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パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
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湖へと潜った
サキリ・デイジーカッター
が辿り着いたのは、
あの雨の日
だった。
「――成る程。僕には僕の《絶望》をぶつけてくるか」
ざあざあと、雨が降っている。降り続いている。
雨音に紛れて、慟哭が、今にも耳に聞こえるような気がした。
(今でも、昨日の事の様に覚えている)
裏社会での生き方にどっぷりと浸かっていた、あの頃。
親友のウィクサリオは、サキリを殺し屋の凶弾から庇って命を落とした。
こんな雨の中、冷たくなっていく親友の身体を抱いて泣きじゃくったことを、嫌でも思い出す。
あの日サキリが味わったのは、真の絶望だった。
(そして僕は、復讐鬼へと成り果てた――)
惨劇の舞台となった路地裏へと続く道を、見遣る。
そうして、サキリは僅かに目を瞠った。
そこからのろのろと歩み出てきた魔性の者が、まさにあの時の自分だとしか思えなかったからだ。
過去のサキリ――いや、正確にはサキリの偽者なのだろうが――は、両手にナイフを握っている。
双眸からは、瞳と同じ色をした赤が、血の涙が滴っていた。
その姿がどろどろと黒い影が固まったようにも見えるのは、サキリの心を映しているのか。
サキリはすっと目を細くするや、服の中に携帯している2本のナイフを取り出し、油断なく構えた。
相手も、それに倣う。
雨の中、4本のナイフの刃が、ぬらりと妖しく光った。
偽サキリへと、射殺すような眼差しと静かな声を向けるサキリ。
「いいだろう、相手をしてやるよ……殺し合いを始めるとしようか」
その声を合図にしたかのように、偽サキリの姿が消える。
気配にバッと振り返って、サキリはナイフを振るった。
しかし、確かに相手を捉えたと思ったナイフは、虚しく空を切る。
同時に腕へと鮮烈な痛みが走り、サキリは舌を打った。
「我が能力ながら、厄介だね」
怪我の具合を確認する間すら、サキリのろっこんの前では致命的な隙となる。
2撃目を何とか避けて、サキリは自分も、頭の中に空間を切り裂いた。
相手の攻撃が、先ほどまでサキリがいた空間を抉る。
その時既に、サキリは瞬間移動で偽者の後ろへと回り込んでいたが、
「ちっ……!」
相手もまた能力を駆使して、サキリの攻撃を難なく避けた。
そんな応酬が何度となく続く中で、サキリは頭の片隅に思考する。
(同じ事を繰り返しては駄目だ)
以前サキリは、自分のコピーと戦ったことがある。
その時の結果は、相討ちだった。
勝利を掴み取る為には、更に先へと進まなくてはいけない。
(僕のろっこんには、1つ致命的な弱点がある)
それは、『刃物がなくては発動できない』ということだ。ならば。
(容易では無いけれど……狙うのは、敵の武器破壊だ)
瞬間移動を繰り返しながら、相手の斬撃を受け、或いはこちらが攻勢に回る。
徐々に消耗していく中で、それでもサキリは、チャンスが訪れるのをじぃと待った。
『死ね!!!』
偽サキリが、2本のナイフで鋭く切り込んでくる。
その軌道を捉えて、サキリは、自身もナイフ2本で相手の渾身の一撃を受け止めんとした。
「くっ……!」
勢いのある攻撃に、押し負けそうになる。
しかし――サキリの口元に乗ったのは、苦悶の色ではなく微かな笑みだった。
「危険な賭けだったけど……僕の勝ちかな」
そうしてサキリは、再び、空間を切り裂くその瞬間をイメージする。
サキリが手にしたナイフの刃が、いっそ禍々しいほどに赤く輝いた。
能力発動直後のみ使用できる、サキリのろっこんの進化能力。
「――消え失せろ!」
意外な反撃を前に寸の間生まれた隙を突き、相手のナイフを弾く。
振るった赤を帯びた刃が、偽サキリのナイフを呆気なく砕いた。
サキリが繰り出した一撃の威力の前に、偽サキリは路地裏近くの壁へと叩きつけられる。
「チェックメイト。……宣言通り僕の勝ち、だね」
消えていく過去の亡霊に向かって、サキリはそう声を投げ、慣れた手つきで得物を仕舞った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月17日
参加申し込みの期限
2017年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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