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【星幽塔】ゼツボウノアステリズム ~開かれた扉~
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星幽塔第一階層。
そこに存在する大きな町『サジタリウス城下町』から遠く離れた場所に『レインダスト村』という小さな村があった。
人口は少なく、目立った特産品もない普通の村のそばに深い森が広がっている。
その森は『扉の森』といわれ、村人はそこに立ち入ろうとはしない。
まるでそこに何があるのか村人達は知っているかのように。
人々から避けられたその森に一体何があるというのだろうか。
答えを知る者は……誰もいない。
◆
扉の森の奥、太い木々に囲まれた広場のような場所にたたずむ女性がいた。
彼女は視線を巡らせ自らが切り倒した木々の残骸を満足そうに眺めると、スコルピオスは機嫌よさそうにお尻から伸びるサソリの尻尾を振るう。
甲殻的なその尻尾の先には針のようなものがついており、実に鋭い。
「いい月夜だよな。風も気持ちがいいし、それに静かだ――」
身を包んでいた黒いローブのフードを脱ぎ、露わとなったのは金色の髪。肩ぐらいまでの長さの髪を揺らして彼女は戦闘態勢を取る。
可愛いと美人の中間を取ったような彼女の顔に、にやりといやらしい笑顔が浮かんだ。
直後、彼女は長い袖口からナイフを右手に得ると背後から飛び掛かる一つの影の急襲を防ぐ。ぶつかり合った刃が火花を散らし、攻撃の重さを示す。
「――お前らのような邪魔者がいなければなァ!」
「防がれた、完全な急襲だったのに……やるな、サソリ女!」
重心を背後に任せるようにうさ耳――ヴォーパルバニーの少女
アスワド・クロノワール
は倒れる。
倒れながら右手に持つヴォーパルを逆手に握りなおすと下からすくい上げるように斬り上げた。
その狙いはスコルピオスのサソリの尾。
アスワドの扱うヴォーパルは刃渡りはそこそこ長く、原料となっている鉱石の特性か強度も重量も相手を断ち切るには十分であった。
首狩りとも恐れられるその一刀の一撃は戦場で出会えば相手に戦慄を与えたことだろう。
儀礼的な意匠とは対照的に凶悪な性能を備えたヴォーパルがスコルピオスの尾に向かって振り下ろされるが、その刃は彼女の甲殻に阻まれ有効なダメージは与えられなかった。
「はっ! ずいぶんといい刀剣みたいだがなァ! そんなもんじゃ俺の甲殻はぶち抜けないぜ、そらお返しだッ!」
体を低く屈ませ、スコルピオスはその強靭なサソリの尾を薙ぎ払うように振るった。
風を斬りながら迫るサソリの尾を左手のクークゥルでいなし、間一髪の所でアスワドは跳躍してスコルピオスと距離を取る。
「……サソリなのに顔は人間。不思議だなー」
「お前がそれを言うのかよ、まぁ……んなこたぁどうでもいい。ああ、そうだ。俺は待ってたんだよ、お前みたいなガチで殺しあえる様な奴をなァッ!」
滑空するようにアスワドへ飛び掛かったスコルピオスは連続的な斬撃を放つ。
右手、左手、左足、右足。あらゆる所から飛んでくるその斬撃は鋭く、アスワドはクークゥルで斬撃をいなし、いなせない分は持ち前の身のこなしで彼女の斬撃を躱し続けた。
反撃に出ようとするがそれは新たな攻撃で潰され、次第に防戦一方となっていく。
「そらそらどうしたよッ! 守ってるだけじゃ俺は倒せないぜ、うさ耳ィッッ!」
「むー、焼きサソリにしてやる! 燃えろぉっ! 魔火の首飾り!」
アスワドはそういうと、首から下げている首飾りが淡い赤色に明滅し彼女の装備は紅蓮の炎を纏った。
ヴォーパルとクークゥルを交差させ、スコルピオスの斬撃を受け止めるとそれを上方へ弾く。
「なにぃっ!?」
炎の二刀流による踊るような斬撃が体勢を崩したスコルピオスに叩き込まれた。
アスワドは止めとばかりにヴォーパルによる首を狙った一撃を放つ。
だがスコルピオスは太いサソリの尾でその刃を受け止め、致命の一撃を回避した。彼女は額から一筋の汗を流し、苦々しく呟く。
「あぶねぇあぶねぇ……並の奴だったら、今の一撃であの世行きだな。ほんとお前の攻撃技術には驚かされたよ、ああ、ほんとな」
アスワドはヴォーパルを握る手に力を込め、ぎりぎりとサソリの尾に刃を立てるが斬り裂くには至らない。
膨大な熱量がぶわっと巻き上がるが、スコルピオスの甲殻は高温に晒されても溶ける素振りすら見せていなかった。
「これならどうだー! 顕現せよ、くろきごーそーッ!」
彼女が使い慣れない難しい単語を口走った瞬間、カッと腕に装着されていた革の腕輪が光った。
瞬時に革の腕輪は形態変化を始め、瞬く間に彼女の腕を覆う、黒く鋭い爪を備えた篭手となった。
「来い、炎のかごっっ!」
魔火の首飾りを発動し爪に炎を纏うとアスワドはスコルピオスの尻尾を掴み、引き千切りに掛かった。
彼女のパワーと炎の熱量がスコルピオスの尻尾を攻めるが、なぜかスコルピオスは笑っている。
尻尾の甲殻にひびが入りまさに割れるかと思ったその瞬間、ひびによって生じた隙間から緑色の霧が噴出した。
本能的に危機を感じ取ったアスワドは咄嗟に後方へ跳躍し距離を取ったが、体から力が抜けその場に膝をついて動けなくなってしまう。
「う、ぐ……これ、は……」
ゆっくりと近づくとスコルピオスはサソリの尾を鎌首を上げるように持ち上げ、笑う。
「神経毒……しばらくは動けないぜ、それこそ……死ぬまでなッッ!」
尾の先端の針が一直線にアスワドの心臓を狙って放たれた。
が、それは何者かの腕に弾かれ、アスワドを殺すには至らない。
「あーあ、今度は機構兵かよ。そっちの文明にはまだないはずだろうが。くっくっく、つくづく面白いねぇ……寝子島ってのはよォッ!」
「機構兵? そんな名前じゃない。こいつの名前はフェノメノン! よーく、覚えとけっ!」
「フェノメロンだか、フェノメモンだか知らねえが、てめぇも俺の毒の前にひれ伏せェェ!」
毒の霧を巻き散らしながらスコルピオスは真由良を狙って尾を叩きつける様に振るう。
黒きロボット、フェノメノンと化した
絹織 真由良
は十字型の短杖を釵の様に扱い、振り下ろされるスコルピオスの攻撃を弾いた。
その手元の十字型の短杖『クロス・ステーク』の中心にあしらわれた宝石が白色に輝いていた。
「俺の毒を中和するだと!? こいつはステラの力かっ! くっそ、こっちだってアレが使えりゃぁ……!」
そう、彼の力は毒に対して一定の効果を出す。その彼が戦闘に参加するのが遅れたことには理由があった。
遡ること数分前、彼はアスワドと戦闘を繰り広げるスコルピオスから少し離れた位置の草むらにて目を覚ました。
見知らぬ黒い衣装、見知らぬ場所。
困惑する頭でもなんとか目の前で防戦一方となっている少女を加勢しようと飛びだそうとしたその時、風に乗って運ばれた毒が彼の体を地に縫い留めたのである。
薄くなっていく呼吸、動かない体。
死を覚悟した彼の手元に現れたのがそう、今まさに彼が武器にし自らを守る手としているクロス・ステークであった。
「俺にはお前の毒は効かない! さくっとその邪魔な尻尾ごとへし折ってやるぜ!」
「できるもんならやってみな、俺の速度に追いつけるならなァ!」
そういうとふっとスコルピオスはその姿を消した。
わずかな気配や、音すらも聞こえずそれは完全な消失といえた。
真由良はあたりを見回し、彼女の姿を探すがどこにも見当たらない。
その時、何かが彼の体を掠め、黒い装甲に傷をつけた。
見るとそれは数本の鋭いナイフが地面に突き刺さっている。
ナイフの飛んだ対角線上を見るがそこにスコルピオスの姿はない。
再び痛みが走り、その方向を見るが彼女の姿を見つけることができない。
探している間に再び次のナイフが飛来し彼を傷つけた。そしてその感覚は徐々に狭まっていく。
ほぼ全方位から飛んでくるナイフの雨を防御を固めて真由良は耐える。
体には無数の細かい傷が走り、中には突き刺さっているナイフもあった。一つ一つは小さくとも、重なればそれは決して軽いダメージではないのだ。
「……見えないうえに、迂闊に動けない、それなら! これでどうだぁぁッッ!! はぁぁぁぁーーッッ」
真由良は力任せに自分の真下の地面を叩く。
太い剛腕に割られた地面は大きくへこみ、ひびが走り大小様々な礫片を周囲に撒き散らす。
その時、真由良の耳に小さい石とぶつかる音が聞こえた。
彼は拳を振りかぶり、予測されるその方向へと真っすぐに拳を放つ。
「なっ!? うぐぅぅあぅあああああーーーっ!」
強烈な打撃によって甲殻を少しばかり砕かれ、錐もみ回転しながらスコルピオスは森の木々の中へと吹き飛んでいった。
真由良はそのまま彼女を追って森の中へと消えていく。
痺れの取れたアスワドもその後を追った。
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月31日
参加申し込みの期限
2017年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月07日 11時00分
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