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【星幽塔】最終決戦! すべての希望に火を灯せ!
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【赤の扉】御剣VS影御剣
影は、こきり、と首を回す仕草でウォーミングアップする。
「よう俺の影、お前があの時盗まれたままの強さなら、お前に勝てば俺はあの時より強くなったって証明になるよな?」
刀は影を挑発した。影は、手の平を上に向け、来いよ、と小さく手招きした。
刀は影との戦いを望んでいたのなら、影もまた、自分との戦いを望んでいたのかもしれない。
どちらが強いか。お前は俺より強いのか。
「さあ証明を始めようか!」
ガチン! 脳内に撃鉄を落とし。
影と刀は同時に加速した。
(先の先、後の先という言葉があるように刃を先に届かせた方が勝つ。だから、)
だから速く、何よりも速く、ただ刃を相手に届かせる為に己の全てを注ぎ込め。
斬る動作以外の無駄を削れ、最短最適の距離を最小の動きで最速で抜けろ!
「何が……起こってるんだ?」
ザ・ストレイトの目にはもう、二人の姿は映らなかった。
時折あちらで、刀の交わる音がする。
こちらで赤い火花が咲く。
枯草は踏み荒らされ、舞い上がって木っ端微塵に散る。
時に空中に、一瞬刃を交え合う姿が見えるも、次の瞬間にはまた掻き消える。
刀と影は、加速世界の住人となっていた。
視線、構え、肩やつま先の動き、重心のバランス、呼吸、気配、周囲の空気の流れ――そういったものを繊細に感じとれる自分がいることを認識する。読み取り、対応すればいい。
敵の刃の空気を裂く音を聞き、軌道を読み切れる自分がいる。その射線から避ければいい。
ただ、敵も自分だ。同じように聞き、同じように読み、刃を返す!
躱しきれない。なら、弾く!
誰も入り込めない二人の世界で。
ふたりの刀は自らを試す。
まったく互角の相手と戦うことなど、そうできることじゃない。
この興奮はアドレナリンのせいか。快感だと感じるのはおかしなことか。
「御剣!」
ザ・ストレイトの声を遠くに聞く。
「御剣、頑張れ! 絶対に負けるな!」
負けたら承知しないぞと、彼の声は言う。
(ああそうだ、この声の分だけ)
刀は撃鉄を落とし続ける脳の端で確信する。
(俺を後押しするこの声の分だけ、俺は絶対にあいつより強い!!!)
もう幾度目かわからない『加速』。身体がいつもより加速した感触。
相手からの的を小さくするために姿勢を低く地を這うようにして地面を駆ける。
刀振り上げた脇の下は死角。潜り込む。影が反応するまでの刹那。その刹那があればいい。
(今はそれだけでいい、それだけがいい……ただ討つ、俺はその為の刀だ!)
白刃煌き。
刀の握る日本刀は、影の身体を串刺しに貫いていた!
「はぁ、はぁ。勝負あったな、俺」
日本刀を引き抜く。
影は、赤い血の代わりに黒い塵を傷口から噴き出して、ゆっくりと仰向けに倒れた。
そのとき影はにやり、口元を笑ませた気がする。確かめる前に、影の身体は弾けて消えた。
「刀さーん! ザ・ストレイトさーん! 無事ですかーっ!?」
大型の鳥に跨った
ペルラ・サナーレ
の救護隊が到着する。死に瀕している人間やほしびとがいると、その方向を察知できる
エマージェンシーリング
が激しく反応したので、飛んできたのだ。
「無事だ……っつ」
ぺルラに手を振ろうとして、刀はわき腹に痛みを感じた。手を当てればぬるり、熱い感触。
「御剣っ、血まみれじゃないか!」
ザ・ストレイトに指摘され、刀はようやく自分もわき腹を深くえぐられていたことを自覚した。
その途端、目の前がさあっと暗くなる。
「きゃあっ、刀さんしっかりしてください!!」
ぺルラは倒れた刀に駆け寄ると、血の溢れ続ける傷口に手を当て、全力で癒しの星の力を注ぎこんだ。
見た目こそ頭から翼の生えた妖精めいた雰囲気の少女だが、ぺルラは百歳を超えており、その昔は他の世界を旅していた癒し手だった。今では星幽塔での暮らしの方が長くなったが、あの頃のことを思い返すと、胸を締め付けられる思いがする。
(今まで、多くの人が、私を守ろうとして命を賭してくれました。でも、私は、自分の命を捨てる覚悟なんてありません。……私は、生きて、多くの命を守るんです。だから、)
「死なないでください! 人の命を、未来の礎になんて、させません! 誰も死なない、死なせない……それが、私達救護隊の最大目標です!」
ぺルラの必死の回復が功を奏したのだろう。
「……死なないよ」
刀は目を閉じたまま、そう言った。
死なない。ここでは死なない。
「俺は行ける……この勢いのまま、黒獅子へ突っ込む」
彼の言葉はうわごとめいて、ぺルラをひどく不安にさせた。
「馬鹿言わないでください。応急処置はしましたが、こんな傷じゃ戦えません」
「行く」
「だめです。安静が必要です」
ぴしゃりと言い渡し、ぺルラは部隊の仲間に合図して、刀を大型鳥の上に運び上げた。自分も刀を支えるように大型鳥に跨ると、ザ・ストレイトを振り返る。
「刀さんは速やかに後方に運びます。ザ・ストレイトさんは大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。救護隊のみんなのお陰でこのとおり。来てくれて助かったよ」
「お役に立ててなによりです。それでは、ご武運を」
ぺルラたち救護隊が飛び去ると、入れ替わるようにアイルンアルム遊撃隊がこちらに向かってくるのが見えた。影フォルカ隊を討ち取り、ティクス隊・スハイル隊に先駆けてやってくるようである。
将を失った影御剣隊の残党は、この援軍に、蜘蛛の子を散らすように敗走しはじめた。
ザ・ストレイトは部隊の仲間に深追いするなと言い渡し、仲間部隊の到着を待つ。
「彼らと合流し、敵本陣へ突撃する! ここからが本当の勝負! 最後まで力を振り絞るぞ!」
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担当ゲームマスター
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
73人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月20日
参加申し込みの期限
2017年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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