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淡い恋の予感に心をくすぐられる者たちもいた三夜湖では、新たなドラマが生まれようとしていた。さながらこちらは悲喜こもごものスクールデイズ、というべきか。高名な画家の名と才能を継ぎ、絵画については一家言ある
上穗木 千鶴
の独創的な案に賛同した
八十八旗 信彦
と
旅鴉 月詠
は、芸術を生み出すための大掛かりな準備の最中であった。
「ぶうっはああ!」
背中と肩を戒める荷物から解き放たれた信彦は、土下座に近い形で地面に突っ伏してしまった。
「情けないな、八十八旗くん。きみがそんな軟弱な男だとは知らなかったぞ」
千鶴は今のところ一番の貢献者である信彦にすげなく言う。
「ちーちゃん……あんたって子は……」
皮肉っぽい笑いを浮かべた月詠は信彦の背中から転げ落ちた緋毛氈を芝生の上に広げながら、
「何おっかさんみたいなこと言ってるんだ。とっとと準備しないか」
と容赦ない。自分を囲むは人形のように美しい二人の少女、しかし口を開けば厳しい言葉ばかり浴びせてくる。裕福な家庭に生まれた爽やか(で、少しチャラい)美少年がたどる運命としては誠に不憫と言わざるを得なかった。のびている信彦をよそに、千鶴は喪服を取り出す。
「旅鴉くんよ。これを着てモデルになってくれないかね」
「初夏に黒とはユニークだね。構わないよ。ほう……いい品だ。正絹だね」
「わかるかい、さすがだね。絽という夏向きの織りだから、暑苦しくはないと思うよ」
「うん。では早速」
と、月詠が画材の入ったカバンを下ろしたその時、信彦が立ち上がり目にも留まらぬ速さで間に入る。
「うわーっ! ダメダメダメ! 女の子がはしたない!」
「どうしたんだ信彦。熱射病か?」
「違うわ! こんなこともあろうかと!」
空気の抜けた浮き輪のようなものを取り出す。カバーを外して地面に置くと、たちまち骨組みがひとりでに立ち上がり、人ひとりが入れるほどの縦長のテントができた。
「簡易更衣室! 着替えはここでスマートに、エレガントに行ってくれ」
「……だそうだ、旅鴉くん」
「わかった。ちょっと待ってて」
「ああ、着付けは私がやろう」
千鶴と連れ立って青い個室に入りかけた月詠は、振り向いて信彦に言った。
「私のモデルは信彦がやるように。着替えている間に全裸になっておいてくれ」
「ぜ! ぜんら!? おいちょっとま――!」
まぶしい新緑に緋の毛氈、そして喪服の少女。月詠の赤い瞳と白い髪も加わって、その場の非現実感がいっそう強まる。竹骨でできた昔ながらの作りの団扇を手に、足を崩して座る。透ける黒の絽、その裾からちらりと覗く肌が艶っぽい。
「少女の体に秘められた妖艶なる魅力。素晴らしいね」
当初の課題である『野草の精』とは大きく外れている気がするが、問題あるまい。手間の短縮のため、3人はモデルを担当しながら自分の絵を描くことにした。信彦が千鶴を、千鶴が喪服の月詠を描き、月詠が信彦を描くわけだが――
「こら、信彦。それも脱がんか」
「俺の人生を終了させる気か!」
月詠の指示に信彦は断固逆らっていた。最後の砦、トランクスを必死に守っている。
「早くしろ。君は芸術を愚弄するのか」
「八十八旗くん。私のモデルを動かさないでくれないか」
「た、助けてー! 脱がされるー!」
「楓さん。涼しい場所でゆっくり描きたいんだけど、いい場所あるかな?」
天宮 樹
の飼い猫、楓さんは、ニャッと一鳴き、尻尾で舵を取りながら主人を導き始めた。ついつい虫や草木に注意が向き、あちらこちらに足が向いてしまうがこれはご愛嬌。好奇心いっぱいの子猫に罪などあるわけがない。楓さんの気が済むまで歩き回ってもらって散歩するのも悪くない。樹はそよぐ子猫の赤いリボンと白い尾をのんびりと追った。
「おや。あれは……握君かな? あんなに走ってどこに行くんだろう」
元気いっぱいって、いいな。楓さんはまだまだ歩き足りないようだ。
「ええっと……彼は、針ヶ谷君だね。行きで隣だったよね、楓さん」
かなりの芸術家肌と噂の彼はどんな絵を描くのかな? 楽しみだ。楓さんは細長い草をひとしきりむしゃむしゃすると、また歩き始めた。平地をゆっくり歩くだけなら、樹の体の負担にはならない。次はどこに連れて行ってくれるのだろうと、後をついて歩くのが楽しかった。
結局楓さんは存分に探検を楽しんだ後、樹を展望台から程近い三夜湖へ連れていく結果となった。
「そっか。風が吹いて涼しいもんね。楓さんありがとう」
さすがに木陰はないが、ボート乗り場の桟橋につけられている庇が十分な広さの日陰を作っている。備え付けの木の椅子に腰掛け、樹は少し遅い昼食と絵の準備を始めた。展望台に目をやると、熱心にスケッチしている
八神 修
が見えた。
「八神君、元気になったみたいだね。よかった」
微笑んで、自分の絵に戻る。何かを見つけたらしい飼い猫の様子を追うと、きらりと光るものが芝生の間に見えた。
「あれ、何だろう?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月30日
参加申し込みの期限
2013年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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