ふと気が付くと見知らぬ場所に自分達がいる事に気づいた。
そこは何処かの見た事のない部屋。
部屋には女子が好みそうな置物や飾りなどの品々が置かれており、誰かがココで生活していたといった具合である。
部屋の主は綺麗好きだったのかゴミなどはない。
雑誌など本類は纏められ、衣類やその他の物もきちんと収まるべき場所に収まっていた。
辺りを見まわしているとふと声がかかる。
「目が覚めたのです? 実は……ツクヨが数日前からここに戻っていないのです。何か手掛かりを一緒に探してほしいのですよ」
そう言われ、部屋の中を調べようとしたその時、ぶぅんっとテレビ画面の様な物が空中に突如現れた。
「ハローハローみなさぁん。ごきげんよう。あなた達が探している人はぁ……この娘かしらぁ?」
青髪の露出度の高い悪魔の様な見た目の少女がそう告げると磔になったツクヨがうなだれる様にして映っている。
ツクヨの衣服は擦り切れ、怪我はないが衣服はぼろぼろだった。
悪魔の少女はツクヨの背後に回り込むと衣服の中へと手を滑り込ませる。
「うぅ……」
少女に抱き締められながらツクヨはびくびくと身もだえし、その顔を赤く染めていく。目の焦点は合っておらず、口もだらしなく開いていた。
「うふふ、私は『ダスト』。この娘を捕まえた張本人、犯人と言った方がいいですかね? あはははっ」
笑う少女とは対照的にツクヨは身を捩らせながら荒い息を吐いている。
「あらら? もう限界ですね……それじゃぁいただきまぁーす、あむっ」
首筋に浅く噛み付かれたツクヨの身体がびくんっと跳ねた。
そのままがくがくと震えながら悲鳴をあげる。
「あぁぁぁあああーーッ!」
ダストが噛み付いた部分をじゅるると吸うと、ツクヨの身体からピンク色のオーラが立ち上り、それがダストに吸われていった。
「んくっんくっ……ぷはっ。いやぁ何度味わっても極上ですねー、この娘の生命力。まったりとしていて、それでいて濃厚……惚れ惚れとしちゃいますよぉ」
ダストはツクヨを撫で回し、顎に手を添えて上を向かせるとその左耳を噛んだ。
「う、ぐっ……」
「勿論、生命力だけじゃありませんよ極上なのは。この娘の身体もどこをとっても極上でした……ねぇ? 楽しかったですよね、色々とぉー?」
ダストの手の動きは肩から始まり、ゆっくりと身体を触りながらお腹を通ってツクヨの太ももへと動く。
ツクヨはダストの手が動く度に身体を震わせて身もだえしている。その表情は虚ろで、口をいっぱいに開いてなんとか呼吸していると言った感じである。
「皆さんに教えてあげたいですよ、この娘がどんなことしたらどんな表情や鳴き声をあげてくれたのか……んふふ、まぁ教えてあげませんけどねーあはははっ」
ゆっくりとしたダストの手が再びツクヨの衣服の中へと潜り込む。
その瞬間、ツクヨが激しく痙攣しピンク色のオーラを放出し始める。
放出されたピンク色のオーラはツクヨに触れている手を伝ってダストに流れている様だった。
「うぁぁあっ!」
「うふふ、あなた方が助けに来るのが先か……生命力を吸われる快感に耐えられずにこの娘が壊れるのが先か……果たしてどちらでしょうね、あはははっ!」
ダストがそういうと映像はそこで終了した。
しばしの沈黙が訪れる。
下に俯きながらちーあが言葉を放つ。
「……危険なのは承知の上です。罠だって張られているはずです。それでも……それでも! ツクヨを助けてくれますかっ!」
こくりと頷くとちーあの表情がぱぁっと明るくなる。
「ありがとうなのですっ! ありがとうなのですっ! もし無事に助け出せたのなら、お礼に何でもしちゃうのですよ! あ……あんまりえっちぃのはちょっと、えと、あれですけど……そういうのでもできる限りは……いやいやいや、な、なんでもないのです!」
自分が口走ったとんでもないことを否定する様に慌てふためくちーあの姿に笑いが起こる。
「えと、こほんっ。さっきの映像が送られてきた場所へとゲートを繋ぐのです! きっと危ないですけど、必ずツクヨを助け出すのですよ!」
意気込むちーあとそれに合わせて一同は気を引き締める。
そしてちーあが作成した異空間へのゲートへ彼女と共に意を決して飛び込むのであった。
お初の人でもそうでない人もこんにちわ。ウケッキです。
今回はちょっとアレなシナリオになりますのでご注意くださいませ。
※ろっこんが通常よりも強力に描写される場合がありますのでご注意ください。
※リアクションには『お色気』の描写をガイド以上に含みますので、苦手な方はお控えください。
また、お色気的なアクションも規約に抵触しない範囲であればOKです。
かなり色んな意味で危ない悪魔の少女『ダスト』に囚われてしまった『ツクヨ』さん。
今回は『ダスト』を倒し『ツクヨ』を無事に救う事が『達成条件』となります。
下記に記載されている情報は知らないという事でもいいですし、ちーあから聞かされたとしてもOKです。
◆場所について
一面が白と黒で構成された空間です。空は暗褐色の雲に覆われています。
廃墟の様なビル群が立ち並んでおり、そのどこかに『ダスト』がいるようです。
この空間全体はそれほど広い空間ではなく、東京ドーム丸々一個分程度の広さの空間となっています。
端まで行くと壁の様な物に当たり、それ以上は進めないようです。
ちーあが『えっちな香りせんさー』を使用した所、三つの場所が検知されました。
このどこかに『ダスト』がいるようです。
・崩れたビルの中 ……えっちぃ度:弱
崩落したビルです。遠くから見ると中に蠢くゾンビのような姿が見えます。
ぱっと見、かなり数は多いようです。
・妖しいホテルの中……えっちぃ度:強
ピンク色のライトに照らされたアレなホテルです。
古ぼけているだけで壊れている所はないようですが……薄い人影が見えます。
・枯れた銭湯の中 ……えっちぃ度:中
水を失って枯れてしまった銭湯です。水自体が意思を持ち蠢いているのが見えます。
それぞれの『えっちぃ度』は攻略の難度を示していますが、高い場所に『ダスト』がいるとは限らないようです。
また、各地をクリアする事で『ダスト』に遭遇したプレイヤーの戦闘の難度が下がります。
◆ちーあの支給品
下記から一つだけを選んで持っていくことができます。複数所持や貸し借りはできません。
・フツウの剣
鉄製のフツウの剣です。
フツウであって普通じゃないようですが、何の仕掛けがあるか不明です。
例の如く、柄部分に謎のトリガーが付いています。
※トリガーを押すと何かが起こります。
・小粋なサブマシンガン
ちょっとこ洒落たデザインのサブマシンガンです。ちーあが小粋という言葉を履き違えている為か、撃つ前に必ず『イヤッハァー!』と叫ばないとトリガーを引くことができず発射できません。
軽いので力のない女性でも装備可能できます。
・えっちぃハンド
手の甲の部分にパワー残量を示すメーターが表示されるピンク色の手袋です。誰かの胸を触る、揉む等をすればするほど力を増すことができます。
なお、貧乳に触れたり揉んだりした場合は通常の2倍ほどパワーが上昇します。
かなり強力ですが上昇したパワーは消費式で減った場合は再び自分以外の胸を触る、揉むなどすれば回復します。
なお、0までパワーを消費した場合はえっちぃ妄想に取りつかれ誰かに取り外してもらうか、パワーを溜めない限り行動不能となります。
※男性の胸でもしっかりパワーは上昇しますが、女性の方が上昇率は高いです。
・ブレストミサイル
胸に装備する胸当てです。
開閉する変形機構が装備されており、開くと二つのミサイルが発射されます。
ミサイルの威力はカップサイズに比例し巨乳であればあるほどミサイルは大きくなり、威力が上昇します。
なお男性でも装備可能ですが威力はほぼなく、男性のみ発射時に激痛を伴うのでおすすめはしません。
◆敵データ
『ダスト』
悪魔の姿をした少女。露出の高い姿をしており、精神的にも肉体的にも誘惑する事を武器とする。
彼女に触れられるか噛み付かれると強い快感と共に身動きが取れなくなり、生命力を吸われてしまう。
悪戯っぽい性格をしており、からかったり挑発してくる場合もある。
背中の羽で飛行する事が可能だが、長時間は飛べない。
短距離間の瞬間移動能力を有しており、目視できる場所ならば移動できる。
攻撃魔法の類は使用できず、力もあまり強くはないが上記の能力により討伐は困難である。
『アレなゾンビ』
欲望にまみれたままダストに吸われて死んでしまった人のなれの果て。
微弱だがダストと同能力を持っており、生命力を狙って襲いかかってくる。
動きも意外と俊敏である。
『薄い人影』
幽霊の様な実体が希薄な存在。触れる事はできる模様。
ただ一定時間触れられると憑依され、えっちぃ事しか考えられず近場の誰かを襲ってしまうようになるので注意が必要。
『アクティブウォーター』
何らかの理由で意思を持ってしまった水。配管や天井などを高速で移動し、襲ってくる。
なお、口の中に入ろうとして来ることがあり入られてしまうと身体を乗っ取られてしまう。
乗っ取られた場合、快楽物質が分泌される為、痛みを感じなくなる。
その場合は、一定のダメージを乗っ取られた人物に与える事で解放可能。
◆味方データ
ツクヨ
:リベレイターに所属していた金髪紅眼の少女。巨乳。わがままぼでぃ。羞恥心皆無。
人を殺す事に何の罪悪感も抱いておらず、寧ろ楽しみを覚える性格。
しかし無為に人を殺す生活に何かしらの違和感を感じていたらしく、自分自身の
本当にやりたいことを探す為に動き出しちーあの元に世話になっている。
戦闘方法は自分の血を武器へと変じさせ自在に操って攻撃する。魔法の心得もあるようだ。
なお、からかいやいじわるといった悪戯が好きな模様。
自分にとって楽しい事の塊である異世界の者達の事を大変気に入っている。
近々、寝子島に遊びに行こうかとも考えているようだ。
ちーあ
:幼い少女で水色の長髪、露出の高い白い服を身に付けている。ちっぱいロリ。
異世界の者達を召喚する力の持ち主だがまだ未熟だからか、やたらと失敗が多い。
テューアにできることは大体はできると自称しているが、そのどれもが詰めが甘い。
装備開発が趣味で開発される装備は強力だが意味の分からない能力が追加されており、扱い辛い。
当人が言うには『完璧は人をダメにする』らしい。
最近、ツクヨが共に生活するようになり、からかってくるツクヨに悩まされている毎日である。
寝子島にも興味があるようで遊びに行きたいな、と思っているらしい。