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妖怪トレペちぎりの謎
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男子トイレから悲鳴が上がる。情けなくも甲高いキャーという声、非難の声、野太い怒声までもが聞こえてきた。半泣きで逃げ出す男子生徒の背中に、女生徒の威勢よい声が浴びせられる。
「のぞきじゃねえよ! ガタガタ言わずにトイレットペーパーを出しな!」
桜崎 巴
は悲鳴の中心、男子トイレに腕組みして立っている。男子生徒のプライベート空間に突如君臨した暴君に抗議の声が向けられるが、巴は鼻で笑って受け流した。
「なんで女子がいるんだよ! ここは男子トイレだぞ!」
「そんなのは最初っからわかってるんだよ! 出すもん出したらさっさと出ていきな!」
出すもんとはトイレットペーパーなのか、別な何かか。それを問うことはすまい。トレペちぎり捕獲作戦、開始。三人の生徒が放課後にトイレットペーパーを移動させ、一つ所にまとめるというのが第一作戦行動である。ペーパーのある場所が限られれば、おのずとトレペちぎりの現れる場所も限られてくるはずだった。巴は男子トイレのペーパー回収担当となり、こうして堂々と女子禁制のはずのエリアに足を踏み入れているのだった。
「明日になったら全部元通りにするからさ。協力しておくれよ」
幾分声音を和らげて、巴は戸惑う男子生徒たちに言う。そう言いながらも、個室のホルダーから次々とペーパーを抜き取り、掃除用具置き場の補充用ロールも取り上げる手は止まらないのだが。
「ごめんよ、チョーさん。責任持って必ず元に戻すから」
小さく謝罪しながら、用意した貼り紙をする。
『使用禁止! 二階のトイレを使用すること』
チョーさんと呼ばれた初老の用務員、
長南 武治
の困り顔を思い出すと、さすがに巴も少し申し訳ない気がした。「本当に先生方には許可取ったのかい? 今日だけだからね。もらす子が出たら大変だろ」と念押しされたのだった。
「さて。部室棟の方も進んでるかね」
ダンボールに詰め込んだトイレットペーパーをよいしょと持ち上げ、二階へ運ぶ。作業が一段落するころには、校舎に残っている生徒は数える程度にまで減り、外は暗くなっていた。巴は二人の仲間の様子を思いやる。
部室棟のトイレットペーパー移動作戦を実行するのは、
マウル・赤城・スティック
。巴の作戦に乗り、ペーパーを一ヶ所に集める作業を行っていた。男子トイレのトイレットペーパーを奥に集め、人目から隠す。お腹の緊急事態を考えて、一番手前の個室だけは、一つペーパーを残しておいた。他の個室には、お手製の『故障中』の張り紙。マウルは回りくどいやり方は好きではない。昼間のうちに職員室に駆け込み、トイレを散らかす犯人にはどうにも我慢がならないと、頼み込んで一日だけ夜間の泊り込みを許可してもらおうとしたのだった。だがどうしても許可が降りない。生徒の安全を預かる立場上、監督なしでは仕方のないことではあるのだが。結果、マウルが選んだのは『勝手に居残る』方法だった。心配がるチョーさんにだけは、今日だけはお願いします、と頼み込んでおいた。
「さすがに女子トイレは無理だからな……」
トイレットペーパーを集中させる場所では、実は巴と少々の衝突があった。彼女はなんとしてでも女子トイレに紙を集中させろ、と主張したのだが、マウルにも我慢できることとできないことがある。万が一、女子トイレで待っているときに女生徒が入ってきたらどう言い訳すればいいのか。『ほとんど』のペーパーは女子トイレに集中させることで納得してもらうつもりだった。マウルは男だ。だから一つの個室にだけ隙を残したこの男子トイレで敵を待ち伏せる。個室には彼の私物であるブーメランが置かれ、上にはテニスネットがひっかけられていた。
下校したと見せかけて、学校に舞い戻ってきた
後木 真央
。勢いをつけて南校舎の壁に駆け寄ったかと思うと、ぴょんと跳ねて窓枠につかまった。よじ登り、肘で枠を押すとするりと窓が開く。
「よーし。ちゃんと開いてるのだ」
いつまでも生徒がトイレにたむろしていては怪しまれる。真央は自由な移動を可能にするため、あちらこちらの目立たぬ場所にある窓のロックをこっそりと開けておいたのだ。
「これならいざという時、すぐに部室棟なんかにも行けるのだー♪」
もちろん、窓から飛び降り、外を走って窓から入るのである。
「とりあえずは紙移動作戦! 終わったら南校舎でじっと待つのだ!」
てきぱきと女子トイレからトイレットペーパーを集め始める。崩れやしないかと心配になるほどのロールを両腕に抱え込んでそろり、そろりと二階を目指す。足だけでなく、バランス感覚にも優れているようで、全くぐらつく様子もない。二、三階往復すれば、全てのペーパーを隠すことができそうだった。
「そーだ! 運び終わったら、修ちゃんの掲示板に真央ちゃんたちの計画書いておくのだ!」
計画は大成功に決まっている。発案者の巴、実行チームのマウルと自分の名を書いておけば、トレペちぎり捕獲の暁には賞賛の嵐が巻き起こるだろいう。事件平定のヒロインとなる自分の姿を思い描き、真央はひとりでほくそ笑むのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月13日
参加申し込みの期限
2013年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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