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一方、にゃーくんを参謀に湖を巡回する円はといえば、膝が汚れるのもお構いなしに地面に這い、にゃーくんと同じ高さの視線で周辺の生き物探索を行っていた。女生徒としてはなかなかに大胆な行動である。プライベートではゴシック・アンド・ロリータ系の衣装を愛する姿とはちょっとしたギャップがあった。もちろん円自身にとっては、『どんな時でも、いつでも僕は僕』なのだが。
立っているときはわからないが、草の合間にはいろいろな虫が隠れている。背の高い草に近づけば餌を探す小鳥がおり、湖岸によればカエルが跳ねていた。
「ふむふむ、おもしろいねぇ、にゃーくん」
円の前を行く茶トラの小猫は振り向いて一声んなあ、と鳴いて、更なる探検へと歩みだす。
「あ! 釣堀もあるんだね。ちょっとやってみたいかな」
円はいそいそと簡素な釣堀の受付へ向かう。どんな魚がいるのかも見てみたいし、そこから絵の題材について発見があるかもしれない。バケツと練り餌、身の丈にあった釣竿、それと折りたたみ椅子。たちまち釣りガールに早変わりした円は、のんびりと湖に糸を垂らした。
「まずは生き物調査だねっ」
にゃーくんはふすふすと草を嗅ぎながら、円をよそにずんずん進む。その先には座り込んだままの千歳がいるのが見えた。
「んー? にゃーくん千歳ちゃんとこに行くの?」
にゃあ。と細い声。円はにゃーくんにいってらっしゃい、と手を振った。
「俺も休憩させてもらうかな」
どかっと隣に刀が座る。千歳は突然の同級生の登場に面食らった顔をした。
「あ、あら……御剣君。どうしたの?」
「何がどうしたのだよ。橘の落ち込んでる顔なんて見たことないから、さ」
「別に! 落ち込んでなんか……考え事をしてただけよ」
千歳は、目に何か入ったといったようなそぶりで、素早く目元を拭う。
(泣きながら何言ってんだ、こいつ)
そう思うが、口には出さないでおく。刀は黙って千歳の隣に座ったまま、時折風に吹かれてかすかに波立つ三夜湖を眺めた。桟橋の少し先には、先ほどまで乗っていたスワンボートがある。海はまだあそこにいるのだろう。
(こっちに来ちまったけど、よかったんだろうか)
誰知ることなく悩む刀の前を、淡い茶色の毛玉が横切る。そのまま刀には目もくれず、千歳の足に身を寄せ、ふかふかとした毛並みを押し付けた。
「あらっ、ふふ。にゃーくん、いらっしゃい」
「みー」
千歳は高い高いをするようににゃーくんを抱き上げ、それからそっとスカートの上に下ろした。存分に歩き回ったにゃーくんは、千歳の膝の上を休憩場所に定めたようだ。子猫の体は日差しを受けて暖かく、ふわふわと柔らかで気持ちがいい。時折見上げて小さく鳴く姿は、まるで自分を励ましてくれているかのようだ。思わず千歳に笑みが浮かぶ。
(慰めてくれてるのね。ありがとう、にゃーくん。小さいのに頭のいい子)
「野郎より猫だな、こういう時は」
「えっ?」
「なんでもねえよ……にゃーくん、煮干し食うか? ほれほれ」
今度は刀がごまかしにかかる番だ。ところが、
「そういえば御剣君?」
「あっはい」
千歳の声に思わず反射で答えてしまう。先ほどの落ち込みようとは打って変わった強い口調。これは軽く説教が始まる兆しだ。待て待て。俺は橘を心配してやって来たのに、なぜ今から説教されねばならぬのだ。心で抗議しながらも、悲しいかな御剣は千歳に体を向け正座した。決して小さくはない体を縮こまらせる。
「女子のお友達が多いみたいで結構なことね」
「ハイ」
「風紀委員として言わせてもらいますけど、節度を持って行動してね」
「キヲツケマス……」
なぜか答えが機械的だ。
「さっきのボートだって危なかったじゃない! もっと気をつけて」
「……ハイ」
(ああ、こんなことしたいわけじゃないのに。ついお説教モードになっちゃったわ)
照れ隠しにしてはあまりの行動だ。だが、刀は千歳の説教が不快ではなかった。これぐらいの方が彼女らしい。多少なりとも元気にしてやれたのなら、これでいいやと思った。
「あ、あとそれと……あ、ありがとう……」
「ん? 何か言ったか?」
「言ってません!」
互いに素直な言葉を伝えられれば話は早いのだが、そうはいかないのが青春男女。思いやりの通じ合った二人を見届けて、にゃーくんは尻尾を振り振り主人の元へ帰って行った。
「おおー、にゃーくんお帰り。ちょうどいいところに来てくれたね」
円は猫を抱き上げ、湖を背にして座らせる。
「モデルさんをお願いね」
暢気に釣りや虫探しばかりしているかと思われた円だが、集中し始めると作業の手が早い。パステルを取り出すとすいすいと絵を描き始めた。中央には猫の特徴を持った旅人が。三夜湖には次々と円オリジナルの空想アレンジが加えられていく。
「見えざる美って、きっと空想のこと! 僕の頭の中の世界を描いてみようっと」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月30日
参加申し込みの期限
2013年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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