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魔王再臨~Komm, du süße Todesstunde
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●わが望み、其は~Mein Verlangen ist den Heiland zu umfangen side:A
「姿が見えなくなったと思ったら、くだらないことを考えたもんだねぇ……」
――魔王城の門を越えようとする、死者の行進が朝焼けの中に浮かび上がっている。それは悪夢めいた光景でしかなかったが、死者の楽園の管理人である
壬生 由貴奈
にとっては、愛おしささえ感じるものだ。
(やれやれ、楽園の外には出ないようにしてるんだけどねぇ……目立つから)
肌を隠す丈の長いローブと、厚手のヴェール――異国の呪術師を思わせる彼女の衣装からは、時折仄かな輝きを放つ紋様が見え隠れする。とん、と杖で地面を突いた由貴奈は、知己の存在が起こした暴挙を見つめてしみじみと溜息を吐いた。
「……まぁ、その代償は払ってもらうよぉ?」
「ええ、私のコドモ達まで身勝手な戦いに巻き込むなんて……!」
その隣で静かな怒りを燻らせているのは、死者の楽園の聖母と謳われる
結城 日和
だ。けれどその憤怒も、退廃的な彼女の美を更に引き立たせており――慈愛溢れる死者たちの母は、女王に攫われた眷属を想って唇を震わせた。
「私とコドモ達の平穏な時間を奪うなんて。許せません、許せない、許さない……!」
――日和の眷属たちは争いを好まず、ただ静かに現世を彷徨っているだけだ。なのに今回の侵攻の際、死者の女王は楽園に住まうまものを、強引に己の配下として従えてしまったのだ。
「私はただ、私のコドモ達を取り戻したいだけ。それが死者の女王と呼ばれるオフィーリアだとしても……!」
嗚呼、聖母の愛は斯くも深く激しいもの。こうして与えられた楽園を自ら飛び出した由貴奈たち住人は、其々の目的の為に戦うこととなる。
「同族の不始末をどうにかしなきゃ、と言うのもあるけどさ。一度ボコボコにしてやらなきゃいけないと思ってたんだよね……フィーちゃん」
この争乱に怒りを抱く者も居れば、まもの達で争う事態に心を痛める者も居る。
滝原 レオン
――レイと名乗るまものもその一人で、彼、或いは彼女は優美な喪服に身を包んだまま、さめざめと嘆きの声を響かせていた。
「嗚呼、なんということでしょう……! まおう様の代替わりが正常に働かないばかりか、反旗を翻す者が現れるなんて!」
海底遺跡から城に馳せ参じたレオンは、元々滅多に人前へ姿を現さない内気なまものだった。人魚の一族である彼の脚は、滑らかな豹紋蛸のもの。触手じみて蠢く異形の脚とその身に宿す毒の所為で、海の魔女として恐れられたことも度々ある。
(それでも、先代様……。あの方は違いました)
はっきりとは思い出せないが、とても優しい人物だった筈――レオンは微かな記憶を手繰りながら、切なげに瞼を震わせた。
そう、毒を持つ魔女と恐れられていた自分にも、あの人は優しくしてくれて。そんなまおうが今のまかいを目にしたら、さぞ心を痛めるに違いない。
「まもの同士争うなんて、とても悲しいことですが……。先代様、貴方のためならば、私は今一度修羅となりましょう……!」
己の心を蝕む罪悪感を、ひたむきな忠義心で掻き消したレオンは、弓を番えて次々に押し寄せる女王軍を射抜いていく。一方、魔王城の中庭では
桜 月
が、戦の気配を感じつつも普段通り植物の手入れを行っていた。
「襲撃者とは言え、城にあるこの子たちを目にするのなら、最高の状態にしてあげるべきだ」
魔王城に芽吹く植物は、全て彼女の大切な子だ。緑の指を持つ者として、ぎりぎりまで庭師の責務を果たすべく行動する月を、樹の側で寝転ぶ
旅鴉 月詠
がのんびり見守っていた。
「ふわぁ……精が出るねぇ、ご苦労様」
一見すると、巨大な羊が口を利いたように見えたが――その本体は、もこもこの毛に埋もれるようにして微睡んでいる小さな少女だ。庭から殆ど出ることの無い月詠の正体を、唯一知っている月は慇懃に一礼すると、あやすように優しく紫薔薇の蕾を撫でた。
「……オフィーリアという者が、軍勢を引き連れてこの城を襲撃しようとしているらしい」
ふぅむと相槌を打つ羊は、この事態を把握しているのかいないのか。しかし、月の懸念はただ一つ――その襲撃でもしも大切な子たちが傷ついてしまったら、と言うことだけだった。
「きっと私は耐えられない。そんな事は赦されない、そんな事は赦さない、絶対に!」
深紅の瞳が見開かれたと同時、月の相貌に絡まる茨がぞわりと蠢く。狂気にも似た愛を植物に注ぐ美しきまものは、甘い口づけを薔薇に落としてからうっとりと宣言した。
「だから、迫りくる全てを滅ぼそう――」
(うん……私も城の中庭に居候している以上、五月蠅いなぁと感じるわけで。鎮圧の為に力を貸すよ……手下が)
月詠がよく寝床にしている中庭の樹は、世界樹の分木だと言われている。まおう云々に関しては特に興味はなかったが、この城が戦場になるとこの庭も荒されかねない――ごろんと寝返りを打った少女は其処で、城中に潜ませていた眷属たちへと指示を送り始めた。
(さあ……城の様子を、死者のざわめきを教えておくれ)
直後、開け放たれた大扉からなだれ込んでくる軍勢に向けて、一斉に葉の刃と根の鞭が襲い掛かる。茨と蔓が絡まる緑の玉座の上から、冷たく侵入者を見下ろすのは月で――大切な子らを従えた彼女は、美しくも壮絶な笑みを浮かべて宣言した。
「私たちを傷つけようとする者たちよ、私たちの歓迎を受けなさい! ほら遠慮せずに……さあ、さあ、さあ、さあ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
柚烏
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月12日
参加申し込みの期限
2017年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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