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政治経済特殊講義 ~需要と供給と金儲け~
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【
桜崎 巴
の場合】
そのプリントを見た瞬間、松沼先生は少しだけ訝しげな顔をした。
「桜崎」
「……はい」
そして、そのプリントの主を呼ぶ。
不承不承で座ったままでいようとした巴だが、松沼先生にひと睨みされてだるそうに立ち上がる。
(……ったく、実際に駅に出て売るんだったら、方法はもっといろいろあったんだが)
内心はそんな感じの巴はだるそうにしつつも松沼先生を見据える。
「売り方についてほぼ言うことはない。周りにも分かるようにその売り方を紹介してもらう」
「……仕方がないね」
松沼先生の言葉に応えた巴は早速自分の書いた内容を紹介していく。
「答えは簡単、交渉相手、とされてる奴らにゃ、こう話しかけるのさ『こんな感じの水を売りつけようとしてる奴を見なかったかい?』ってね」
早速吹っかけてくる巴だが、松沼先生もそのまま受け取る。
「もちろん、そう言う場合はいる、と仮定する……それで?」
「証言を元に、水を高く売りつけられる同業者を見つけるのさ。そいつにあたしの水も高く売って貰おう。実際の割合は交渉次第だが、売れたなら一定の割合はあんたのもんだ、ってね。高く売れれば売れるほど、お互いが得をするってのはいいもんだよ」
自身たっぷりに語る巴、そのまま松沼先生は続きを促す。
「一方で、上手く売れない奴を見つけたら、なるべく安い値段で水を買い叩いてやる。買った水はやっぱり、高く売ってくれる奴に売って貰う。これが『卸売』ってやつさ」
「原理そのものは間違っていないな」
教室は静まりかえっている。そのまま巴の説明は続く。
「この商売が軌道に乗った頃にゃ、あたしが水を買った奴らもこのからくりに気付くだろう。なら、そいつらが水を持ってくれば、あたしが売り手を紹介する、って商売に鞍替えするのさ。もちろんあたしは、がっつりと紹介料をいただくって寸法さ」
「まぁ、そうするのが一番早い『もうけ話』になるわけだ」
ちなみに、怒りも焦りもしていない松沼先生である。
一本取れると思っていた巴は少し拍子抜けした。
「これが『コンサルタント』って奴さ」
そう言って、説明は終わったとばかりに座る巴。
「とりあえず、完成度の高いモデルを提示した以上は相応の評価をしよう」
結果としては状況から多少はずれたためにマイナスはあったが、高得点である『優』をもぎ取ることに成功した巴であった。
【
桜庭 円
の場合】
松沼先生はざっとそのプリントを見た後、考えるように目を細めた。
「桜庭」
「は、はい!」
そして短く生徒の名前を呼ぶ。
円は慌てて立ち上がった。
「先ほどの桜崎とは対照的だが、これも面白いので解説してもらう」
「えっ!?」
そう言われて円は驚いた。
が、評価されれば嬉しいものである。
「まずは、大事な点が二点あるな。整理のために話せ」
そう言って、円を促す。
「えっと、まず、授業の意図として、需要と供給だから、相手が満足、納得しなければならないという事が一点」
一つ、と指を折る円。
頷く松沼先生。
「これは水として考えてはいけないのかもしれない。この水は切っ掛けと考え、大きな物に繋げればいいんじゃない? というのが二点目……です」
そう言って、松沼先生の方を見る円。
あ、目が合ったと思ったときにはすでに松沼先生は口を開いていた。
「つまり、水の販売をきっかけとしてより大きな金銭を得られる土台を作る。というわけだな」
「そうです」
松沼先生の言葉に頷き、説明を続ける。
「ターゲットは男性のお年寄りか中年おばちゃんになります。親しくなれそうな、話を聞いてくれる時間の取れそうな人で、困っている人が一番。何故かというと、困っているから、お手伝いする材料があるって事になるから」
「それが需要と桜庭は言うのか?」
「その通りです、先生」
松沼先生の問いかけを肯定する円。
「男性のお年寄りだったら、足が不自由に思えるので、話しかけて、大変でしょうから、お手伝いしましょうか? と言えます」
そのまま円は続ける。
「中年のおばちゃんなら、女の子の体調を気遣い病院に行く途中なら、ボクが女の子をおんぶしましょうか? と言えます」
「まさしく、それが必要とされていることだな」
半分くらいは満足したように松沼先生は言う。
「それで、そのときに大事なのがボクを知ってもらうことです」
そのときの松沼先生の表情は無表情ながらどこか嬉しそうなのを何人気づけたか分からないが、おそらく、それを目の前で見ていた円だけが知り得た情報かもしれない。
説明は続く。
「そして事情を説明し、他のお手伝いや、お仕事やバイトをくれませんか。そしてその分のお金でその水を買ってくれませんかと説明します」
うむ、と松沼先生は頷く。
無言で円に説明の続きを促す。
「相手と信頼を築ければ、相手の心の中に入ることが出来たなら。お仕事が貰え、水の価値は、次に貰える仕事の価値になるんじゃないかな? とボクは思いました」
そう言って、手元の水をつい飲んでしまう円。
松沼先生は何も感情の浮かばない表情で。
「座ってよし」
と言った。
そのまま松沼先生が説明を続ける。
「今の売り込み……まぁ営業は非常に取引において大事な要素だ。趣旨から若干外れる可能性はあるが、先ほどと同じようにいる、いない。そうかもしれない、そうでないかもしれないというようなあらゆる可能性の空想が通じるように舞台を設定してある」
そう言って、ふっと息を抜いた後そのまま言った。
「よって、これも一つの是とし、自分ごと水を売りにいったのは評価する。以上だ」
そうして円の部分の出席簿には『優』の文字がつけられた。
この二つから分かるように、多少の変化球はこの松沼先生は許容するようだ。
ただし、これも正解ではあるが趣旨からちょっとずれたので『秀』とはならなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
じんの
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
オールジャンル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月20日
参加申し込みの期限
2013年06月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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