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ラブ☆部活&同好会デー
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椿 美咲紀
が笑顔で正門へと向かう。キャスター付きのホワイトボードの側面を押しながら左右を窺う。部員や会員が各々の用意に追われていた。
――私も負けていられないのです。射撃部の部員として生徒達のハートを狙い撃ちにするのです!
密かに鼻息を荒くする。暴れ馬の尻尾の如く、ポニーテールが激しく揺れ動いた。
正門に近い一角に折り畳み式の長机が置かれていた。向かい合うようにして椅子もある。ホワイトボードは奥に設置した。勧誘用に製作したポスターを目立つ位置に貼り付ける。
美咲紀は素早く道の中央に移動した。通り掛かる生徒の視線でポスターを見詰める。
――合宿の時に撮った写真が役に立ったのです。たくさんの部員を背景にしてビームライフルを構える部長のシュー君がとてもカッコイイのです! 女子部員の倍増を狙うのです!
腰に両手を当てて満足そうに頷く。小走りで戻ると机に説明用の資料を並べた。
美咲紀は椅子に座った。朗らかな表情を作る。目だけが獲物を求めて活発に動いた。
突然、立ち上がった。押しやられた椅子が嫌な音を立てる。
「そこのウルフカットの貴方!」
「……俺ですか?」
「そうです! こちらにきて欲しいのです」
美咲紀は大きな動作で手招きをした。呼ばれた
響 蒼留人
は髪の側面を撫で付けながら従う。勧められた椅子に素直に座った。
「まずはこちらから自己紹介なのです。私は射撃部の二年生、椿美咲紀と言います。貴方の名前を教えて欲しいのです」
「俺は一年生の響蒼留人と言います」
「響さんですね。早速ですが、射撃体験してみない?」
反論がくる前に美咲紀は名刺大のカードを机に置いた。蒼留人の目が下へと向かう。好機と判断して、すっとカードを押し出した。
「表には部の名前があるのです。ニャンスタとネコッターのアドレスも表記されているのです。裏面には部室の位置ですね。校舎裏の練習場所の簡略図も描かれているのです」
「はい、そうみたいですね」
蒼留人はカードを引っ繰り返して眺める。目が一点で止まった。まるで待っていたかのように美咲紀が説明を始めた。
「そのQRコードを読み取ると、部室や練習場所までの動画が漏れなく見れちゃうのです!」
「すごいですね」
「射撃の楽しさを伝える為なのです。これくらいの労力を惜しんではダメなのです」
美咲紀の上体が傾く。最高の笑顔を心掛けてやんわりと迫る。蒼留人は考えるような表情で口にした。
「さっき優木先輩に剣道部に誘われて、それで入部するつもりなんだけど……」
「掛け持ちでもいいのです! 実は私も複数の部に入っているのですよ」
「そうなのですか。あと、射撃の経験が」
「そこで射撃体験なのですよ! 私も体験で入部を決めたのです。射撃の上達は記録ではっきりとわかるので意欲が高まるのです。知的なところもあって身体も鍛えられる、なんと集中力まで養えるのです! お得感がテンコ盛りなのです!」
美咲紀の腰が浮いた。握り拳を作って熱弁を揮う。
「剣道にも活かせそうですね」
「集中力は何にでも活かせるのです! 道具は貸し出しているので気軽に楽しんで欲しいのです」
「わかりました。余った時間に寄ってみます」
「よろしくなのです」
一礼する蒼留人を美咲紀は微笑みで送り出す。
「ゲットなのです」
穏やかな表情で口にした。素早く椅子に座り直し、目は次の獲物を物色した。
旧市街を抜けてシーサイドタウンに入った。
新田 樹
は中学生らしく、元気に腕を振って歩いていた。大きな店の前に差し掛かる。ショーウインドウに映る自身の姿に目がいった。
髪はおさげで黒縁眼鏡を掛けていた。寝子島高校の制服は寸法を合わせたかのようにぴったりであった。
――もう少しおしとやかにしないと変装がばれちゃうかな? せっかく譲り受けた制服が台無しになっちゃうよね。
少し視線を下げて気弱な笑みを見せる。
――木漏れ日の下で、文学作品を静かに読んでいる少女みたいね。
にっこりと笑って足を速めた。おさげが風に吹かれる。眼鏡の奥の瞳が喜びで満ち溢れた。
――仮病で中学校を休んだのだから、今日は目一杯、楽しまなくっちゃね。
気持ちが前面に出て小走りとなった。
――だから、おしとやかでいくんだって。今日は文学少女の山田花子なんだから。
深呼吸をして速度を落とす。小さな歩幅で俯き加減に歩いた。
樹は静々と歩いた。伏し目を維持して正門を抜ける。自然に身体を右側に寄せた。更に歩みを遅くする。
「そこの貴女、射撃に興味はありませんか!」
透かさず美咲紀が声を掛けた。樹は怯えたように肩を震わせた。口元が微かに笑っている。
「……あ、あの、私のこと、ですか?」
樹の声は小さい。途絶え気味に答えた。
「そうなのです! 可憐なおさげの貴女のことです!」
獲物を逃すまいと美咲紀が椅子から立ち上がった。机に両手を突いた前傾で必死の形相で呼び込む。
樹は目を逸らした姿で、そろそろと近づいていった。
「そんなに怯えなくてもいいのです。まずは椅子に座って話を聞いて欲しいのです」
「……少しだけなら、でも、射撃って……危ないんじゃないですか……」
椅子に横向きに座った樹は気弱に訴えた。美咲紀は身を乗り出して顔と手を同時に振った。
「とんでもない誤解なのです! この資料を見て欲しいのです。射撃と言っても弾は出ない仕様なのです。ビームライフルの構造を説明しているのです! ここです!」
資料の一枚を差し出し、該当箇所を指で示した。樹は怖々と覗き込む。素早く目を通して僅かに表情を和らげた。
「本当、ですね……これなら、私でも、できるかも……」
「そうなのです! 誰でも気軽に楽しめる知的なスポーツ、それが射撃なのです、です! このカードに必要なことが書かれているのです。是非、体験入部に足を運んで貰いたいのですよ!」
「……考えて、みます……」
伏せた目で出されたカードを受け取った。すっと立ち上がり、ぺこりと頭を下げると樹は歩き出した。抑えられない笑みは顔全体に広がっていた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
85人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月13日
参加申し込みの期限
2017年08月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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