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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
奇襲！ ろっこん無効を打破せよ！
●●●突入！ 主犯との接触！●●●
風切り音が立ちそうなほどの速度で硬球が流れていく。
その先にあるのは未だ侵入者に気がついていない白衣の背後。
そのままぶつかると思われたが、運悪く進路を変えてしまう白衣に悪態をつく新田 亮。
硬いもの同士がぶつかる音が響き、白衣はゆっくりと振り返る。
すると眼前には包み紙に包まれた小型のお菓子のようなもの。
ジジジ、と先端の糸が小さな火花を散らして本体に近づいていく。
白衣はそれを何か理解する前に無造作に掴む。
同時にパパパンッと小気味の良い音を立てるが、怯みもしない様子に1人声をかける者が居た。
少し警戒するように、しかし礼儀を忘れぬように頭を下げる新田 樹。
「ごきげんよう、オジ様。あなたがろっこん無効を編み出した人かしら」
「あー、それは、奴隷の言葉だね。ろっこんというのは分からないが…その通りと答えよう、奴隷の子よ」
白衣の言葉を聞いた樹は白衣の衣類に対し、念を入れるように力を籠める。
樹のろっこん、リトルガーデンと呼ぶ【箱庭】の発動を試みたのだ。
先の包み紙…爆竹を白衣の目の前に送ったのもこの力だ。
「ははは、なるほどね。確かにその力は封じている」
しかし、ろっこんの反応が乏しく驚いている樹。
対して笑う白衣は余裕の表情のまま、ぱちりと指を鳴らすことでかまいたちを起こす。
いくつかの容器を割っていき、鎧を纏うオーガ、複合生物キマイラ、ゴブリンが活動し始める。
「まさかこっちに来るとはね」
そうつぶやいたのは機会をうかがっていたサキリ・デイジーカッター。
近くの鎧オーガが解放され、サキリに向けられた攻撃を危なげなく避けるが。
「む、危ない！」
避けた方向にいたキマイラが牙を用いてサキリに特攻を仕掛けて来る。
即座に反応したのはアスワド・クロノワール。
大きなククリナイフのような形をしたクークゥルを投げ、キマイラの特攻を防ぐ。
「サキリ、大丈夫？」
「ああ。来てくれてたのか、クロノワール」
「悪者の気配がしたんだ、サキリはなんでここに？」
鎧オーガとキマイラの攻撃を防ぎながら、サキリはアスワドに簡潔に説明をする。
聞いたアスワドは顔が険しくなっていき、敵から大きく距離を取る。
懐から赤い塗料を取り出し顔に文様を描く。敵前でも欠かせぬヴォーパルバニー族の神聖な儀式である。
「サキリ、ボクに力を貸して！」
「もちろん。これ程頼もしい援軍は他に無いよ、ありがとう」
同時に下がったサキリにアスワドは力を込めて言の葉を紡ぐ。
サキリは言うまでもないという風に快くそれに応じる。
アスワドたちほしびとが持つろっこんをコピーする能力でサキリのろっこん【斬空赤刃】をコピーする。
大部屋Bの入り口付近では尾鎌 蛇那伊が気を練っていた。
白衣の目の前であっても後れを取るとは思っていないが、十分に時間が取れることは幸いだろう。
感覚を研ぎ澄ませ、視界を広げて物事一つに囚われないように。
五感を研ぎ澄ませ、敵味方関わらず全体の動きを感じられるように。
今までの戦いを支えてきたといっても過言ではないその行為に一時没頭する。
風雲児 轟がろっこん【戦衣着装】を用いて変死した姿、ザ・ストレイトも大部屋Bにいた。
研究結果をどうにかしても発案者をどうにかしないと堂々巡りと考えるザ・ストレイト。
ろっこん無効はもとより、寝子島への進行を目論む白衣に対し明確な敵意を持っていた。
白衣から少し離れたところに召喚されたザ・ストレイトはかまいたちの影響を受けていなかった。
そして、小さいながらも音を発した爆竹のおかげで白衣の背後に回ることができた。
相手に気づかれてもいないという好条件がそろった今、留まっている理由はなかった。
「…ッ！ これは、ピエロの…！？」
「おや、パワードスーツも来ていたのだな。襲撃にしては数が少ないと思っていたところだ」
以前、ピエロと対峙した時に感じた、攻撃を見えない壁に阻まれる感覚をザ・ストレイトは感じる。
ザ・ストレイトの攻撃を特段気にしていない白衣は振り返ってニヤリと嘲笑う。
そうして寝子島の一行は奇襲には成功するものの、大部屋Bでの戦いは長くなりそうだ。
●●●苦戦の幕開け●●●
「何と、奇っ怪な妖魔共でござるな。だが、拙者、妖魔を斬るのは得意でござるよ」
大部屋Aを見物するように歩いていた三峰 徹之進は物音と同時に現れたゴブリンと対峙する。
歩みを止めて迎撃の構えを取り、青き星の力を使おうとするものの、反応がないことを不審に思う。
一瞬の隙、それを見計らった訳では無いだろうが死角になっていたところから鎧を纏うオーガが現れる。
鎧オーガは徹之進の姿を認めると、その膂力を存分に発揮して突撃をしてくる。
「むんっ！」
受け流すように持っていた刀を滑らせ、直撃を防ぐものの衝撃を殺しきれなかった。
そしてそれは良くない方向に運が巡ってしまう。
「ちぃ、鬼どもがっ！」
徹之進は大振りなゴブリンの攻撃を防ぐことができず、大きく吹き飛ばされてしまう。
即座に立ち上がり、吠えるように悪態をつき体に喝を入れなおす。
徹之進が居た日本の江戸時代と似た世界でも戦いはあったとは言え、痛みが判断を鈍らせる。
此度の鬼退治は一筋縄では行かぬかもしれぬと思う徹之進であった。
風切り音が立ちそうなほどの速度で硬球が流れていく。
その先にあるのは未だ侵入者に気がついていない白衣の背後。
そのままぶつかると思われたが、運悪く進路を変えてしまう白衣に悪態をつく新田 亮。
硬いもの同士がぶつかる音が響き、白衣はゆっくりと振り返る。
すると眼前には包み紙に包まれた小型のお菓子のようなもの。
ジジジ、と先端の糸が小さな火花を散らして本体に近づいていく。
白衣はそれを何か理解する前に無造作に掴む。
同時にパパパンッと小気味の良い音を立てるが、怯みもしない様子に1人声をかける者が居た。
少し警戒するように、しかし礼儀を忘れぬように頭を下げる新田 樹。
「ごきげんよう、オジ様。あなたがろっこん無効を編み出した人かしら」
「あー、それは、奴隷の言葉だね。ろっこんというのは分からないが…その通りと答えよう、奴隷の子よ」
白衣の言葉を聞いた樹は白衣の衣類に対し、念を入れるように力を籠める。
樹のろっこん、リトルガーデンと呼ぶ【箱庭】の発動を試みたのだ。
先の包み紙…爆竹を白衣の目の前に送ったのもこの力だ。
「ははは、なるほどね。確かにその力は封じている」
しかし、ろっこんの反応が乏しく驚いている樹。
対して笑う白衣は余裕の表情のまま、ぱちりと指を鳴らすことでかまいたちを起こす。
いくつかの容器を割っていき、鎧を纏うオーガ、複合生物キマイラ、ゴブリンが活動し始める。
「まさかこっちに来るとはね」
そうつぶやいたのは機会をうかがっていたサキリ・デイジーカッター。
近くの鎧オーガが解放され、サキリに向けられた攻撃を危なげなく避けるが。
「む、危ない！」
避けた方向にいたキマイラが牙を用いてサキリに特攻を仕掛けて来る。
即座に反応したのはアスワド・クロノワール。
大きなククリナイフのような形をしたクークゥルを投げ、キマイラの特攻を防ぐ。
「サキリ、大丈夫？」
「ああ。来てくれてたのか、クロノワール」
「悪者の気配がしたんだ、サキリはなんでここに？」
鎧オーガとキマイラの攻撃を防ぎながら、サキリはアスワドに簡潔に説明をする。
聞いたアスワドは顔が険しくなっていき、敵から大きく距離を取る。
懐から赤い塗料を取り出し顔に文様を描く。敵前でも欠かせぬヴォーパルバニー族の神聖な儀式である。
「サキリ、ボクに力を貸して！」
「もちろん。これ程頼もしい援軍は他に無いよ、ありがとう」
同時に下がったサキリにアスワドは力を込めて言の葉を紡ぐ。
サキリは言うまでもないという風に快くそれに応じる。
アスワドたちほしびとが持つろっこんをコピーする能力でサキリのろっこん【斬空赤刃】をコピーする。
大部屋Bの入り口付近では尾鎌 蛇那伊が気を練っていた。
白衣の目の前であっても後れを取るとは思っていないが、十分に時間が取れることは幸いだろう。
感覚を研ぎ澄ませ、視界を広げて物事一つに囚われないように。
五感を研ぎ澄ませ、敵味方関わらず全体の動きを感じられるように。
今までの戦いを支えてきたといっても過言ではないその行為に一時没頭する。
風雲児 轟がろっこん【戦衣着装】を用いて変死した姿、ザ・ストレイトも大部屋Bにいた。
研究結果をどうにかしても発案者をどうにかしないと堂々巡りと考えるザ・ストレイト。
ろっこん無効はもとより、寝子島への進行を目論む白衣に対し明確な敵意を持っていた。
白衣から少し離れたところに召喚されたザ・ストレイトはかまいたちの影響を受けていなかった。
そして、小さいながらも音を発した爆竹のおかげで白衣の背後に回ることができた。
相手に気づかれてもいないという好条件がそろった今、留まっている理由はなかった。
「…ッ！ これは、ピエロの…！？」
「おや、パワードスーツも来ていたのだな。襲撃にしては数が少ないと思っていたところだ」
以前、ピエロと対峙した時に感じた、攻撃を見えない壁に阻まれる感覚をザ・ストレイトは感じる。
ザ・ストレイトの攻撃を特段気にしていない白衣は振り返ってニヤリと嘲笑う。
そうして寝子島の一行は奇襲には成功するものの、大部屋Bでの戦いは長くなりそうだ。
●●●苦戦の幕開け●●●
「何と、奇っ怪な妖魔共でござるな。だが、拙者、妖魔を斬るのは得意でござるよ」
大部屋Aを見物するように歩いていた三峰 徹之進は物音と同時に現れたゴブリンと対峙する。
歩みを止めて迎撃の構えを取り、青き星の力を使おうとするものの、反応がないことを不審に思う。
一瞬の隙、それを見計らった訳では無いだろうが死角になっていたところから鎧を纏うオーガが現れる。
鎧オーガは徹之進の姿を認めると、その膂力を存分に発揮して突撃をしてくる。
「むんっ！」
受け流すように持っていた刀を滑らせ、直撃を防ぐものの衝撃を殺しきれなかった。
そしてそれは良くない方向に運が巡ってしまう。
「ちぃ、鬼どもがっ！」
徹之進は大振りなゴブリンの攻撃を防ぐことができず、大きく吹き飛ばされてしまう。
即座に立ち上がり、吠えるように悪態をつき体に喝を入れなおす。
徹之進が居た日本の江戸時代と似た世界でも戦いはあったとは言え、痛みが判断を鈍らせる。
此度の鬼退治は一筋縄では行かぬかもしれぬと思う徹之進であった。
シナリオ
シナリオデータ
- 担当ゲームマスター
- 前回シナリオ
- シナリオタイプ（らっポ）
-
- ブロンズシナリオ（100）
- グループ参加
-
- 3人まで
- シナリオジャンル
-
- 冒険
- ＳＦ・ファンタジー
- バトル
- 定員
-
- 15人
- 参加キャラクター数
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2017年07月15日
- 参加申し込みの期限
-
- 2017年07月22日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年07月22日 11時00分
