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翻すは雷光の意思 決戦リベレイター ~機鋼世界マシナリア~
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◆
上階では剣戟の音が木霊していた。
一人の男性――
鈴野 海斗
が単身、ハガルに挑んでいたのである。
「くそ、ちょこまかとにげるっちゃね……正面から戦うっちゃ!」
触手に纏わりつかれた異形の剣を振るい、海斗は瞬間移動を繰り返すハガル目掛けて突進する、
触手を自分に刺し限界まで剣とのリンクを張っている海斗は徐々にではあるが瞬間移動に追いつきはじめていた。
「ほう、我を捉えるか……くっくっく、その気概。人にしておくのが惜しい存在よな」
ハガルが右手を薙ぐように振るうと5本の刀剣が出現し一斉に海斗目掛けて投射された。
腰を低くしてそれを交わし、海斗は再びハガルへと肉薄する。
だが、寸前の所でハガルの姿は掻き消え、背後からの斬撃を受ける海斗だったが痛みを物ともせずに血を撒き散らしながら振り返りつつ剣を振るった。
剣の切っ先がハガルの召喚した剣とぶつかり火花を散らす。
「貴様、痛みを感じていないのか……」
「ああ、そうっちゃな。命をかけずに勝てる相手じゃない……全力でいかないと……お前には勝てないんだべ」
「……そうか。ならば我が奥義で迎え撃とう。地獄の刀剣達よ、今、死の戦列を成せ! 数多の屍を晒せ、白日の元にッ!! ディヴァイン・アストロアッッ!!!」
海斗の周囲を無数の刀剣が囲み、それぞれがまるで騎士の戦列の如く剣の切っ先を天に向かって掲げる。
警戒する海斗の足元に魔法陣が出現した途端、白炎が巻き起こり彼を立ち昇る炎柱が飲み込んだ。
炎に巻きあげられるようにして空中へ浮かんだ彼の身体に刀剣達が一斉に投射される。
海斗の身体を無数の刀剣が貫き、針のむしろの様になった彼はそのまま地面へと落ちた。
動かなくなった彼に近づくとハガルは刀剣を一本召喚して掴み、彼の前で振りかぶる。
「人間にしてはよく戦った。退かぬその闘争心……称賛に値する。褒美として直々に終わりを告げてやろう」
「それはありがたいっちゃねぇぇぇぇぇーーッッ!!」
「なんだとッ!? ぐふぅぅああーッ!?」
血塗れの海斗は自らに刺さった剣を一本引き抜くとそれをハガルの胸部に刺した。体重をかけて深々と刺し、そのまま押して壁にハガルを縫いとめる。
ごふっとハガルは口から血を吐くと剣を抜こうと力を込めるが片手では海斗の増強した力に敵うはずもなく手を血で濡らすだけであった。
「……いったっちゃよ? 命をかけないと勝てないと。最後で情け見せたお前の負けだっちゃ……!」
何も言わず、がくりとうなだれるハガルから離れ、ふらふらとその場に海斗は倒れた。
するとその時、扉が開き、他の仲間が合流する。それは
ヨハン・プレストン
、
椿 美咲紀
、
常闇 月
、
八神 修
であった。
「まずい! 美咲紀、回復を頼む!」
「うん、シュー君任せて!」
「し、死んじゃだめなのですよぉー! 生きるのですぅー!」
八神に指示された美咲紀は海斗に駆け寄ると自らのろっこんで回復を行う。
心配そうにちーあが見守る中、次第に彼の傷が癒えていった。
その時、唐突な笑い声が響き渡る。
それは壁に縫い止められたハガルであった。彼は自らを縫い止める剣の刃を折り、ゆっくりと歩き出す。
「ふふ、ふふあはは、はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっははははははははははははーーーーーーー!!」
「勝敗は決した! ここで剣を退いてはくれないか、貴方も司令官ならば……もうこの状況では――」
交渉しようとする八神であったが、ハガルは無詠唱で風の玉を作るとそれを飛ばして八神を攻撃する。
予測していなかった攻撃を食らい、吹き飛ぶ八神を走り出した常闇が抱きとめて着地し事なきを得た。
「……大丈夫ですか」
「ああ、なんとか。ハガル、ずいぶんな挨拶だな!」
見下すような瞳で周囲を一瞥したハガルは鼻で笑った。
「我が負ける? この状況なら……何を寝ぼけた事を言っている? 私はまだ存命……砲台も生きている……あれはあと数時間もすれば最後の一撃を放つだろう。それこそ今までの威力とは比べ物にならん。跡形もなくあの世界は消し飛ぶことになるだろうな」
「それならおまえを倒して……止めるまでだ!」
水の魔法石を巾着から取り出すと八神は自分達の周囲に放ち、霧の魔法を発動させる。深い水霧が彼らを包んでハガルからその身を隠した。
「そのような子供騙しで何が出来る、死ね」
ハガルの目が怪しく光ったと思うと八神達のいた足元が爆発する。爆風で吹き飛ばされそれぞれがばらばらの位置で床に叩きつけられた。
「ふむ、粉々にするつもりだったのだがな……あの一瞬で、瓦礫を用いて狙いを外させ、防御にも転用、爆炎の直撃を避けるとはな……まったく、
八神 修
……猪口才な真似をする。つくづく其方側にいるのが惜しい男だ」
肩に残っていた瓦礫の屑を手で払い、ハガルは足元に転がる天井の破片を踏み砕いた。
「だが貴様らは脆い。致命的な一撃は避けたとはいえ、もう手はなかろう?」
壁に背を預け、動かなくなった足の痛みに耐えながら八神はハガルに答えた。
その顔には不敵な笑みが浮かんでいる。
「確かに俺たちは脆い……でも甘く見てもらっては困るな」
「なに……?」
その瞬間、ヨハンと常闇の二人がハガルを両サイドから奇襲した。
完全に死角からの一撃。その類の攻撃には手慣れた二人の手練の連携攻撃。
それを刀剣を召喚しハガルは常闇の攻撃を受け、ヨハンの攻撃を捌く事で対処して見せる。
腕を掴まれて吹き飛ばされる常闇だが飛ばされる寸前に放ったナイフがハガルの右腕に刺さりその動きを鈍らせた。
ヨハンは捌かれ体勢を崩すものの、流れる動作で立て直し動かないハガルの左腕を掴んで近接格闘を仕掛けた。
腕を掴まれた状態ながらハガルは動く右腕で彼の攻撃を捌き、何度も拳を交える。その間、彼らの足はどちらが蹴っているのか分からないほどの速さで交差している。
「そうまでしてついてくるか、人間! ならばこの様な腕など不要ッ!」
刀剣を召喚したハガルは動かなくなっている炭化した自らの左腕を斬り落とした。完全に炭化しているのか血液の類は出ていない。
自由となったハガルは後方に瞬間移動しようとするが、途中でがくりと速度を失って姿をあらわしてしまう。
足元を見れば自らの足元に数個の瓦礫片が転がっている。それは瞬間移動の発動の際、魔法陣と足の裏との間に八神によって投げ込まれたものであった。
ヨハンはその隙を見逃さず、触手を纏った剣を振るうと左へと真一文字に薙いだ。
展開されたハガルの刀剣とヨハンの剣とがぶつかって火花を散らす。
流れるような動きから繰り出される鋭い斬撃ともう片手に持った銃による不意の射撃を受け止めながらハガルは自分が徐々に押されている事に気が付いていた。
(それぞれはばらばらの力、不揃いの武器にふざけたアイテム……それぞれは脅威とはなりえない。だが、それが合わさった時の力は……ッ!!)
思考にふけっていた為に反応が遅れたのかハガルはヨハンの足払いをまともに受け後方へ身体を倒す様に転んだ。
ヨハンは彼の心臓に当たる部位に狙いをつけると何のためらいもなくハンドガンの引き金を引く。
トリガーが引かれ、スライドが後退しほぼ発射と同時に排莢が完了する。マズルフラッシュが煌めく閃光となり乾いた音が辺りに響いた。
銃弾を数発打ち込まれたハガルはびくびくっと痙攣し、口からごぷっと血を吐いて倒れた。
そのままヨハンはマガジンが空になるまで連射し、マガジンが空となったハンドガンはスライドが後退したままとなる。
マガジンを片手で排出したヨハンであったが何かに気付き、その場からさっと飛びのいた。
(死んだ者の気配ではない……まだ息があるというのか……!)
飛びのいたヨハンを追うように小規模な爆発が発生、彼を壁際まで追いたてる。近くで爆発する炎の熱量が彼の肌を撫でた。
壁を背にし迫る炎に対して防御姿勢を取ろうとしたその瞬間、彼の身体は宙に浮いたのである。
「このまま近場に下ろします、動かないでください」
「……」
無言の肯定を返すヨハンを炎から救ったのは常闇であった。
彼女は天井の照明飾りのポール部分に自らの鋼糸を巻き付け、振り子のように移動して彼を救ったようだ。
「さっすが月ちゃんですね! ナイスタイミングですよっ! あむっむぐむぐ」
毎日が辛い企業戦士の味方であるカロリーなバーをかじりながら美咲紀は常闇の動きを見てそれを褒めた。
彼女の手には先ほどから精製していた風と水の魔法石が数個握られている。
「私だって驚異的だって事を証明してやります! ね、ちーあちゃんっ!」
「あぐっ、もぐもぐ……ごっくん! はい、なのですっ!」
美咲紀からもらったカラフルな玉状のチョコを頬張りながら、ちーあは腕を振って大丈夫だという意思を示す。そのちーあの両手にも美咲紀から渡された水と風の魔法石が数個握られていた。
「タイミングを合わせて……せーのっ!!」
タイミングを合わせた二人が投げた魔法石が空中で連続的に発動し風を纏った水球を数発発生させた。
それは真っ直ぐにハガルへと飛来し高速詠唱を行おうとしていたハガルの顔面に着弾。破裂した水球はハガルの頭全体を濡らし、一瞬ではあるが意識を失うほどの風の衝撃を与える。
ぐらっとふらついたハガルは頭を押さえ、苦々しい顔で美咲達の方を睨んだ。
「ぬぅっああぁ!? この、こんなおちゃらけたダメージもない攻撃で……ッ!」
そう、あの攻撃は派手ではあるがダメージは一切ない。効果としては目くらましと軽い眩暈だけである。
だがそれは数秒の間、彼の詠唱を妨害するにはこれ以上ないほどに効果を発揮したのであった。
「やったー! 当たりましたよッ! ちーあちゃーんっ!」
「やったのです! やったのですぅーっ!」
浮かれ手を合わせてぴょんぴょんとジャンプする二人の傍に突然分厚い土の壁が顕現し、がきんっと何かを弾いた。
床に何かが転がっている。
二人がそれをゆっくりと確認すると、それはハガルが投射したであろう数本の刀剣であった。
「まったく、喜ぶにはまだ早い。そういうのは戦闘が終わってからだ」
振り返ると足を美咲紀によって回復され立てるようになっていた八神がそこにいた。彼の手にあった土の魔法石が音もなく崩れさる。
一方、常闇によって少し離れた位置に下ろされたヨハンは彼女の意図を察し、両手にそれぞれハンドガンを構え、起き上がったハガル目掛けて連射する。
「くっくっく……その程度の鉛玉、この私に聞くと思っているのかッ! 愚かなその考えを正してやろう!」
彼がヨハンに向けて手をかざすと彼の足元からイバラが生え、ヨハンの動きを止めてしまう。
イバラはぎりぎりと肉に食い込み、彼のズボンに赤い染みがジワリと広がっていく。しかしヨハンは表情一つ変えずにハンドガンを連射し続けた。
「貴様、無駄だと言って……なにっ!?」
ヨハンに集中していたハガルの右肩に強烈な痛みが走る。見ればそこには深々と斬撃による裂傷が刻まれていた。赤い血が流れ出し、彼の豪華な服を血の色に染めていく。
がくりと力を失ってその場に屑折れるハガルの前に常闇は静かに立つと自らの右腕と半ば一体化しかけている触手がまとわりつく剣を振り下ろした。
右肩から左下にかけて袈裟斬りに切り裂かれたハガルであったが歯を食いしばる様にして立ち上がり常闇の胸に自らの手を押し当てた。柔らかな胸に彼の手がぐにゅりと沈む。
「んっ……何を、最後に……女体にでも触れたかったのですか?」
「いや、せめてお前だけでも道連れにせんといかんと思ってなぁッ!! 我が望むは爆裂! 暴炎たる火球よ――――ぐぅぅ、がはっ!?」
背中から八神に剣で突き刺され、ハガルは詠唱を中断する。剣はきれいに常闇の側面を抜けており彼女には刺さっていない。
「ハガル……リベレイターの者達の為に、もっとできる事や取るべき道はあっただろう……お前は十分戦った、何も、ここまで……」
血を口の端から垂らし、ハガルはにやりと笑う。
「こうでもすれば、お前は私を殺さざるを得ない……その為のあの一瞬だ。わかるか、大罪を犯した……総帥は生きていてはならんのだ。まぁ、最後にあの世へ持っていく感触が乙女の柔肌か……悪くない」
掴んでいた胸からずるりと手を離すとハガルは床に倒れ伏した。
そこに美咲紀が走り寄ってくる。彼女は懐から花を取り出すとその場で舞い始めた。
回復の力が発現し、出血が次第に止まっていく。
「何を、して……いる……私は、敵だぞ……?」
「関係ないのですっ! 貴方は戦いに負けて、勝敗は決しました! それなら、貴方はもう敵じゃありません!」
「ふっ、甘いのだな……いや、それがお前達の強さか……それもまた――――うぐぅぅぁあああああああああああ!」
言葉の途中でハガルは急に苦しみ出し、何かが彼の身体から飛び出した。
それは黒い塊で次第に人の形を成した。
黒く長い髪に黒いローブ。赤い瞳。色こそ違えどその姿は今、寝子島を守っているティーアにそっくりであった。
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20人
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17人
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シナリオガイド公開日
2017年06月19日
参加申し込みの期限
2017年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月26日 11時00分
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