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cafe眠り猫へようこそ!
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それは、服などを買った、その帰り道のことだった。
「……ちょっと、寄り道していこうかな?」
カフェの名前と、美味しそうなパンの匂いに惹かれて。
恵御納 夏朝
は、少し早いおやつの時間とばかりに《cafe眠り猫》へと足を踏み入れた。
いらっしゃいませ、という耳心地の良い声と、一層濃くなったパンの香り。
それらが、夏朝をあたたかく迎え入れる。
「わ、結構賑わって……あれ?」
軽く店内を見渡して、夏朝はぱちぱちと瞳を瞬かせた。
そこに、見知った顔があったから。
「……一閃さん?」
窓際の席で珈琲を口に運んでいるのは、
犬杜 一閃
。
呟きが聞こえたわけではないだろうがふと目が合って、夏朝は一閃の元へと歩を進めた。
「一閃さん、こんにちは……久しぶり、だね」
「ああ。……その後、体調はどうだ」
問いに左手の甲へとそっと触れて、夏朝はごく曖昧に微笑する。そして、
「よかったら、相席とか……どう、かな?」
と、別の問いを返した。構わない、と一閃が短く応じる。
一閃の向かいの席へと座って、夏朝はメニューの頁を開いた。
(う、どれも美味しそうで迷う……)
暫しの間、メニューとの睨めっこが続き――けれどやっぱり、どれも捨て難く感じられて。
(一閃さんは何頼んだのかな……)
ちらりと、目前に並ぶ皿を見遣る。
猫印が愛らしいトーストが目に留まり、それがふと宙に持ち上がった。
「悪くないぞ。ジャムも2種類とも美味かった」
夏朝の視線とその意味に気付いたらしい一閃が言って、トーストをサクリと頬張る。
「じゃあ僕も猫印トーストと……飲み物は、ストロベリーティーにしようかな」
面映ゆいような気がしながらメニューを閉じ、近くを通った店員へと注文を済ませる夏朝。
じきに目の前に並べられたトーストをぱくりとする夏朝へと、
「最近は、どうだ?」
と、一閃が訥々として問うた。
もぐもぐとお行儀よく口の中の物を食べ終えてから、夏朝も口を開く。
「僕は、寝子高の2年生になったよ」
「そうか……上級生、だな」
「うん、そう。一閃さんは? お仕事、捗ってるのかな?」
「仕事の方は変わらずだな。このトーストが、今日の昼食代わりだ」
ちゃんと飯を食べろと初に怒られそうだ、との一閃の言葉に、
(初ちゃんも元気にしてるみたい)
なんて、夏朝は胸の内で頷いた。そうして、ストロベリーティーを喉に流す。すると。
(あ……)
夏朝の脳裏に、クローネの世界での出来事が不意に想起された。
異界の城で、一閃へとある問いを投げた時のことだ。
それに、一閃は泣き出しそうに歪んだ声で「分からない」と応じたのだった。
どうしたらいい? と尋ね返す眼差しは、縋るような色を帯びていて――。
「――どうした?」
現実の一閃の声が、夏朝を居心地の良いカフェの中へと引き戻す。
こちらを見る灰色の双眸を見つめ返しながら、夏朝は思った。
(クローネはもういないし、クローネにはもう感情動かないけど……)
害を成す影や闇は、まだ、多くの場所へと蔓延っている。
(影や闇が……一閃さんを、初ちゃんを……弄んで利用しようとするかも)
あの日の一閃に手渡せる答えは、まだ夏朝の腕の中にはない。
けれど、掴み取った欠片だけでも、今、目の前の相手に伝えたかった。
「あのね、一閃さん」
「……何だ?」
「辛い時、苦しい時……大切な存在に危機が迫る時。何より、自分自身に限界が近い時……」
「……誰かに頼って、良いんだよ」
瞳を瞬かせる一閃へと、夏朝は言葉を続ける。
「信頼できると思う相手に、何人にでもいい、頼って良い。……あの時話してくれたように」
夏朝の言葉に、一閃もあの日のことを思い出したようだった。
得心したような顔になる一閃を、夏朝は真っ直ぐに見る。
「僕は……役立てるかはわからないけど、できる範囲で力になりたい、と思う」
無言のままで夏朝の話を聞き終えると、一閃は微かに目元を和らげた。
「……有難う」
小さく紡がれた声を、夏朝は確かに耳に聞いた。
あの日とは違う、落ち着いた、凪いだような声。
「後……『普通でなく、もれいびのろっこんでもない影や闇』には気を付けて、ね」
夏朝が付け足した言葉に一閃は不思議そうな顔をしたが、じきに「わかった」と真面目な顔で頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月16日
参加申し込みの期限
2017年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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