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【星幽塔】ゼツボウノアステリズム ~開かれた扉~
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「はぁ、はぁ……まさかはぐれてしまうなんて、ついてない……」
森の中を杖を支えにしながら歩く銀髪の少女がいる。彼女は
塔ヶ崎 璃亜
。
他のメンバーに同行し、回復の役目を担っていたのだが森へと侵入した際にいつのまにかはぐれてしまい、現在に至る。
歩き通しで足が疲れ、元々体力のない方であるがゆえに疲労した体は杖を支えにしなければ倒れてしまうほどに疲弊していた。
「早く、合流しないと――んぐぅっ!?」
突如、何かに跳ね飛ばされた彼女の体は軽く空中を舞い、木に叩きつけられて地面へと落ちた。
「な、に、が…………」
「おいおい、こりゃ毒使うまでもねぇな」
そこに現れたのは全身傷だらけのスコルピオスであった。体の所々がひび割れ、ぼろきれ同然となったローブをマフラーの様に首に巻いている。
その姿は甲殻的な鎧を纏った騎士のようである。勿論、騎士なのは姿だけではあるが。
しゃがむとスコルピオスは璃亜の体をまさぐる。
「随分と貧相だが……贅沢は言ってられねぇな。お前、俺の栄養になってもらうぜ?」
「え、いよ……う?」
服をびりびりと裂かれると璃亜はうつぶせに寝転がされる。
覆い被さり、スコルピオスは彼女の首筋を噛んだ。
じゅるるるると血が吸われていく。
「ひっ!? うぎ、いぃあああっ、だ、め、すっちゃぁぁだ、めぇっんぅぅぅっ!」
びくびくっと痙攣する彼女から口を離し、スコルピオスはその手を背中、腰とだんだんと下へと下げていく。
余った手は璃亜の胸をぐにぐにと揉んでいる。
「ほう? そうは言っても、こっちはそんな風には思ってないみたいだぜぇ? 大丈夫だ、死にはしねぇよ……死には、な」
スコルピオスは再び彼女の体に噛み付いた。じゅるじゅると血を吸われるたびに言葉で表せないような感覚が彼女の体に浸透する。
「はぁっあっぁああああ、ひぐっいいいぃ……んぐっううあぁぁ、あああぁぁぁぁあ……っ」
再び口を離すとスコルピオスは尻尾をグネグネと動かす。
「な、俺の尻尾、尻尾の針……味わってみたいよなぁ? なぁ! 楽しいぜェ? 毒が体の中を駆け巡っていく感覚はよぅ!」
「いやぁぁ、やめ、うぎぃぃぁあううあああ!」
反論を許さないかのようにスコルピオスは璃亜の首筋に噛み付く。
噛み付かれた璃亜はがくがくと体を震わせて痙攣する。
体勢をあお向けに変えた璃亜の足をスコルピオスは掴んで開くと彼女に体重をかけて覆い被さった。
ぎらりと光る尻尾の針が璃亜の皮膚にあてがわれた。
「さぁ、俺の栄養になれ……たっぷり、たのしもうぜぇ……くっくっく」
「いや、ぁ……ひっ、あ、たす……け……んぐっ!? いぎぃぃあああ、ああぁ! うぐっんぎぃぃっぃああああああああ!」
首筋に噛み付かれ、じゅるるると血を吸われる璃亜の体にずぶりとスコルピオスの尻尾の針が突き刺さった。
璃亜の体はびくんびくんっと激しく小刻みに痙攣し、その目からは光が失われていった。
辺りにはただ、じゅるじゅるという血を吸う音だけが響き渡っていくのであった。
◆
「ふぅ……喰った喰った、貧相な体だがいい声で啼くし、なかなかにいい栄養になったぜ? ありがとな、銀髪娘」
ほぼ完全に傷を癒したスコルピオスの足元に璃亜があお向けに倒れている。
衣服は既にその用途を満たしていない程にずたずたで、血を吸ったのであろう噛み傷が体中についていた。
涙に濡れた目は虚ろでどこを見ているか知れず、開かれたままの口からはよだれと透明な液体のようなものを垂れ流している。
胸のある部分が隆起しわずかばかりの服を押し上げて胸と服の間に隙間を作っていた。
そこから見える皮膚にも透明な液体が付着している。
下腹部辺りはスカートの一部でかろうじて隠されているが、謎の異臭を放つ紫色の液体でスカートはぐちゃぐちゃに濡れており隠すという観点に至ってはその役目を担えていない。
更に紫色のその液体は太ももを伝って足の間からも流れていた。
「は、あ……あ、あ……ううっう! あ……あ……」
時折、吸血の余韻が残っているのか体をびくっびくっと痙攣させる彼女の姿を見てスコルピオスはぞくぞくとした感情を感じる。
「そんな仕草するなよ、収まってたのがまたきちまうだろうが。よし、もう一回啼かせて――あ?」
背中にドスンという打撃の衝撃を受け、ゆらりと立ち上がるとスコルピオスは振り向いた。
そこに二人の人物が立っている。
高杉 かよう
と
水上 桜
であった。
「スコルピオスッ!! その子を放せっ!」
「数的優位はこちらよ、観念した方がいいわ」
かようは右へ桜は左へ走るとそれぞれ、遠距離武装を取り出した。
かようは蠍鉄鋼弾を、桜はクロスボウを同時に放った。
「はっ! あめぇえ! そんなもんじゃ俺は止められねぇよっ! まずはテメェからだボール野郎ッ! 死になぁぁぁっ!」
それら二つを紙一重でスコルピオスは躱し、かよう目掛けて突進しようとするがその進路を塞ぐように桜がクロスボウを放った。
足先数センチのところにクロスボウの矢が刺さり、スコルピオスは一瞬立ち止まる。
振り向きざまにスコルピオスはナイフを放つがそれは風に吹かれたのか大きく軌道を逸らして桜には当たらない。
「ちぃっ! いいところ狙ってくるじゃねぇか! だけどよ、弓兵は位置を晒したら終わりだ。狙われるからなぁッ!」
方向を瞬時に転換し、姿勢低く走りつつ袖口からスコルピオスはナイフを数十本放つ。
その投げ方は先程とは違い、狙い澄ました必中の投擲。だがナイフの軌道はやはり、安定しない。
徐々に個々の距離感が広がり、狙わずに投げたナイフよりもその狙いは甘くなる。
「さぁ、一般的な弓兵と一緒にされては困るわね」
すでにばらけつつあり、穴だらけとなったナイフの弾幕を横に転がって避けると更にスコルピオスの足先へと桜はクロスボウを放ち、彼女の動きを阻害する。
その動きと狙いは一級品であり、咄嗟に放った一撃とは言えない精度の代物であった。
桜を苦々しく唇を噛み締めながらスコルピオスは睨んだ。
(こいつ、こっちの動きを読んでやがるのか……! それにしてもナイフが当たらなすぎる、たまたまっていうには出来すぎてるぞ!)
「よそ見してるとは余裕じゃないか、サソリ女!」
「ちぃッ!」
スコルピオスの背後からかようの放った蠍鉄鋼弾が二球飛来する。
次第に高度を下げ沈み込むような動きと右から左へ急激にその軌道を変化させる動き。その双球は並の者には見切ることすら難しい。
体をのけぞらせ、一球は避けるが野球のカーブの軌道で迫った蠍鉄鋼弾が彼女の腕を掠めた。
(なっ、避けたはずなのに偶然軌道が若干変わって掠るとかありかっ! ちぃっ! 何が起きてやがるんだッ!)
度重なる幸運ともいえる事象。
それらはすべてある少女――璃亜のろっこんによるものであった。
それは自らを不幸に貶めることで他者を幸せに、幸運にするという自己犠牲ともいえる代物。
だが当の本人もそれに気づいておらず、発動条件が任意でない以上、だれにもそれを察知することはできないのである。
一つ言えることは幸運という加護に恵まれた彼らはただ勝利にもっとも近いといえることであった。
「へぇ……随分といい目を持ってるんだな。それなら、これはどう躱すっ!」
振りかぶって放たれたかようの剛速球は先程とは違う軌道を見せる。
スコルピオスは見極めようとタイミングを計るが、すぐに無理と判断し真直ぐにかようへと突っ込んだ。
放たれた三球が彼女の肩を掠めるがスコルピオスは気にせずに猛進する。
薄笑いを浮かべながら機械式の短刀を両手に構えると地面を蹴ってスコルピオスは跳躍した。
「くぅははははははっ! それってヤキュウってやつの投げ方だろッ! 立ち止まって投げるんだ、飛んでくるたまっころさえ避けちまえばお前は無防備だものなァッ!!」
彼女の美貌が醜く歪み、相手を見下した勝利者の笑みを浮かべる。
つられたかのようにかようもまた、笑った。
それを不審に思うよりも早く、振るわれた双刀をかようの拳から突き出た蜂の針が受け止め火花を散らした。
まるで二刀流の様にかようはそれを振るい、スコルピオスを攻め立てる。
針と短刀がぶつかり合う度に散らされる火花が軌道に合わせて散り、赤い剣閃を空中へ浮き彫りにしていく。
その動きは次第に早くなり、すでに常人にはぶつかり合う火花しか捉えることはできないであろう程であった。
「どうしたっサソリ女! さっきまでの威勢がないぞ!!」
「このぉ……! 人間風情がぁぁぁッ!」
一度大きく攻撃を弾くと、スコルピオスは後方へ飛んで距離を取った。
即座に尻尾を振り上げ何かの準備動作を始める。
「させないっ! いって!」
狙い澄ました桜のクロスボウの矢がスコルピオスの尻尾の継ぎ目に刺さり、紫色の液体を放出させる。
苦しむように尻尾を振り回すスコルピオスの顔に先程までの冷静さは既になかった。
「ぎぃぃあああああああッ!! くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそッッ! 俺が! この! 天蝎宮の闇のアステリズム、スコルピオス様がァッ、人間にぃぃぃ!」
彼女の周りに黒いオーラが集まり始め、それらが渦を巻くように広がっていく。
かようと桜の肌をピリピリとした張り詰めた空気感のようなものが刺していった。
「いいぜ、いいぜぇ……本来、こっちじゃ使えねぇんだけどよ……見せてやるよ、俺の力ってやつをなぁぁ!! はぁぁぁぁあああああぁあぁああーーッッ!!」
黒いオーラを纏うように体へ巻き付かせ、瞬く間にスコルピオスは巨大なサソリのバケモノへと変貌する。
人の上半身に、サソリの腕、尻尾、サソリの強靭な足。それらが黒い装甲となって彼女を形作っていた。
「ギィィヒハッハッハッハハハハ!! これデ、おまエらはおしまイナンダよぉォーッ!!」
そう叫ぶと巨体とは思えない速度で突進したスコルピオスの尾が桜の右脇腹を突き刺し、振り回すように投げ飛ばした。
「んぅあああっ!」
血を吹き出しながら地面を転がった桜は痛みに耐えながら体を起こすが、うまく体が言うことを聞かない。
そればかりか体が刺された部分を中心に熱くなっていき息が荒くなって震える。胸のある部分が隆起し布を押し上げ、その形を主張する。口からは熱っぽい吐息が漏れた。
「はぁ、はぁ……これ、は……!」
「イヒィヒヒヒヒ、ああぁ効くだろぉ? オレノ特別調合の毒だァ! 後でタップリアソンデヤルカラ、そこでおとなしくしてロ!」
「そんな、わけには……うっ!」
眩暈と自由が利かない体は予想以上に彼女の行動を阻害する。
弓を取ろうと手を伸ばすが手先が震え、うまく握ることができない。
視線の先では、かようがスコルピオスの猛攻を受けて防戦一方となっている。
巨大なハサミが振り下ろされ、うまく蜂の針でいなしてはいるが衝撃のダメージが蓄積しているらしく、その表情には一切の余裕がない。長時間は持たないことは誰の目にも明らかであった。
「私が、なんとか……しないと……く……」
必死に手を伸ばすが弓には届かず、桜は体を地面に倒してしまう。その時、布と擦れた体が敏感に反応し彼女の行動を妨げた。
「うぁっ! ぐぅ……あと、少しなのに……どうして、こんなにも……遠いの……!」
震える腕に誰かの手が添えられた。
それは荒い呼吸を吐き、いまだ朦朧とした表情の璃亜であった。
小さな白い光が広がり僅かではあるが桜は体の自由を取り戻す。
「……あとは、お願、い……」
「任せて。これなら……!」
僅かに動けるようになったとはいえ、鉛の様に重い体を動かし桜はクロスボウを固定、その照準をスコルピオスに向ける。
体力、体の状態を見ても放てるのは一発。
その瞬間を見極める為、彼女は目を凝らした。
手が震えるが桜は唇を噛み、血を流すその痛みで腕の震えを止めた。
「ハハハハッハハア! 星の力を得たといっても所詮はニンゲンッ! 俺にカナウわけがネェェンダヨォォッ!」
叫びながら放たれる両腕のハサミの斬撃はそのどれもが必中、必殺。
かようは右拳の針で左からの斬撃をいなすが、その直後右下からのハサミが彼の体を両断せんと迫る。
紙一重で彼はハサミの両断を身を捩って躱すと針を薙ぐように振るった。
後ろにのけぞったスコルピオスにその一撃は届かない。
「ハッ! 惜しかったなァ、人間ッッ!!」
「それはどうだろうな、あまり俺達を侮っていると痛い目にあうぞ」
言葉が終わると同時にスコルピオスの右肩に矢が突き刺さる。
予想していなかった攻撃に怯んだスコルピオスの隙を見逃さず、かようは一気に彼女との距離を詰めた。
(あと一歩、針が届くまで、あと一歩……!)
「尻尾を忘れてるぜェ、死になニンゲンーーッッ!」
「くっ、しまっ――」
振り被られた尻尾がかよう目掛けて振り下ろされるがそれは途中で動きを止める。
森の木々の闇から飛び出した黒い装甲のロボット――真由良がその強靭な腕でスコルピオスの尻尾を抱え込んだのである。
「なっ!? てめぇはロボ野郎! もう追いついてきやがったのかッ!!」
「生憎、諦めは悪い方でね! 今だ、いけぇぇっ!!」
「よっしゃッ! 任せろぉッ! はぁぁぁぁッッ!!」
真直ぐに放たれたかようの拳がスコルピオスの黒い闇色の甲殻を穿ち、その胸部の中心に針を突き刺した。
「ぐぅぅあうぁうああああああああああああああああああああああああああーーーーッッ!!」
弾けるように彼女を覆っていた闇が消し飛び、スコルピオスは苦しみながら激しい叫び声をあげる。
がくりと力が抜け、気を失うように倒れるスコルピオスからかようは少し距離を取った。
戦う力がもうあるとは思えないが万が一の保険である。
「心臓を打った……動けるとは思えないが……なっ!?」
よろよろと立ち上がり、肩で息をしながら満身創痍の状態でも彼女は両の手に短刀を顕現させる。
「まだやるっていうのか……!」
「当たり前だァ! たかだか人間風情に、この俺様が! この闇のアステリズムたる俺様がァっ!! 負けるなんてあっちゃいけねぇんだよぉぉッ!」
憎悪の炎を燃え滾らせるスコルピオスが飛び出そうとしたその時、彼女の体が突然空間に生じた闇に飲み込まれていく。
「なっ!? 俺はまだこいつらを……!」
「……それ以上は無意味だ。戻れ、スコルピオス」
「うるせぇッ! いいから、離しやがれぇぇッ!」
「禁じていた力の無断使用、命令違反……ふむ、貴様は再教育が必要だな」
「ちくしょおおおお! いいか、人間ども! 次あった時が、貴様らの……最後だ!!」
スコルピオスは完全に闇に飲み込まれ、闇から聞こえてきていた声も聞こえなくなり、辺りに静けさが戻った。
「今のは一体……だけど助かったぜ、あのままやってたらこっちも無事じゃすまなかっただろうな」
その場にふぅ、と座るかようはボロボロの針を見て激戦に耐えた相方に一言礼を言うと、針を消す。
「あ、あのー……だ、だれか湿布を……持って、いま、せんかー?」
ふと皆が視線を向けると、人の姿に戻り地面に倒れて全身を襲う筋肉痛の痛みと戦う真由良の姿があった。
彼らは応急処置を真由良に施すと、かようが肩を貸しその場から移動する。
戦いはまだ終わっていない、他の所で戦っている者達がいるのだ。
彼らは他の者達の所へ向かう為、その場を後にするのであった。
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シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月31日
参加申し込みの期限
2017年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月07日 11時00分
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