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黒く塗られたキャンバスから萌え出るように、燃え出るように。暴れ、のた打ち回る色彩が普段の
逆巻 天野
からは考えられないような激しい作品を生み出していた。斜めに描かれた建物と木々が、暗闇を切り裂く雷光のようだ。
「まだ乾いてないところがあるので。触らずに見てください」
言葉が見つからなくて、上手に説明できそうにもなくて、天野はそれだけ口にした。
「悪くない。悪くないぞ、逆巻」
笑う泉先生の言葉もこれ以上ないほどにシンプルだった。やればできるじゃないか、いいじゃないか。そんなメッセージが、言葉にしなくとも伝わってくる。あの場所で、この絵を描いてよかったと思った。油絵の具の光沢も新しい自分の作品を見直して、ふと、天野は描いた覚えのない物体が絵の中にあるのに気づいた。
「……何だろう、これ」
建物の壁に沿って立つ白い何か。動物にしてはやや丈が高すぎる。こちらを見守る人影のようにも見えた。
その後ろからひょこりと顔を出したのは
小山内 海
だ。
『スワンボートからの みやこのふうけいを じぶんのゆめをまぜて えがきました』
海はボートからの風景を記憶して、降りた後で自分のイメージを交えて絵を完成させていた。湖岸に立つシルエットは、少年だろうか。爽やかな絵だが、青い色が強いせいか、どこかもの寂しさを感じさせる。
「小山内の絵は基本がしっかりしていて、いつも安心して見られるな」
『ありがとうございます わるいところは いってください』
小柄な海の後ろには、
御剣 刀
が立つ。
「……未完成です」
湖を描いたところまでは誰もが理解できた。その横に立っているにしては近すぎる、と言うか大きすぎる少女のような影が描かれている。おそらくこれから描く予定だったのだろう。
「これだけでは判断しかねる。完成させてから提出してくれ」
あちゃー、と天を仰ぐ刀。海は横目でちらりと絵を見る。
(女の子……誰を描こうとしてたのかな?)
八神 修
の作品は、ごく一般的な写生画だった。
「バランスもいいし綺麗に描けているが、課題はどうした?」
修はしまった、といったような顔をする。さすがにカナリア一羽では足りなかったか。
「絵の出来自体は悪くない。描き足してもかまわんが」
「いえ、俺の絵は……これで完成はしているんです」
そのまま、校長先生の前に出る。
「よかったら、これは校長先生にもらっていただきたいのですが……」
「おやおや、私にかい?」
受け取ろうと歩み寄る先生に、修は小さな声で尋ねた。
「どうして応援してくださったんです? あんなふうに内緒で……」
「それはナイショ♪ 私ぐらいの年頃になると隠し事が多くてね♪」
校長先生は茶目っ気たっぷりの笑顔ではぐらかしてしまった。きょとんとする修のそばには、いつの間にか白い猫がやってきて体を擦り付けている。
「こらこら楓さん、だめじゃない。ごめんよ」
猫の楓さんを抱き上げ、
天宮 樹
が言う。彼の絵には、蛍のように浮き上がるほのかな光とたわむれる猫が描かれていた。実際よりも風景は少し暗く表現されている。湖に光の反射が落ち、涼しげな雰囲気が特徴的だった。飼い猫が選んだ場所で、主人の感性を合わせて描き上げた、いわばこれも合作の一つといえる。
「主人公は楓さんです。草むらを探検しているところが可愛くて」
「夢があって優しい絵だ。対象を中央でなく、少し端に寄せて描くと奥行きが出るぞ」
おずおずと前に出された
御巫 時子
の絵は裏返しだ。『1年2組 御巫時子と鳥さん達の合作』という署名がある。泉先生はふむふむとうなずいて、絵の表面を見た。パステルで描かれた小さな祠は、空気と溶け合うような柔らかい色に包まれている。輝きに満ちた祠は、自然に囲まれた聖堂のような厳かな雰囲気があった。
「こんな場所があったとは知らなかったな。大発見だ」
「鳥さんが教えてくれました。描くときも一緒に」
時子は絵のアドバイザーとして活躍してくれた鳥たちのことを紹介するのを忘れない。
「それで合作と言うわけか。光の表現が特にいい」
時子の頬に色が差し、笑顔が浮かんだ。深く一礼して、静かに列へ戻っていく。肩にはまた一羽の小鳥が寄り添っていた。
「姉妹揃ってモデルにしたのか。両手に花だな、新井」
「それが、実は違うんです」
困ったように笑う
新井 すばる
の絵には、橘姉妹が微笑んでいた。結局千歳と合流することはできなかったのだが……
「一人を見て、二人描きました」
「うーん。ある意味これも見えざるもの、ではあるな。ありといえばありだ」
泉先生はすばるの創意工夫を評価してくれたたようだ。舞を見ると、よかったですねと言いたげに微笑み返してくる。舞と言う新しい友人を得たのは大きかったが、やはりどうにも気になってしまうのは千歳のことだった。
(橘さん、どうして来なかったのかな……)
「でもって、新井。この真ん中のこれはなんだ?」
ハンミョウについて話し始めるすばる。その間に校長先生が舞のスケッチを眺め、澄んだ色使いを褒め『校長先生の花丸賞』を進呈していた。
次の生徒の絵を見た泉先生は、ちょっと呆れたような顔をする。
「握よ。これはシュルレアリスムか?」
ダリか? マグリットか? 聞かれた
握 利平
は目を白黒させるばかりだ。画用紙には山の高みから見下ろす寝子島湾岸。その青い海から、横たわった女の体が生え出ている。その巨大さゆえに、頭は絵から見切れていた。
「いや! あのっ! その……タイトルは『海に浮かぶ裸婦』です!」
「発想は評価する。芸術科に転科したくなったらいつでも言え」
先生はにやりと笑って言う。もちろん冗談だ。
「俺には、双丘が見えたんだああっ……」
見えざるものではなく、見えたものがさらに変に見えてしまった、利平の残念な写生会であった。
「どれ、次は茨城の作品を見せてくれ」
無言で渡された
茨城 音夢
の絵には、咲き乱れる花に覆いつくされた観光施設が描かれていた。鮮やかに開いたとりどりの花は、彼が受け取った世界の夢から生まれたものだ。絵の中の三夜湖は花の彩を受けて赤や黄色に染まっている。色使いと大胆な構図は先生を感心させたようだ。
「この絵が表しているのはココの願いだよ、センセ」
聞かれる前に、音夢は絵の意図するものを説明する。自分だけが感じたあの世界を、他人に語るのは難しかった。だから彼は、ただ本当のことだけを口にした。
音夢の幻想的な絵とは対照的に、次に泉先生が手にしたのは
桜井 ラッセル
の作品。伸びやかな筆致で描かれた三夜湖は、随分と高い視点から描かれている。あたかも自分が空を自由に飛ぶ鳥になって景色を眺めているようだった。
「この景色を見せたい人がいて……絵にしておきたいなって思ったんです」
「気持ちのいい絵だ。視点を替えると、いつもの景色も違って見えるな」
泉先生の言葉に苦笑する。まさか実際にこの高さから見てきたんですとは言えなかったから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月30日
参加申し込みの期限
2013年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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