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ラブ☆部活&同好会デー
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北校舎の二階、家庭科室に製菓部の部員が集まっていた。突然の教頭の発言に驚いたものの、立ち止まっている時間はない。着々と話し合いを進めて実行に移す。
当日の家庭科室を確保した。顧問である
白沢 絢子
の助力も得られた。
程なくして議題は勧誘の方法に移っていった。最初に事後報告が行われた。茶道部に茶菓子を提供することで製菓部の宣伝を引き受けて貰ったという。それだけでは不十分なので意見を募ることになった。
部員の一人が手を挙げた。見本でお菓子の家の製作を提案した。チラシの売り文句よりも説得力があると力説する。体験入部にも使えると付け加えた。
橘 明里
は目を輝かせて聞いていた。我慢が限界に達したかのように勢いよく立ち上がった。
「お菓子の家を作るなの! あかりは材料を集めるのなの!」
明里はその場で飛び跳ねる。頭の左右に付けた羽飾りが小さく羽ばたいた。
対照的に
花厳 望春
は落ち着いた様子で聞いていた。内容を吟味するような顔付きで腕を組んでいる。頭の中で考えが纏まったのか。穏やかな表情で腕を解いた。
「お菓子の家は俺も賛成だ。体験入部で作るのもいいと思うけど、慣れてないと難しいかな。だから俺は家の型紙を作るよ」
賛成の声が上がった。参加者を飽きさせないように複数の型紙を用意することで決まった。
「あかりは足りない材料の買い出しに行ってくるなの! お菓子の家にトッピングして楽しい気持ちを盛り上げるなの!」
材料費を受け取ると、弾ける笑顔で家庭科室を飛び出していった。
明里は旧市街に向かった。表通りから外れて入り組んだ路地をゆく。
「見えてきたなの」
日陰に隠れるかのように駄菓子屋が佇む。安っぽい引き戸の硝子越しに無数の菓子が見える。
明里は笑顔で引き戸を開けた。店の奥のカウンターに座っていた老人が目だけを動かしてぎろりと睨む。一言もなく、読んでいた新聞に目を戻した。
「どれにしようなの?」
棚に敷き詰められた細々とした駄菓子を眺めていく。順に見る訳ではなく、突然に後ろを振り返った。天使のフィギュア付きのガムに目を奪われた。
「違うなの! そうじゃなくて材料集めなの!」
左右に頭を振って別の棚に向かう。赤い瞳を大きく開いて横に歩いた。
パッと笑顔が咲いた。長方形の紙箱に手が伸びる。
「なめこの山を見つけたなの。あ、つちのこの里なの。パッキーもあるのなの」
次々に手に取っていく。胸に抱えるようにして陽気なスキップでカウンターに向かった。
「くださいなの」
老人は一瞥してぼそりと値段を口にした。明里は財布を開いて中身を見る。
「もう少し買えるのなの」
明里は小走りで店内を巡る。老人は黙って見ていた。
「ネコのグミを見つけたなの! このポーズも可愛いなの!」
満足した顔で袋を追加した。改めて老人に向き直る。
「これで全部なの」
軽く息を吐いて老人が値段を言った。途端に明里の表情が暗くなる。財布を開いて相手に中身を見せた。
「三十円、足りないなの」
「おまけだ」
「ありがとなの! バイバイなの!」
支払いを済ませた明里は笑顔で言った。老人は軽く手を振ってあしらう。
店内に静けさが戻る。
「……俺は新聞が読みたいんだよ」
どこか優しい目で老人は新聞の続きを読み始めた。
机の上に厚紙が置かれた。望春は真剣な目で切り取り線を書き込む。お菓子の家のパーツは色々で、どれを組み合わせてもいいように調整した。鋏とカッターを使い分けてパーツを作っていく。
その手が止まった。他の部員に目を向ける。
「家の大きさにも種類があった方がいいかな」
少し考える間を空けて数種類の大きさを用意することになった。
望春はパーツ作りに専念した。途中で思い付いたのか。細長い平屋建ての家も用意した。夢中で鋏を使い、細かい部分にはカッターを使った。出来上がったパーツが積み上がっていく。
望春は背を伸ばした。自身の肩を軽く揉む。目はパーツに向けられた。
「これだけあれば十分かな?」
その一言に周囲は笑いながら、十分過ぎる、と声を揃えた。
「ただいまなの!」
明るい雰囲気の中に明里も加わった。誇らしげな顔でビニール袋を掲げる。目にした部員達が集まってきた。
「これでトッピングは完璧なの!」
購入した品々を披露する。反応は上々であった。各々が想像力を膨らませてお菓子の家を語る。
「見本を作ってみるなの!」
「型紙はこれだよ」
望春は大きさによって種類分けされたパーツに手をやる。他の部員が完成した生地を持ってきた。
明里は生地を引き伸ばして型紙に当てて切り始める。
「ここが急でやりにくいのなの」
「もう少しなだらかにするかな」
待機していた望春が修正を施す。その間、明里は着々と進める。
「これでいいのなの!」
切り終わったパーツは速やかにオーブンで焼き上げた。甘くて香ばしい匂いに部員達は思わず息を吸い込んだ。
パーツを組み上げるとお菓子の家の原形が完成した。
「ここからが本番なの!」
チョコペンを接着剤にして細かい装飾に入る。電飾に見立てた飴を外壁に取り付けた。猫のグミは屋根の先端に寝そべるように配置した。家の土台の空いているところになめこの群生地を作った。
「お菓子だから味も大事なの!」
チョコペンの色を変えて屋根や外壁に波打つように描いていく。幻想的なお菓子の家が出来上がった。明里は鼻を近づけた。大きく息を吸い込み、甘ったるい笑みでゆっくりと吐いた。
「とても美味しそうなお菓子の家が完成したなの。壊れないように保管しておくのなの!」
会心の作に部員達は口々に褒める。その中、そろそろとした足取りで明里はお菓子の家を運んだ。細心の注意を払って冷蔵庫の棚の中央に収めた。
一気に表情が緩んだ。明里は全員に聞こえるように声を張り上げた。
「お菓子が大好きな人がたくさん来てくれることを、あかりはとってもとっても願っているの! 作って楽しくて、食べて美味しい、そんな体験をみんなにして貰うために明日もがんばるのなの!」
熱意に溢れる宣言が全員の心を一つにした。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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