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妖怪トレペちぎりの謎
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「うん……みんなここに来るよね、普通」
すでに現場のトイレ前は多くの生徒でごった返していた。考えることは同じというわけか。
新井 すばる
はほんの少しだけ、しょげた。
「ボクがここでやれることはないかなぁ……」
その肩にぽんと手が置かれた。白く長い指、形のよい爪。振り向けば、すばると視線がぴったり合うほどの長身。青く大きな瞳、波打つ明るい金の髪。そして根拠のない自信に満ちた立ち姿。
ブリジット・アーチャー
、ミステリ研究会の会長にして、万能感に後押しされた行動派少女である。
「すばる。部室に戻るわ」
「ええっ!? 何で!」
素っ頓狂な提案に、思わず驚きの声が出る。
「ミス研にはミス研のやり方があるのよ。ほら、早く戻るわよ」
ブリジットはすばるの腕をぐっとつかみ、自分の横に置かれていた台車の手すりをつかませた。台車には大きなダンボール箱が一つ載せられている。
「ちょっ! 重っ! 何これ!?」
「お楽しみよ。部室に運んでちょうだい」
物珍しそうに見つめる下校中の生徒の視線が痛い。ミス研で動くなら他のメンバーも誘おうよ、と言いたかったがそれも諦めた。ブリジットとすばるは混み合うトイレの前を無言で退場していく。
部室にようやくたどり着き重荷を手放したすばるは、お茶セットに手を伸ばしながらブリジットに問う。とりあえずお茶でも飲まなければ平静を保てる自信がない。
「ブリジットさん。この箱って一体な」
「便座よ」
すばるの問いが完成するのを待たず、ブリジットが答える。思わず紅茶葉の缶を取り落としそうになった。
「ななな何で便器が」
「ここをトイレにするためよ!」
「意味がわからないし! どうしたのこれ!」
「買って来たわよ」
すばるは理解した。今知るべきは自分の抱いた疑問の答えではなく、何をすればよいのか――言い換えれば、何をさせられるのか、であるということを。
「お茶の前に、こっちやった方がいいね……」
カッターを手に取り、ダンボール箱を開いていく。ばりばりと緩衝材を引き剥がしながら、すばるは質問をもう少し建設的な方向に切り替えた。
「それで、どんな作戦なの?」
「聞いてなかったの? このナンパちくわ」
辛辣な言葉を投げかけながらブリジットはそばにある小さめの袋を開ける。中からは、美しいエンボス加工の花模様があしらわれたトイレットペーパーが現れた。やさしいフローラルの香りが漂う。富裕層のために用意された星ヶ丘寮のトイレには、もれなくこの最高級超上質ペーパーが備え付けられている。まさか拝借して来たのか、それとも便座同様買って来たのか。すばるはそれを確認しようと一瞬思ったが、やめた。
「まあいいわ。すばるにもわかるように説明してあげる。ここは一階ね。おそらくトレペちぎりのターゲットになり得る場所よ。部室をトイレに見せかけて、犯人をおびき寄せて確保しようというわけよ」
「なるほど……」
もう何がどうなるほどなのか。
「設置はすばる、任せたわよ」
そう来ると思った。すばるは黙って従った。陶器でできている便座はなかなかに重い。どうにかこうにか取り出し、便座を据え付けると、コンセントをポットの下のプラグに挿し込んだ。シャワートイレの制御板はさすがに取り付ける場所がないが……仕方ない。トレペちぎりは便座自体に用はないはずだ。設置が完了し、ふうと息をついてすばるが背中を伸ばした途端、部室の電気が消えた。否、ブリジットが消したのだ。
「なっ!?」
小さなモーター音を上げて、何かが動き始める。続くは円く縁取られた光。電飾に飾られたこの物体は便座の蓋だ。そして音、オーケストラが奏でる重厚なシンフォニー。その旋律はあの有名なSF映画、『宇宙の旅』を連想させる。便座の蓋が光り輝きながら壮大な音楽をバックに、ゆっくりと開いていく。
「さすがは日本製ね。見事だわ。こんなところまで全自動、あらゆる点で行き届いているのね」
ブリジットがしみじみとつぶやく。便座の蓋に照らされて、感心しきりという表情のブリジットと、唖然としたすばるの顔が浮かび上がった。
「コーヒー、入れようかな……ブリジットさんは紅茶でいいよね?」
やっとの思いで口から出てきた言葉は、これだけだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月13日
参加申し込みの期限
2013年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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