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【星幽塔】そしてまた『日常』へ
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【第七階層(2)】
新田 亮
は、このアラビアンな街にそぐわない格好をした幼い兄妹の姿を見て、ふと妹の
新田 樹
のことを思い出していた。
(そういえば、樹も今日は塔に来ているんだったか……。無茶をしていなければいいが……)
妹の樹は、スリルを何よりも求めて、自分から危ないことに首を突っ込もうとする、実に危なっかしい妹であった。
(……まあ、俺も他人のことは言えないか)
と、そこではるばる第七階層まで自分がやってきた目的を思い出し、亮は自嘲めいた苦笑いをこぼす。
この日、亮がここにやってきたのは、この階層にあるとある人物と戦い、勝利を収めるためであった。
(……
レオーネ・ナジュム
。この第七階層を統べるアステリズム。俺は、貴女に勝ちたい……)
妹の樹がスリル狂であるなら、兄の亮は戦闘狂だった。
相手が強ければ強い程、燃えるし、昂るし、勝ちたくなる。
かつて、この階層にオーブを灯すためにやってきたとき、亮は結局レオーネに膝を屈させることはできなかった。
負けてはいなかった。だが、それは勝っていないということでもある。
(だが、あのときの俺と今の俺は違う……。今度は勝つ……!)
決意も新たに、亮はレオーネが居住する屋敷の敷地へと足を踏み入れたのだった。
* * *
屋敷に入ると、レオーネはすぐに謁見を許してくれた。
「久しいな、冒険者よ。あのときは世話になったな」
第七階層のアステリズム、
レオーネ・ナジュム
は妖艶な色香をまとわせつつ、一切の隙のない動作で髪を払いながら亮にそう挨拶をした。
「ご無沙汰しております、レオーネ様。今日は、貴女にお願いがあって参りました」
亮は、騎士が王に対してするように、膝をつき、深々と頭を垂れながら、ここにきた目的を告げようとした。
だが、
「存じている。あのときのリベンジに来たのだろう?」
「え……?」
あっさりと見抜かれて、亮は思わず目を見開く。
何故わかったのか、と問う前に、レオーネは愉快そうに口の端を曲げてその理由を口にし始めている。
「何故か、と聞くか? わからないはずがあるまい。あのときも、今、この瞬間も、お前は戦士の目をし過ぎている」
「……っ!?」
あっさりと看破されて、亮は目を瞠る。
「塔を救った冒険者から手合せを願われたとなれば、応じないわけにもいくまい。相手をしよう。立会人にはラサラスとシェルタンをつける。よいな?」
「ありがとうございます!」
亮としては、願ったりかなったりであった。
彼は、今回のルールとして、
・武器や魔法、ろっこん等の特殊能力は禁止
・相手を気絶させるか、10秒間身動きをとないようにすれば+1点
・上記の戦いを繰り返し、先に10点得た方の勝利
という内容をレオーネに伝え、了承された。
あのときと同じようにレオーネは金の髪を紐で軽く束ねて、太めの三つ編みにする。
甦る既視感。見せつけられた圧倒的な
「それでは用意、始め!」
老執事シェルタンの合図とともに、早速試合は開始される。
「さて、あのときからどれほど腕を上げたか。見せてもらおうか、冒険者!」
「レオーネさま、今度こそ貴女に膝を屈してもらいます!」
言うが早いか、亮が如才なく間合いを詰めると隙のないジャブを連打で放つ。
(こちらから隙の大きい攻撃はしない……! 攻撃はパンチを主体に、大技はカウンターで狙う……!)
頭の中で何度もイメージした動きを実践しながら、亮はレオーネの隙を覗い続ける。
亮は、以前の戦いで、合気と空手を複合したようなレオーネの体術をその身で味わっていた。だからこそ、その癖もわかっている。
「なるほど。前回の戦いで、私の体術はすでに御見通しというわけか。だが、それはこちらも同じ事!」
「……っ!?」
次の瞬間、レオーネはジャブとジャブのわずかな隙を突いて、鋭いローキックを叩き込んできた。
亮のスタイルは、ボクシングと柔術とを融合させたもの。そして、通常、ボクサーは下半身への打撃に慣れていない。
(……前回のわずかな手合せで、それだけのことを見抜いたというのか……!)
わずかに身体が揺らいだ瞬間には、懐に飛び込んだレオーネに腕を取られてそのまま背負い投げられている。
「……っ」
一瞬意識が飛んで、一点を先取される。
「以前よりもパワーもスタミナもあがっているな。だが、やはりまだ若さゆえの隙がある」
レオーネが三つ編みの髪を揺らしながら、亮の戦いをそう評価する。
「まだだ! まだ終わっていません!」
激痛に顔をしかめながら、しかし、亮は不敵に笑い、再度、レオーネに挑む。
(……やはり強い! けど、だからこそ――)
――ワクワクする。ただ強敵との戦いにワクワクする。そんな心境。
そして、
(……俺にだって、切り札はある!)
きらり、と目を光らせて、亮はそこでボクシングから新たに習得したテコンドーによる鋭い蹴りを放つ!
「ぬっ……!?」
拳では絶対に届かぬ間合いから放たれた鋭い蹴りにレオーネの反応がわずかに遅れる。
しかし、放たれた蹴りはすんでのところでレオーネの頬をかすめただけで回避される。
かすめた頬から、たらりと一滴の血が流れる。
レオーネにかすめただけとはいえ一撃を入れられた喜びと、その美しい顔に傷をつけてしまったことに対する後悔がわずかな逡巡を亮にもたらす。
それが決定的な瞬間だった。
「戦いの途中で、余計なことを考えるものではないぞ!」
「……!?」
次の瞬間には、レオーネの細長い肢体が亮に絡みつき、床に押し倒されている。
豊満なバストが押しつけられて、亮は思わず「うっ……」と息を漏らしてしまう。
が、その次の瞬間、亮はレオーネに絞め技をかけられ、瞬く間にその意識を失ってしまった。
* * *
帰り道、老執事に丁寧に見送られた亮は、今回の戦いを振り返っていた。
「……また負けてしまったか」
満を持して挑んだ戦い。
しかし、あっさりと負けてしまった。敗因はわかっている。相手の真の実力を見誤っていたからだ。
(最初に戦ったとき、レオーネ様は情熱を失っていた。つまりあのときの彼女は本当の実力の半分も出せていなかったんだ……)
そのことを見抜けなかったことが、今回の敗因。
しかし、敗因がわかれば、対応のしようもある。
「……また一から特訓のし直しだな。でも、次は負けない」
熱砂の吹く帰路の中、すでに亮の瞳は再再戦のときを真っ直ぐに見据えているのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
57人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月04日
参加申し込みの期限
2017年09月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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