良くなっている……?」
一応食べる前に息を吹き掛けたりはしてみたものの、口に運ぶと火傷もせず美味しく食べられる温度のように感じられて、修は若干腑に落ちない。
しかも、いくら食べても太らないという事は、食べたものは何処へ行ってしまうのか……。
「ご馳走様! あー、美味しかった」
修が考え事をしている間に、茉菜は食べ終えてしまった。
「クレープ、行くか?」
「私、アイスがいいなぁ」
茉菜の希望で、ケバブ屋の弟の店でカップのアイスを二つ買う。
「こういうカップのアイス、初めてだよ!」
物珍しげにアイスを楽しむ茉菜に相槌を打ち、修もひんやり舌で溶けていくアイスを味わった。
その後は、小洒落たモールでウィンドウショッピング。
「可愛いお洋服も、沢山あるね!」
星ヶ丘という場所柄か、扱う品物も上品なものやリゾート系が多い。
ディスプレイに惹かれて入った服飾店で、シンプルで可愛い洋服を購入した後、茉菜は『個人的な最終目標』にしていたお店を探す。
「あ、ここね。アクセサリーショップ」
「アクセサリーか」
「ちょっと待っててね」
修には入り口で待って貰い、茉菜は店内へ入っていった。
「わあ……素敵なのが多いなぁ」
細かな意匠の、銀の耳飾りが並べられたコーナーで目を見張る。
(どれが一番似合うかなぁ)
茉菜はちらりと窓越しに、外の通りに立つ修を見遣った。
「……ヴァーチャルの中だったら、きっとご迷惑にもならないよね?」
誰にも聞こえないような、小声で呟く。
「お待たせー! いっぱいあって迷っちゃった」
買い物を済ませた茉菜に、街並みを眺めていた修が振り返る。
「気に入ったものが見付かったか?」
「うん! あのね」
元気に頷いた茉菜は、意を決して小さなプレゼントボックスを修に渡した。
「これは……」
軽く目を瞬かせた修に、少女はほんのり頬を赤くして、にっこり笑った。
「このお店で、八神くんに一番似合うと思ったイヤーカフス。今日一緒に回ってくれたお礼だよ!」
楽しい買い物タイムも終了すると、修は同じエリアにある自宅へと茉菜を誘った。
「ここが八神くんのお家?」
球体の屋根を見上げ、彼女は目を見張る。
「住居よりこのミニ天文台がメインなんだ。プラネタリウムの機能も付いている」
「へえ、すごい!」
茉菜と屋内に入り、修がパネルを操作すると、天井に映し出されたのは夏の星座たち。
同時に、優しいピアノのメロディが流れてくる。
「素敵……」
「これは、リアルのお隣さんの演奏なんだ」
素直に感激する茉菜に、修も笑みを見せた。
「夏の夜空といえば、まず夏の大三角か……」
修は夏の星座に神話や伝説を絡めながら、目を輝かせている茉菜に解説していった。
夜空の星々は、砕いた硝子を散りばめたようにキラキラと瞬いている。
「黒く沈んでいる部分が地面。本当は、夜空の方が地上より明るいんだ。
ただ、濁った大気と街の明かりが、それを隠しているだけなんだよ……」
「空気って、濁ってるの?」
茉菜の不思議そうな問いに、修は頷く。
「気流の巻き起こす粉塵や、自然のものもあるけど。二酸化炭素や排気ガス……人間の出しているものだって、それを越えるくらい多いんだ」
「私たち、周りの環境を汚して生きてるのね」
「そうだな……でも、それが生きるって事なのかも知れない」
話しながら、茉菜は裕福な暮らしから転落して、苦労しながらも懸命に働く家族を思い浮かべる。
修は、最近家に増えつつある動物たちの顔を。それから……。
ゆったりとした時もいつの間にか過ぎて。
「今日はありがとう」
「こちらこそ。週明け、また学校で」
「うん! また学校でね!」
修に見送られ、茉菜は自分がダイブしたパソコンの向こうへと戻って行った。
優梨乃
は道端の猫たちにタッチして、色々な情報を眺めていた。
たまたま愛猫のバニラによく似た白いふさふさの猫がいたので寄ってみたら、この猫たちがただの気侭に動くマネキンではなく、案内用の情報を搭載している事が分かったのだ。
「なう?」
尤も、猫自体はそれらしくうろうろしたり、ごろごろしたりしているだけだけれど。
「お洋服関係のお店って、沢山あるのね」
有名どころから小規模な店まで、店名やジャンルがずらりと並び、選択すると店の宣伝文句や画像などが表示された。
画面端には『ナビへのご登録はこちらから』とサイトへのリンクが貼られ、運営に申告すればナビに載せてくれるようになっている。
「あ、最近出来たばかりのお店だわ」
星ヶ丘のモールに開店した新しい服飾店を見て、優梨乃はそこへ行ってみようと掲載されたアドレスをクリックした。
小洒落た通りの一角、小さな服飾店をひょっこり覗く。
モールだから、基本的な外観は統一されているものの、店内はその店毎の個性が出ていてそれぞれを見比べるのも楽しい。
「スペースはそんなにじゃないけど、センスは良いわねー」
実際に着ている姿のスクリーンショットをパネルにしたり、服の画像を上手く壁に掛けているように見せたり、容量に余裕があれば服を着せたマネキンを立たせたり。
店によっても様々なディスプレイが為されている。
優梨乃の寄った店には、数点のゴスロリ系の服が置かれていた。
「綺麗ね……」
藍色のものに思わず惹かれ、優梨乃は試着用の服を着てみた。
試着アイテムは、実際に着てみて確かめて貰おうと店舗の人が考えて設置しているもので、必ず試着品である事がはっきりと分かる部分がある。
「似合うかなぁ? いいな、これ」
「おや……いらっしゃい」
優梨乃が視点を変えて自分の姿を確認していると、月が帰ってきた。
「こんにちはー! お店、開店したばかりなんですね」
「ああ、自分で描いている服のデザインを、形にしてみたくてな」
ネットを介して会話をすると、月も普段よりすんなりと他人と話す事が出来るようだ。
月が人に壁を作る原因になってしまった容姿も、様々な色の髪や目、果ては人間じゃないアバターもいるここではそう珍しくない。
他と違う事を気にしなくて良い場所なのだ。
「今は私も着るようなゴスロリが数点だが、これからは他にも星ヶ丘の風景に似合う服を作っていきたいと思っているんだ」
「本当? それは楽しみね!」
優梨乃はうきうきした様子で、試着していた藍色のゴスロリ服を購入した。
目の前で自分の作った服が売れていく。
「……お買い上げ、ありがとうございます」
ややぎこちない感謝の言葉に、優梨乃が満面の笑みを浮かべる。
「ううん、良い服が見付かって良かったわ。現実で買うのは無理だし恥ずかしいけれど、一度着てみたかったのよねー!」
自分が作った服を着て嬉しそうにはしゃぐ優梨乃を、月はなんだかくすぐったいような、不思議な気持ちで見ていた。
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担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月04日
参加申し込みの期限
2013年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月11日 11時00分
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