this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
魔王再臨~Komm, du süße Todesstunde
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
●世よ、汝の喜びはわが重荷なり~Welt, deine Lust ist Last side:B
そして――森を守ろうとする者は、きとり達以外にも存在した。火山地帯にある城に住まう
八神 修
は、まかいの研究に勤しむ知性派として知られていたが、世界樹の危機を察知して森へとやって来ていたのだ。
(戦いも保護もと欲張ると、保護の方が手薄になるか……)
そんな彼が行おうとしているのは、猫つちのこ達の保護だった。彼らは魔力循環の為の大事な存在だし、何より小さきもの達を守るのは、大きなものの自然な行動だと思ったから。
(ならば、保護に専念して被害を抑えよう)
其処まで想いを巡らせた彼は、自らの城に住まわせている小動物たちを思い出し、そっと微笑んだようだったが――次の瞬間には息を吸い込み、本来の姿である巨大な竜魔人へと変化していた。
「ゲヘナの愚か者め。世界の魔力構造に唾吐く行為……お前は最早、誇り高き竜族ではない」
かつての同胞、そして彼に与する竜たちを睨みつけた修は、世界樹の森全体を覆う巨大で強固な結界を張ろうと力を振るう。揺らめく黒炎が、彼の意志に応じて防壁となるも――しかしその結界は、ゲヘナ配下の竜の一撃であっさり破壊された。
『グァハハハハ、あっけないものよ!』
『……此の森全体ヲ覆う結界ノ強度ナド、高が知れているゾ』
そう――例えば規模の小さい結界であれば、その分強度が増して竜の攻撃にも耐えられたかもしれない。しかし広大な森全体を覆う結界など、まもの一人で構築するには無理があり過ぎる。結果として、修の結界は時間稼ぎにならず、己の存在を相手に知らしめる結果になってしまっていた。
『愚か者、と愚弄するか……。世界の理を追い求めるが故に、己の力量を見誤った者よ』
屍竜と化した獄炎竜――ゲヘナは、淡々とした様子で濁った目を修に向ける。その牙の間から漏れ出る炎は、火の山さえ溶かすと恐れられた程のもの。
(この後は……まものの救助を行う筈だったが)
――しかし、今の修では満足に動くことも叶わない。そもそも彼がやろうとしていた、無数の人間大に分裂を行い、己を増殖させるなどと言う芸当は不可能だ。
単純な生命体、例えばスライムのようなまものであれば可能かも知れないが――元の能力も均等に割られてしまえば、個々の力など微々たるものになり却って不利になる。
「だが、弱者を蹂躙する者を見過ごす訳には――」
「――まー私は、森のまものがどうなってもいいんですけど」
それでも森のまものを助けようと、戦う決意を固めた修の元へ、不意にのんびりとした声が響いてきた。つむじ風に乗って舞い降りてきたのは、風の妖精であるシルフ――
屋敷野 梢
。森の奥の祠で勇者の再訪を待ち続けていた彼女は、この騒動によってようやく重い腰を上げることにしたらしい。
「世界樹を燃やされたら、私も消えてしまいますし……手を貸しましょう」
そろそろ待ちくたびれた処ですしと頷いて、梢は使い込まれた剣に風を纏う。刹那――気合と同時に放たれた突風は、森を瘴気で包み込もうと蠢く死者たちを纏めて吹き飛ばしていった。
「それにしても私が、見ず知らずのまおうの為に戦うなんて、面白い巡り合わせですよね。ええと、確か昔に勇者と一緒に旅をして……あれ、勇者……って、どんな人でしたっけ」
うーん、まおうを倒そうとしていたような――と首を傾げる梢は、自分の記憶が抜け落ちていることにやっと気づいたようだ。しかし悩むのは後、今は目の前の敵を倒すのが先だと集中する。
「雑魚に興味はないし、手加減もしませんが……!」
目標は竜の英雄ゲヘナなのだが、如何せん彼女ひとりで配下を蹴散らすのには限界があった。他のまもの達は森の防衛に回り、積極的に斬り込んでいるのは梢のみ。気づけば突出した彼女は死者の軍勢に取り囲まれ、押すも退くも出来ない状況に追い込まれている。
(病に冒され、まものを裏切った屍竜……いえ、私が戦いたいのは英雄の獄炎竜です)
――だから、こんな所で倒れる訳にはいかない。接近して来た死霊を鎌鼬で斬り刻み、梢は必死に応戦するが――数で押す死者たちは、腐敗の毒を滴らせる牙を突き立てて彼女に迫ってきた。
「――っ、私は『あの人』の意志を背負っているんですよ……!」
梢の悲鳴が切なげに森へと木霊する中、彼方の空にきらりと金色の光が瞬く。それが金属の翼なのだと彼女が気付いた時、空を舞う五月は既に、時計仕掛けの放電で竜の一体を打ち据えていた。
「まおう争いには興味がありませんが、争いの音がうるさくて、誰も私に時間を聞いてくれません。聞いてくれません」
『機械の街の時告げ鳥……女王の傘下に加わらず、此処に来たのか』
死者の仲間入りを果たしたゲヘナを、五月はじぃっと感情のともらない瞳で見据えて。その灼熱の吐息にも憶する事無く、彼女は両の手に握りしめた時計を翳して稲妻を呼んだ。
「今の時間は――くらい。これよりゲヘナの軍勢との戦闘を開始します」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
魔王再臨~Komm, du süße Todesstunde
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
柚烏
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月12日
参加申し込みの期限
2017年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!