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【星幽塔】最終決戦! すべての希望に火を灯せ!
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【赤の扉】影フォルカ隊を封じ込めろ
そのころ、
ゲース・アイルンアルム
は、寄せ集めのアイルンアルム遊撃隊の面々に理沙からもらった疲労回復クッキーを配って、派手に演説をかましていた。
「安心せよ諸君! 我らにはレオーネ様、エイロス隊長や優秀な将達がいる。そして――」
ゲースはぐっと親指を立てて自分を指す。
「不敗の俺様! 勝てねぇケンカはしない主義さ。それに勝てばまたクッキーが待ってるぞ!」
さすがと言おうか、味方を鼓舞するのが上手い。
この遊撃隊には、影を奪われ怒りに駆られた
フォルカ・ヴィクスン
も同行していた。
「あたしの影、奪われたままなんてイヤだから。ぜったいにやっつけてよね!」
ゲースに並んで短刀を振り上げ鼓舞するフォルカに、遊撃隊の面々は湧き上がる。
女の子のためなら命も掛けよう。
そんな雰囲気すら生まれつつあった。
「ゲース殿」
大きな黒い犬に跨った
小犬丸 信乃
がふぁさりと忍布を脱いでゲースに並んだ。
「戦況報告でござる。中央、死神隊とアクラブ隊は睨み合いが続いております。左翼はアスワド殿が自らの影と交戦中。右翼のティクス隊、スハイル隊も動き出しました」
信乃は偵察した内容を、具にゲースに報告する。彼は事前に各部隊の大将や要人お傍に侍る【許可】を貰ったことで、ろっこんであちらこちらに瞬間移動することができ、有能な斥候ぶりを発揮していた。
黒に近い銀の髪は風になびく。
ひと房だけ長く伸ばした後ろ髪は、たった一人の斥候部隊の御旗のようだ。
少年の子犬めいた青い瞳がくるくる動くのを、ゲースは楽し気に眺めた。
「そうか。報告ありがとな。こちらも動く。疲れているところすまねぇが、伝令を頼まれてくれるか」
「いくらでも承りますぞ!」
信乃はゲースからクッキーと大事な作戦内容を預かった。
理沙のクッキーを齧って元気を出すと、信乃は再び忍布を被る。
信乃と黒犬の姿は、見る間に風景に紛れて消えた。
声だけが、風に乗ってゲースの耳に届く。
「日本の、寝子島の忍びの文化!! とくとご覧あれ!!」
◇
まもなく、
コル・ティグリス
を先頭としたティクス隊本隊は、星獅子軍を避けようとする影フォルカ隊の正面に回り込んだ。
「俺の役割は囮か」
コルは馬上でくつくつと笑う。
(成程、決して負けないが勝ちもしない絶妙な力加減が求められるなら、確かにイダスには不可能だ。アイツは前にしか進めない)
相手に勝てると思わせる程度の攻撃をした後、敗走に見せかけて散開しろ。
それがティクスの指示だった。
イダスは敵を前にして計算なんかしない。ましてや敗走に見せかけて散開するなんて、演技だとしてもプライドが許さないだろう。途中で目的も味方の存在も忘れ、一直線に突き進んで敵軍の中で孤立する、なんてことになったら目も当てられない。
敵軍と交わる。ティクスから預かった部隊に号令をかける。
「いくぜぇ、野郎ども! 予定通りにな!」
コルは、手加減を要求される繊細な任務を任されたことが誇らしく、気分が高揚してきた。
腰に佩いている巨虎の牙で作られた剣を抜き、コルは敵に切りかかった。
戦いの興奮に身をゆだねながら、コルは団長の采配に、敬意に似た想いを抱くのであった。
◇
「コルたち戦いはじめたじゃねぇか。まだ出ちゃいけねえのか」
待機場所で忍布を被って伏せながら、イダスはいらいらと文句を零す。
隣に伏せるスハイルは、にこにこしながらイダスをなだめた。
「駄目です。団長からの合図がまだです」
イダスはゴーグルを乗せた白く短い髪をぐしゃぐしゃと掻きむしった。
「あ゛ー!! 早く戦いてえ」
「よしよし。心配しなくても、あとで沢山戦えますからね」
こうなることを見越して団長はイダスをスハイルと組ませたのだろう。
あらかじめ
ホットサンド
を食べたおかげで、スハイルの目には戦況がよく見渡せた。
影フォルカ隊正面で交戦していたコルたちの部隊が、散開しながら後退を始める。
普段あまり動じないコルが、敵の剣を受けながら顔を歪ませ、怯えらしき表情を浮かべているようだ。
「おやおや」
スハイルは笑む。
「コルは意外に演技上手ですね」
コルが下がり始めたということは、まもなく出番だ。
スハイルは、出撃に備えよ、というサインを自部隊に送った。
それから間もなくのことだった。
影フォルカ隊の背後に突如、団長ティクスが姿を現した。忍布を被って、ひとり背後に回り込んだのだ。
ティクスが「来い」と指先を曲げる。
「合図です。スハイル隊、行きますよ!」
スハイル隊が忍布を脱ぐ。そして二十人ずつ順番に、声を揃えて叫ぶ。
「「ティクス団長、お傍に侍るをお許しください!!」」
続けて柏手を打った者から姿が消えた。
と思うと、次の瞬間には、スハイル隊は次々にティクスのまわりに現れた。
スハイルの部隊は全員が虹の力で、
小犬丸 信乃
のテレポートろっこん『お側に侍るをお許しください』をコピーしていたのだ。イダス分隊もまた忍布を脱ぎ、馬を駆って影フォルカ隊に襲い掛かる。
「スハイル兄さんの部隊が団長んとこに飛びきるまで、コル兄さんの率いる本隊が再集結するまで、踏ん張るのがオレの仕事だ。てめぇら、こっから先は生きて通れると思うなよ!」
影フォルカ隊の者たちは、突如側面に現れたイダス分隊と、背後に現れたスハイル隊に動揺した。
いったんは散開し、後退したように見えたコル率いるティクス本隊もふたたび勢いを取り戻し、イダスの部隊に合流する。
馬にまたがったまま相手に接近し、突撃するイダス。多少の怪我など気にも留めない。
いままでの鬱憤を晴らすように、真正面から敵の塊に突っ込むと、相手の胴に腕をひっかけ、馬の勢いと腕力で馬上から吹っ飛ばす。
「オラァ! オレの前に立つ奴ぁ容赦しねえ!」
見ていたコルは苦笑する。
「やっぱイダスに手加減は無理だ」
そして自分も。もう囮は必要ない。
巨虎の牙剣を鞘に収める。
馬に鞭をやり、疾走させる。
「一度背を向けるというサービスまでしてやっているんだ。ここから先は手加減をしてやるつもりはない!」
コルもまた、すれ違いざま馬上の敵を素手で引きずりおろす。
「コル兄さんよぉ、もっともっと! 派手に大暴れしようぜ!」
馬に乗っているのが面倒になったイダスは、馬から飛び降りコルが落馬させた敵を殴りつけた。
「次はどいつだ! かかってこい!」
◇
団長の魔風の援護を受け、スハイル隊は一斉射撃で敵を討つ。
自らの矢が敵兵のひとりを馬上から打ち落としたのを見て、スハイルはフフっと笑みを零す。
「何せ私たちは盗賊集団ですからね、こういった事に高揚するのは仕方が無いですよね……」
正面から横手にティクス隊、背後にスハイル隊。
コの字型に半包囲され、逃げ道はないかとわずか空いた隙間を目指す影フォルカ隊。伝令を担う少数騎馬遊撃部隊としては、その隙間を駆け抜け、戦闘に長けた影御剣隊か橋の前に陣取って動かないアクラブ隊と合流するより生き残る道はないように思える。
だが、そのわずか空いた隙間に殺到した影フォルカ隊の前に、アイルンアルム遊撃隊が颯爽と現れた。
「おおっと。こっちにゃ逃げられんぜ?」
ゲースは信乃を伝令にスハイル隊と通じ、この機を図っていたのである。
団長ティクスはこの様相に満足げに頷く。
「さあ、囲まれる気分はどうだ?」
聞くまでもない。
誰の目にも戦況は明らかであった。
まもなく影フォルカ隊は、大将の影フォルカのみを残して殲滅された。
胸の前に短刀を構え、抗戦の意志は見せるものの、四方から包囲を狭められて立ちすくむ影フォルカ。
仲間たちが団長を見遣る中、ティクスは若い盗賊の少女に声をかけた。
「お前の影だ。とどめを刺してやれ、フォルカ」
「お、おう」
もともとフォルカは、そんなに戦闘に長けているわけではない。そしてそれは、影も同様だった。
ティクスが餞別代りに魔風の力で追い風を送ると、フォルカが投げたナイフは見事、影フォルカの心の臓に突き刺さり、影フォルカが投げたナイフは無念、フォルカに届かず地に落ちた。
――これでやっと――
そう唇を動かしたような気がした次の瞬間、影フォルカは黒い塵となって弾け散った。
青空の下、フォルカの足元に本来の影が戻る。
「や、やった……。あたしの影が戻った! ありがとうみんな! 恩に着るよ!」
もっとも最初に情報伝達を担う影フォルカ隊をつぶした。しかも、ほとんど考えうる最速で、完璧に。
ティクス隊こそ多少数を減らしたが、忍布を被って潜行しその後敵後方へ瞬間移動したスハイル隊、交戦に至らなかったアイルンアルム遊撃隊、ともにほとんど無傷と言っていい。
このことは味方にとって大きなアドバンテージとなるはずだ。
「ふーむ。戦利品のひとつも残さないとは、ケチ臭いやつらだな」
ティクスはネズミの尻尾を鞭のようにしならせ、地面を叩いた。
敵の装備を奪えればと思っていたが、敵は装備ごと黒い塵と消えてしまった。
思い立って、信乃を呼び寄せ、何事か囁く。
信乃が頷き姿を消したのを見送ると、ティクスは部隊に向き直って号令を出した。
「さあてお前ら。休むのは全部終わったあとだ。味方の援護に向かうぞ」
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
73人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月20日
参加申し込みの期限
2017年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月27日 11時00分
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