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魔王再臨~Komm, du süße Todesstunde
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●わが望み、其は~Mein Verlangen ist den Heiland zu umfangen side:B
兵の数に任せて魔王城を制圧しようとしていた女王だったが、城を守るまもの達の抵抗は予想外のものだった。王不在の中でも、城に配備されていた警備人形はしっかりと、己の使命を果たすべく動き出したのだ。
「我が使命は魔王城の死守。この命に替えても必ず守り抜きます」
陶器のように白い肌を無骨な全身鎧で覆って、
新田 樹
は真正面から死者の軍勢に立ち向かう。あどけなさの残る顔は、感情の一切を削ぎ落しているようで――彼女は盾を翳して敵の攻撃を受け止めると、その隙を突いて大剣の一撃を叩き込んだ。
『オォォォォォ――!!』
断末魔の叫びと同時に、ばらばらになった腐肉と骨片が回廊に飛び散っても、樹の表情はぴくりとも動かない。侮蔑も哀悼もなく――ただ彼女は職務に忠実に、生ける死者へ二度目の死を与えるだけだ。
「……引き続き、迎撃を行います」
と――重装備の樹ならば素早い立ち回りは行えないだろうと、相手は間合いの外から術で仕留める作戦に出たらしい。術士と思しき骸骨兵が杖を翳したその時、樹の背から魔力が放出され、彼女の身体は重力の鎖から解き放たれる。
「っ!!」
瞬間――一気に加速した彼女は骸骨兵へと突進し、そのまま盾で押し潰すと同時に足の仕込み刃を抜いて、踊るように敵の首を刎ね飛ばしていた。
「今度は……機械兵。地に属する者を確認」
そうして次々と兵士を返り討ちにする樹に、このまま死者をぶつけるのは得策では無いと向こうも悟ったようだ。次に前線へ出て来たのは機械の街の兵器たちで、同属性が相手となると、樹とて長期戦を余儀なくされる。
守る分には良いのだが――と彼女が思ったその時、後方より眩いばかりの閃光が放たれて辺りを薙ぎ払った。
「相手は黒が多いとなれば、守りを続けても削られるだろうと覚悟はしていたが……上手い具合に機械兵が出て来たか」
今も光を纏う大剣を構えつつ、亡霊騎士の
志波 高久
はそっと吐息を零すと、鬼火の如き瞳で侵入者を睨みつける。死者の楽園にある屋敷を彷徨い続ける彼が、こうして同胞と戦っているのには訳があった。
(……『軍勢が攻め入る』というならば、同じ死者の楽園の者だとしても容赦しない)
今の魔王城が置かれている状況は、何故だか高久の魂を酷く揺さぶったのだ。焦燥と使命感が入り混じるこの気持ちは、彼が生きていた頃の出来事が影響しているかもしれないが――その記憶はさらさらと、砂のように零れ落ちて消えたままだ。
「だが……あぁ、今度こそ守り切らねば。城を……」
――今度、こそ? 無意識に口走った言葉に戸惑いつつも、高久はかぶりを振って大剣を構える。守りを続けても削られるのなら、あちらが守りを固めるようにすれば良い――集団の中でも強力そうな個体に目を付けた高久は、白銀の甲冑を鳴らして突撃していった。
「攻め入る者は、攻め入られる者の絶望を……そして覚悟を分かった上だろう。ならば容赦は必要ないな」
そうだ、余計なことを考えず、今はただ斬り尽くせばいい。多脚を駆使して壁を伝う巨大な機械蜘蛛に向けて、高久は勢いを乗せた大剣を振り上げる。力尽くで獲物を叩き潰すその瞬間、彼の脳裏で眩い光が弾けた。
(勇者――……俺は、彼を信じて死ぬまで戦い続けたのに!)
果敢に戦う魔王城のまもの達によって、死者の女王の軍勢の勢いは途絶え、徐々に外へと追いやられていく。地の利はあちらにあるとは言え、城で抵抗する者らの手際は余りに良すぎる――思う様に攻められず、業を煮やしていたオフィーリアはその時、城のあちこちに舞う蛍を捉えた。
「何だ、これは……まさか、何者かの眷属か」
微かに雷を発する蛍たちは、気が付けば城の至る所を飛んでいる。どうやら彼らは、此方の動きを監視しているばかりか――色とりどりの雷球を放って、城の者たちに伝達まで行っているらしい。
「……小癪な。だが、これ程の蛍を操るとなると、本体は身動きもままならぬ筈」
苛立たしげに蛍の一匹を捻り潰すと、オフィーリアは小回りの利く機械兵に、眷属の使役主を見つけるよう命を下す。しかし今度は陣の後方がざわめき、背後を突かれる形で襲撃が行われている様子が、彼女の目に飛び込んで来た。
「な――まさか、死者の楽園の者たちが魔王城を守るだと……?」
オフィーリアの軍勢へ迫るのは、杖の一振りで死者を従えた由貴奈と、霊妙なるヴァイオリンの音色を響かせて荒ぶる魂を鎮める日和だった。
「やっほぉフィーちゃん。何してるの、こんなとこで」
のんびりと手を振って挨拶をした由貴奈は、次々に亡霊たちを死者の元へと飛ばし――続けて腐毒の霧を撒いて、相手の自由を奪っていく。そうして混乱に包まれる戦場では、日和の奏でる楽の音が、望まぬ戦いを強いられる死者の呪縛を次々に解き放っていった。
(……私のコらが私と同じだというのなら。このヴァイオリンの音色が導いてくれるでしょう)
――更に、彼女の音色に調和するようにして、城の方からは厳かなチャントが響いてくる。風に乗せて運ばれてゆく歌は、聞く者の力を高める魔曲であり――その歌い手たる悠月は、霊廟へと続く回廊に立ちはだかって迫る軍勢を迎え撃っていた。
「ここから先は、無粋な観客はお呼びでないんだ。お帰り頂こう」
剣を一閃させて風の刃を生み出した悠月は、真っ直ぐに廊下へ線を刻みながら優雅に微笑む。退くよりも進むことを選んだ死者の女王は、眷属を従えまおうの元へと向かおうとするが、其処へ黒翼の羽ばたきと共に魔王城の守人が舞い降りた。
「まおう様に刃向かいし、逆賊……。私は、例外を赦さない。守人として、臣下として」
肉を腐り、溶かす毒の染み込んだ刀を翻し、皐月は一直線にオフィーリアを目指し斬り込んでいく。己の片羽は飾りでなど無く、腐敗した死体であろうと溶けてしまえば動けぬ――そんな現実を、淡々と突き付けるかのように。
「オフィーリア、己がまおうに値する器だと驕ったことを、未来永劫、屈辱と辛苦に塗れながら悔いるといい」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
柚烏
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月12日
参加申し込みの期限
2017年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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