this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
16
つぎへ >>
魔物の注意を引き、傷ついた翼獣達から可能な限り引き離す。
そう思い決めて翼獣の背に跨る者は元より多く、
呉井 陽太
もそのうちのひとりだった。
険呑な爪の一撃が迫るのを翼獣ムクを操って避け、
「さっきからろっこんで弱点を探ってるんだけど、これといって脆いところはないねぃ」
と、陽太は攻撃の圧に頬を走った鮮血を、手の甲で拭う。
楢木 春彦
が、翼獣リブの背の上、焦れたような声を漏らした。
「そうか……くそっ、流石に6頭分の力は厄介だな……」
「ああ。せめて、地上に引き摺り下ろせたらいいんだが……空での戦いは、奴にアドバンテージがある」
翼獣ヨクと共に空を駆ける
八神 修
が、思案げに言う。
魔物が口を大きく開けて牙を光らせるのをギュンと避けて、
「八神の言う通りではあるが、現状、方法が見当たらないな」
と、こちらも翼獣に乗った
新田 亮
が、努めて冷静に応じた。
「だけど、どうにか活路を開かないと、ミケ達も調子悪いみたいだしねぇ」
爪や牙をまともに食らっては、ひとたまりもないだろう。
壬生 由貴奈
は魔物の後ろ側まで一旦回り込むと、口に3種のクッキーを放った。
「とりあえず、後手に回ってばかりはいられないよねぇ」
いっくよぉ、と、由貴奈はベルトポーチから取り出した工具を、魔物の右の翼へと飛ばす。
――ギャアアアアアアアッ!
翼に穴が開き、耳障りな大音声の悲鳴が、辺りに響いた。
傷口から、血の代わりに、タールのような黒がどろりと滴る。
「地面に引き摺り下ろすなら、とりあえず翼を狙ってみる、っていうのはどう?」
「悪くないな」
由貴奈の言葉にそう返して、亮は空気を肺いっぱいに吸い込んだ。
(――『発動』、『倍化』!)
呼吸を止めている間は、身体能力が6倍まで跳ね上がっている状態だ。
亮はそのまま、オアシスで調達した小石を、魔物の翼を狙って投擲した。
――ぶんっ!
空気を切り裂いて、右の翼に命中する小石。
またも翼を貫かれて、魔物はいやいやをするように首を横に振った。
黒い液体が、だらだらと枯れた地面に垂れていく。
「っ……!」
上空から滴る黒を、危うく避けるのは
華城 尊
だ。
満身創痍の翼獣達を守るように布陣していた尊。
しかし、仲間達が魔物を首尾よく彼らから引き離そうとしている今。
尊は地上から、魔物を追うことにしたのだった。
翼獣達の治療に当たっている
卯木 衛
と
椿 美咲紀
のことは、翼獣カイとルークが守ってくれている。
(――俺は、強いわけではない)
黒い液体の直撃を避けながら、上空の魔物を追い掛けて。
尊は、胸の内にそう呟く。
(ならば最低限、張り上げた声が仲間に、あの魔物に、確実に届く場所に居よう)
己にできることはと考えて、尊が自身の役目と心に定めたのは後方からのサポートだった。
自分が居るべきは、戦いの状況がきちんと把握できる場所。
そこで、出来得る限り、魔物の動きを観察する――。
そう立ち回っていたからこそ、尊は誰よりも早く気付いた。
魔物が、滞空する為のそれとは違う翼の動かし方をした、そのことに。
「っ、何か来るぞ!」
上空へと向かって、声を張る。
瞬間、魔物の翼が生んだ風が、複数の鋭い刃となって空中の面々を襲った。
「春彦君!」
陽太が、丁度魔物の正面に位置していた春彦に向かって叫ぶ。
その声が聞こえたと思ったと同時、春彦は見えない刃が腕を裂いたのを認識した。
尊の声を耳にしていたが故に、直撃を免れたのだけが幸いだ。
鮮血が散る。ああ、服が裂けてしまっている。
しかし痛みに顔を顰めるよりも早くに、春彦は左耳のピアスへと手を伸ばした。
「後ろには行かせねぇ!」
ピアスを2度撫でれば、風の刃を遮るように生まれる春彦にしか見えない足場。
ギン! と硬質なそれを削って、風の刃は弾けるようにして消滅する。
「サンキュ、華城! 助かったぜ!」
修が翻弄するように魔物の周りを飛び回る中、春彦は明るく地上へと声を張った。
オアシスの周りで集めてきた小石を魔物に投擲しながら、陽太が言う。
「爪や牙だけじゃないってことか……厄介だねぃ」
「だねぇ。他にも、隠してる手があるかもしれないし」
由貴奈が固い声で応じて頷き、亮はキッと魔物を見据え――けれど、少しだけ口の端を上げた。
「だが、一度食らった攻撃は見切ってみせる。……そうだろう?」
「おう! あったり前だ!」
春彦の力強い声を耳に、陽太がほうと安堵の息を吐く。
「何とか攻勢に転じよう。――相手がどんな手を使おうと、最後は俺達の勝ちだ」
修の言葉に、一行はそれぞれにしかと頷いた。
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月17日
参加申し込みの期限
2017年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!