this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
16
つぎへ >>
おはよう、おはよう!
明るい声が、辺りに幾らともなく響く。
昨日のドラマがさ、コンビニの新商品が、そういえば今日の小テストって――。
そこは、
ロベルト・エメリヤノフ
が立っていたのは、いつもの寝子高だった。
常と変わらない、校門前の朝の風景。
心地良いざわめきを耳に、ロベルトは双眸を瞬かせる。
(ええっと……何で、寝子高?)
春の陽射しさえロベルトの肌が知る通りのもので、何が現実かわからなくなりそうだ。
どんっ、と背中に何かがぶつかったのは、その時である。
突然のことに、ロベルトは「わっ」と声を上げてその場に手と膝をついた。
細かな砂が、手のひらをざらと傷付ける。
「痛……」
『あれ? 今何かにぶつかった?』
『っはは、気のせいだろ』
背後から声がして、恐らくは声の主のものだろう足が、ロベルトの背中を蹴りつけた。
(……ああ、ここは……)
ドクン、ドクンと心臓の音が煩くなる。
気付けば、周囲の生徒達がくすくすくすくすと音を漏らしていた。
緩く面を上げれば、こちらを見て笑っている数多の顔、顔、顔。
中には嘲笑すら浮かべず、冷たい目をしてロベルトを見下ろしている者達もいた。
(これが、僕の……? たしかに、これは……)
そこにあるのは、絶対的な孤独だった。
この世界の誰もが、ロベルトを嫌っている。
大勢の人間に囲まれていながら、ロベルトは確かに独りきりだ。
呼吸の仕方が、よく、わからなくなる。
目の前が真っ暗になりそうになった、その瞬間。
「あ……」
頬に、いっそ熱いほどの温もりが触れた。
翼獣ミーシャの舌が、ロベルトの顔をぺろりと舐めたのだ。
真っ直ぐに自分を見つめるミーシャへと、ロベルトは頷きを返してみせる。
口元に、ぎこちなくも笑みを乗せることにも、何とか成功した。
「そう……そうだよね。僕にはミーシャと……元の世界で僕の帰りを待っている人や、友達がいる」
あと、まだ見ぬ美少年もね! と、ロベルトは強いて明るい声を出す。
「だから……ここで倒れるわけには、いかないよね!」
くくる、とミーシャが力強く鳴いて応じた。
「きっと、ミーシャにもそういう相手がいるだろう?」
ミーシャの目が、その通りだと言っている。
そうしてミーシャは、悪意の目からロベルトを守るように、彼の前へと歩み出た。
ロベルトもまた、自分にとっての《そういう相手》なのだと訴えるかのように。
「うん、うん……なんとなく、わかる気がする」
『わかる? 何がわかったって言うのかな?』
ハッと、声の方へと顔を向ける。
そこに立っていたのは、自分と同じ顔をして口の端を歪に吊り上げる青年だった。
その傍らには、翼獣の姿もある。
ミーシャが、グルルルルと低い唸り声を上げれば、可笑しげに笑う偽ロベルト。
『あはは、怖い怖い。ねえ、僕と遊ぼうよ? まあ……』
ぐん、と偽ミーシャがロベルトへと迫るのを、庇い立ったミーシャが受け止める。
校庭に、血の赤が散った。
『嫌だって言っても、僕を倒さないと出られないんだけどね』
「っ、ミーシャ!」
呼ばれたミーシャが、大地を踏み締めて咆哮する。
この程度何でもないと、そう言っているのだとロベルトにはわかった。
きゅっと、唇を引き結ぶロベルト。
「――うん、そうだね、頑張らないと」
けれど、どうすれば勝てるのかがロベルトにはわからない。
(相手の動きを読んで、不意を……でも、どうやって?)
答えを出せずにいるうちにも、2頭の翼獣は互いに互いを傷つけ合っている。
そしてまた、偽ロベルトもこちらへ向かって駆け出していた。
『ほら、ぼうっとしてると危ないよ!』
触れられそうになったのを、すんでのところで避ける。
――ろっこんを、発動させようとしているんだ!
ゾッとするよりも先に、閃きが頭を過ぎった。
「っ、くそ!」
がむしゃらに相手にとびかかって、その勢いのままに押し倒す。
頭の中に、美少年になれ、と念じながら。
『――!』
見る間に、偽ロベルトは幼い少年の姿へと転じた。
相手が次のアクションを起こす前に、ロベルトはそのか細い首へと手を掛ける。
「ごめんね。でも、僕は帰らなくちゃいけないから」
偽ロベルトの姿が空気に滲むようにして消えていくのを、ロベルトは唇を噛んで見送った。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月17日
参加申し込みの期限
2017年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!