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壁DON! DON!
【マンガ化】壁DON! DON!【寝子島と私】
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~今、
楢木 春彦
は客で賑わう本屋の中で、
倉前 七瀬
に壁ドン(棚ドン?)をされている~
はあっ!? ナンだコレ? なーんでこんな状況になってんだよっ?
つーかさ、普通は俺もヤル側じゃねぇの!?
こーアレだよ! 壁に肘でドンして相手の道を塞いだりして
意地悪く笑いながら余裕こいて
「……なぁ、どーすんだよ?」
とか相手の顔を覗きながら聞いたりしてさー
その反応を見るのが楽しいってモンだろっ! なぁっ?
ソレがナンでこーなったぁ!? どーして俺が倉前先輩に壁ドンされるハメになってんだよっ?
オイコラぁーっ!! どこの誰だか知らねーが、どーゆーコトだか説明しやがれーっ!!
―――と言われましても、そうすると
アノ事
も説明しなければなりませんが、よろしいでしょうか、春彦君? ……いやいや、遠い目をされても困ります。
まあ、兎に角。この状況を説明するために、時を30分程巻き戻しましょう―――。
*******
(お、あそこにおるのは春彦ですね)
ぶらぶらのんびりとシーサイドタウンを散歩していた七瀬は、麗らかな陽光の下に後輩の姿を認め、その足を止めた。
勿論知人を前にしてくるりと踵を返すとか脱兎の如く逃げ出すとかいった後ろ暗いことは七瀬には今のところない。よって普通のテンションで声をかけた。
「春彦~、なんしようとですか~?」
ところが。声をかけられ振り向いた当の春彦は、七瀬の姿を見ると、そのオリーブグリーンの目を見開きこう言ったのである。
「―――うわっ!?」
(うわ? なんでそんなに驚くんですかね)
別に僕に借金してる訳でもあるまいに………………なかったですよね?
いつも眠そうにしているペリドットのような瞳をさらに細くし、七瀬は首を捻る。それでもまあ取りあえずと、明らかに及び腰の春彦に近付いていった。
(裁きの天使が近付いてくる……)
春彦は絶望に包まれていた。先輩に会いたくなかった。いや、別に七瀬と喧嘩した訳ではない。というか春彦的には喧嘩の方がどれだけマシだったことか。
(忘れて……ねーよなあ)
今の俺ならこのコンクリに穴が掘れる。道路の補修ついでに誰か俺を埋めてくれないだろうかと思いながら、春彦はきつく目を閉じた。
それは、最近の事。
神魂の影響なのだろうか、
突然春彦は赤ん坊に、七瀬はおじさんになってしまった
ことがあったのだ。
へえ~、赤ん坊可愛くていいじゃないのと思ったあなた。1度なってみればいいんだ(いや、誰しも絶対なったことはあるのだが)。何を言おうとしてもおんぎゃおんぎゃ、素っ裸で世界に全てを晒しても自分で服も着られない、挙げ句に尿意を催しても………。
春彦は思わずしゃがみ込んだ。この全ての事を七瀬の目の前でやらかした事が鮮やかに脳裏に浮かび上がったからだ。赤ん坊の頃の記憶ってなくなるモンじゃねえのかよ! 何でこんなクッキリハッキリ覚えてんだよちくしょう!
七瀬の足音が近付いてくる。春彦は観念して顔を上げた。
「く、倉前先輩……どーもーっす……」
しゃがみ込み、頬を引きつらせながら挨拶をする春彦に、七瀬は少し屈んで「こんにちは、春彦。具合でも悪いんですか?」と訊いてくる。春彦はたまりかねたように立ち上がり、バッと頭を下げた。
「この前は、その……マジすんませんでした!」
「? 春彦が僕に謝らないかんことなんて、なにかありましたっけ? ……この前……ああ!!」
眉を上げ合点がいったように大きく頷く七瀬。と同時に春彦がひゃん! とその肩を上げた。
「ぎゃぁ! アレはマジで忘れてくださいっす!! そ、そうだ! 好きなモン何でも奢るんでっ!」
「よくわからんけど、春彦がそう言うなら僕は本が欲しいですけど……でも」
その白い指を頬に当て、七瀬は軽く首を傾げた。
「でも、なんで忘れんといかんのですか? 春彦あんなにかわいかったのに」
「ぎゃーーーーっ!!! 本なら本屋っすね! 今! すぐ! 行きましょうっす! ナウ!」
カワイイカワイイ春彦君は、頬に指を当てたままの七瀬の背をぐいぐいと押し、歩き始めた。
*******
で。2人は本屋に着き。
整然と並ぶ本の森に七瀬が心奪われながらふらふら歩いていると、案の定というかやっぱりというか何かに蹴躓いて彼は体勢を崩し。
危ないと思った春彦が支えようとその前に飛び出し。
七瀬が何とか片手を本棚についた時には―――見事に冒頭の壁ドン体勢が出来上がっていたのである。
(……目の前に春彦がおる)
転ばなくて済んだと思ったらこの状態。しかし七瀬は動じる事もなくそのままつらつらと考え……現状把握に成功した。
(ああ、これはいわゆる壁ドンというものですね!)
ほうほうと七瀬は心中で感心する。話には聞いてましたが、これが。なるほど、壁ドンする側の視点ってこんな感じなんですねぇ。
じいっと七瀬は春彦の顔を見つめてみる。すると彼のすぐ横の本のタイトルが目に入った。
『男の子の秘密 ~禁断の花園には危険がいっぱい~』
(……何の本でしょう、これは。読んだことないやつですねぇ)
よくよく見ると、タイトルだけでは中身がよく分からない本がたくさん並んでいる。しかし活字中毒の彼にとって中身は割とどうでもいい。文字量的にはどうだろうか…。
目の前の春彦は置いてけぼりで、本棚を注視したまま七瀬はトリップ状態に入ってしまった。
冒頭で荒れ狂っていた春彦だったが、時間が経ち冷静になる。すると、壁ドン姿勢ではありつつも今度は周囲の雰囲気がおかしい事に気が付いた。
女の子が、多いのだ。それもこちらを見てひそひそ……クスクス。何だか興奮した様子で頬を紅潮させている子もいる。
(なんだってんだ?)
七瀬の顔が至近距離なのも気になるが、周囲の反応も気になる。身動き出来ない春彦はふと視線を下げ……仰天した。
平積みの本には至近距離で見つめ合う男性同士のイラストが描かれ……横にはビックリするような扇情的なタイトルが踊っていたのである。
(ここ、BL本コーナーじゃねえかっ!)
春彦の頬がカッと赤くなった。だから、いわゆる俺達はリアルな例として女の子達に見られていて……。
「せ、先輩っ! 倉前先輩!」
春彦はトリップしている七瀬に必死に呼びかける。七瀬は初めて気が付いたようにぱちりと瞬きした。
「ん? ああ、春彦どげんかしましたか?」
「い、いや、早くどいてくれないとヤバイっす!」
「……ああ、すみません、邪魔でしたね。背表紙の文字を読んどったら夢中になっとったみたいです。すぐどきますねぇ」
七瀬は不思議なタイトルの本達を名残惜しそうに眺めながらゆっくりと体を起こす。ああようやく変な視線から解放されると思った春彦は、再度仰天した。
女の子の1人がスマホを取り出しこちらに向けたのである。
(それはルール違反だろうがよっ!)
春彦はスマホのレンズから七瀬を庇うように咄嗟に引き寄せる。すると今度は。
「「「―――キャーーーッ!!」」」
店内に黄色い声がこだました。
そう、勢い余って2人はまた体勢を崩し。今度は春彦念願(?)の、肘ドン状態が出来上がってしまったのである。
(近い! またもや倉前先輩の顔が近い!)
パニックになる春彦。しかし七瀬は冷静だった……全然別の方向で。
「……おお! これが壁ドンされる側の視点ですね! いやぁ、春彦は背が高くてかっこよかですね~」
「せ、先輩何言ってんすかっ?!」
「春彦の目の色って、僕の目の色と似てますね……んー、春彦のほうが僕より色が深いでしょうか」
じーーーーーーっ。
七瀬がきらきらした瞳で見つめてくる。いや、目の色なんかどうでも良くて……でも確かに先輩ってキレイな顔してんだよな、なんつーかこうちょっと儚げで……って違うだろおっ!
天然攻めだの、やんちゃ受けだの、謎の単語が飛び交う店内で。
一瞬違う扉を開きかけた春彦だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月29日
参加申し込みの期限
2017年09月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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