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ラブ☆部活&同好会デー
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グラウンドに陸上部員が続々と集まってきた。ほとんどの者が白地のランニングシャツに黄色いランニングパンツを合わせていた。
椎井 莉鳥
は肩を冷やさない対策なのか。部員専用の
緑色のTシャツ
を重ね着していた。待機している合間に軽くストレッチに勤しむ。
「皆、集まってきたな」
桐野 正也
は爽やかな笑みでやってきた。右手にハードルを幾つも抱えていた。左手には走り高跳び用のスタンドとバーを持っていた。
莉鳥は速やかに正也の下に向かう。
「私も手伝うわ」
「気にしなくていいぞ。今日の俺は裏方で皆を支えるつもりだからな。その代わり、他の部員達にはしっかり陸上部の宣伝をして貰うぜ! そうだ、チラシは望月から受け取ったか?」
「向こうに置いてあるわ」
軽く手を部員の方に向けた。
残りの部員が駆け付けたところで
宇佐見 望月
が檄を飛ばす。
「皆の者、覚悟は出来たか! 今から勧誘ロードに突撃するぜ!」
「新入部員ゲットだにー!」
七音 侑
は拳を握って叫んだ。小さな身体には意欲が漲り、微かに震えていた。
当然と言わんばかりに
冴木 竜司
が踏ん反り返る。
「今年も来たぜ! 勧誘の季節がな! 初々しい新入生を陸上の世界に引きずり込んでやろうじゃないか!」
「私も頑張るわ」
かなり温度差のある声で莉鳥はぽつりと言った。
体験入部の用意に勤しんでいた正也は手を止めた。望月の横に並んで締めの言葉を送った。
「チラシの出来は完璧だ! 俺は最高の成果を信じて体験入部の用意をするぜ! 皆、頼んだぞ!」
場の雰囲気が一気に盛り上がる。
「つーわけで頑張るぞ!」
竜司はチラシを手に大きな一歩を踏み出す。踊るようなステップで侑が続いた。気負いを見せることなく莉鳥が付いていく。
望月は身を低くして正也のところに駆け寄った。視線を合わせないようにして早口で用件を伝える。
「あれだ、真央ちゃんはどうした?」
「まだ来てないと思うが。掛け持ちで忙しいんだろ」
「そうか。ま、仕方がないか。色々あると思うし」
声と共に望月の顔も沈んでいく。正也はにやにやと笑っていた。
「後木ちゃんは後から駆け付けるだろ。熱い魂の持ち主だからな」
「そうだよな! 勧誘は俺様に任せろ! 最大の成果を挙げてやるぜ!」
白い八重歯を見せて笑う。望月は猛然と駆け出して瞬く間に部員の先頭に立った。
「本当に期待して待っているからな」
軽く両腕を回して正也は自分の仕事に戻っていった。
喧騒の中に飛び込む直前で望月が全員を手で制した。
「二年チームは新入生の通り道の右側だ! 俺様達三年は取りこぼしを防ぐ為に左側に陣取る! 挨拶を忘れるな! 『こんにちはー、陸上部でーっす!』とにこやかに言ってチラシを渡せ! 受け取るまで粘れ! 胸に捻じ込むんだ! とにかく渡し捲くれ! 以上、ケントーをアーメンするぜ!」
狂乱の姿で望月は生徒達の中に突っ込んだ。脚力と腕力を駆使して道を強引に切り開く。空いた僅かな隙間に全員が突っ込んだ。
言葉の通り、陸上部の部員は道の両端に並んだ。挟み撃ちの形で生徒達に挑む。
「こんにちはー、陸上部で、これがチラシ!」
言葉を端折って望月がチラシを突き出す。目は血走り、相手に喋らせない押しの強さで渡した。
隣にいた竜司はにこやかな笑顔で話し掛ける。
「やあ、君達。陸上に興味はないか?」
二人組の女子は、えー、と嬉しそうな顔で足を止めた。栗色の髪をした女子が毛先を指で弄りながら甘ったるい声を出した。
「マラソンとかぁ、とっても疲れそうなんだけどぉ。ミキもー、そう思うよね?」
「そうだよねー。あ、でもー、ダイエットにいいかもー」
「そうだぜ! 毎日の運動は有酸素運動でダイエットになるんだぜ。内容も豊富だ。走ったり、跳んだり、投げたりで好きなのを自由に選べるところがいいんだよな!」
言葉を切った。竜司は二人の反応を窺う。
「どうしようかなぁ」
「そうだねー」
二人は煮え切らない態度で上体を揺する。
「身体を動かせば悩みなんか吹っ飛ぶぜ! 鍛えることで新しい自分になれる! 仲間も一気に増えて楽しい青春を俺達と一緒に謳歌しようぜ!」
竜司は言葉に熱意を込める。二人は変わらず、上体をくねらせながら同時に手を差し出した。
「チラシ見て考えるねぇ」
「ミキもそうするー」
押し切れなかったが二枚のチラシを渡せた。竜司は、しゃーないか、と独りごちて男子に向かった。
「そこの君。俺に少し時間をくれないか」
「ボクですか?」
猫背の男子が不安そうな顔を向けてきた。その見た目に竜司は軽く拳を握って微笑んだ。
「陸上部の勧誘なんだが、陸上はモテるぜ」
「……そうなんですか」
男子の背が少し伸びる。秘密を打ち明けるかのように竜司は手招きをした。
「うちの部は美男美女の割合がすげーから……へへ、モテる確率は高いぜ。かなり陸上に興味が出てきたよな?」
竜司の首に筋肉質な腕が巻かれた。一言もなく、ギリギリと締め上げる。慌てて腕を掴んで抵抗を試みる。
腕を絡ませた状態で望月が顔を寄せてきた。
「俺達は陸上部員だよね。街中にいるキャッチじゃないよね。そこのところ、理解しているのかな、竜司ちゃん」
「ただの勧誘だって。ちょ、ごめんって! どいひー!?」
その後、竜司は血走った目でチラシを配り捲るのだった。
ぞろぞろと歩く生徒達の中に侑は果敢に飛び込んだ。
「陸上部だよ! 飛んだり跳ねたり楽しいよ! 体験入部に来てね!」
特定の人物に限定することなく、適当にチラシを差し出す。勢いに釣られて一人の男子が受け取った。
「チラシには楽しい情報が満載だにー!」
その声に女子がちらりを目を向けた。何事も無かったかのように通り過ぎてゆく。
些細なことは笑顔で吹き飛ばす。侑はチラシを頭上に掲げて飛び跳ねた。
「陸上部は楽しいよ! いい汗かけるし、運動したあとのお菓子は最高に美味しいんだよー!」
ぴょんぴょんと跳ねる。頭頂から飛び出た毛が千切れる程に猛烈に振られた。数人が目を向けるものの、別の部員の声に引っ張られ、思った通りの成果は得られなかった。
有は頭を下げた。項垂れた姿で動きを止める。
「みんなー、陸上部に注目だよー!」
瞬間、斜め前に跳んだ。溌剌とした笑顔で跳躍した。驚いて避ける生徒達が作った空間に舞い降りると、そこは小さなステージとなった。大きな動作に可愛らしさを盛り込んで踊り出す。送られる声援には惜しみない笑顔で答えた。
その中、誰かが大きな声を上げる。
「ネットアイドルだよ! 動画で観たことがある!」
一人の声は波紋となって広がった。侑の熱意が周囲にじんわりと伝わった。
「陸上部だよー! 一緒に気持ちの良い汗を流そうよー!」
「流す、流す!」
アイドルのマイクパフォーマンスに呼応するかのように多くの声が重なった。
「じゃあー、チラシはいるよねー!」
「いる、いる!」
独特なノリでチラシは捌けていった。
莉鳥は淡々とチラシを差し出す。普段の無愛想は返上して穏やかな笑みを浮かべていた。
「陸上部です。チラシをどうぞ」
「チラシをいいですか?」
「自由に持ち帰ってください」
遠慮がちな女子に莉鳥はチラシを渡した。軽い会釈で人波に流されていった。
莉鳥は新たなチラシを手にした。
「陸上部は体験入部を行ないます。奮ってご参加ください」
「少し聞いてもいいかな」
少し赤茶けた髪をした女子が上目遣いで聞いてきた。莉鳥は柔らかい笑みで、どうぞ、と静かに返す。
「そのチラシにも体験入部ってあるけど、具体的にはどんなことをするの?」
女子はチラシに書かれた一文を指差す。突っつくように指を動かした。
「口で説明するよりも見て頂いた方が早いと思います」
「あ、それうまいねー。でも、ヒマだから乗ってあげるよ」
女子はチラシを奪い取ると、にこやかに人の流れに乗って見えなくなった。
予想していない反応だったのか。莉鳥は物思いに耽るような間を空けた。
「陸上に興味はありませんか」
穏やかな表情に変化はなく、チラシ配りを再開した。
正門に生徒達が吸い込まれてゆく。眠そうな目をした
北里 雅樹
は手前で足を止めた。
「あれ……何やってんだ?」
雅樹は近くにいた顔馴染みの女子を呼び止める。今日の状態をやんわりと聞いた。すると相手は呆けたような顔で言った。
「昨日の朝礼で教頭が言ってたじゃない。今日は『ラブ☆部活&同好会デー』だって」
「そうなのか。どんなことをする日なんだ?」
「立った状態で寝ないでよね」
少し笑いを含んだ声で女子は教えてくれた。ようやく事態を呑み込めた。
「ありがとう」
「私も勧誘側だから、先に行くからね」
遅れを取り戻すかのように女子は早足で正門に突っ込んだ。
――立った状態で寝ていた訳では無くて、風邪で寝込んでいたんだよ。
胸の中で答えて雅樹はゆっくりと歩き出す。正門を抜けて賑やかな通りを物見遊山の状態で奥へと向かった。
水泳部の部員達がプラカードを掲げて勧誘に励んでいる。競泳用のパンツが唯一の衣服であった。立ち止まることを知らず、声を張り上げていた。寒さとの戦いのようにも見える。
「お前ら、風邪ひくなよー」
陽気に声を掛けた。祭りのような賑わいに気分も高まる。聞こえる声に耳を傾け、熱心な勧誘に目を細めた。
その混雑の中で莉鳥を見つけた。小さな女子にチラシを渡していた。にこやかな表情が印象的であった。
雅樹は人の流れに乗って近づいていく。
「すらりとした王子様はお姫様の相手に大忙しだな」
「陸上部の部員としては当然よね。雅樹もたまには役に立ったら」
莉鳥は雅樹の胸にチラシを突き付ける。苦笑するような顔で受け取った。
「有難く貰っておくか」
「どうせ今年も帰宅部なんでしょ」
「どうだろうな。来年は大学入試を控えているし」
「あの、チラシを貰えますか?」
雅樹の右手から声がした。目を向けると女子が気まずそうな顔で立っていた。
「じゃあ、がんばれよー」
手をブラブラと気だるげに振って女子に場所を明け渡す。
――三年で部活か。
手の中のチラシに目を落とし、ふっと口元を緩めた。
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ブロンズシナリオ★(100)
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
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