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妄想<ウソ>が現実<ホント>になるところ。それが、らっかみ!
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【寝子島・オブ・ザ・デッド season2(4)】
「ああ、神さま!!」
糸繰 いと
は、感極まって叫びます。
「なんてなんて、なんて素敵な一日でしょう! さあゾンビさんたち、僕はここ。あたくしはここですわぁ! いとを食べて、私を噛んで、噛みちぎって! なぜなら私は不老不死、永遠なる贄、自動給餌機、食べても食べても無くならない夢の食糧! さあ、おたべ?」
ぎゅうぎゅうに詰まった扉をぶち破り、なだれこむゾンビの濁流。いとはうなりを上げるそれらへと向かって両手を広げ、誘うようにとろけた笑みを浮かべます。
なにしろ本日、彼女は本当に不死身になってしまったもので、噛まれようが食べられようが復活してしまうのですけれど……かといって、ここに合流を果たした面々が割り切って彼女を囮になど使うのかと言いますと、さすがにそーいうわけにもいきませんもので。
「イダス、飛ばせ!!」
「任せろ! うおりゃあああッ!!」
駆け寄る
ティクス・ソル
はジャンプ一番、
イダス・アグリオス
がその足裏をがっちりとキャッチ。腕力に任せて、ぶおんっと投擲!
宙を走るように飛んだティクスは、今まさにいとへがっぷり噛みつこうとしていたゾンビの首を短刀の一撃でふっ飛ばし、しゅたんと着地。いとをかばうように立ちました。
「間に合ったな。……助けても良かったか? 楽しそうにも見えたが」
「いえいえ、おかげでわたくし、まだまだこの素敵なウソを楽しめそうです。ありがとうございます」
「そいつはどうも」
けろりとしたいとに、ティクスは頭をかきかき。新たにやってきたゾンビたちをふた振りの短刀で、次々にさばいていきます。
と……そんなティクスの背中へ覆いかぶさるような、巨大な影!
「おっと。あれはまずいな……少し距離が遠いか?」
団長を助けるべく駆け出した
コル・ティグリス
は、けれど慌てず、冷静にウソをつきました。
「いいや。『間に合った』」
しゅぱん! まるでワープのように一瞬にしてティクスのもとへ到達したコルは、彼の前に現れた巨体の敵の頭をがっしとつかみ、大柄な体躯に虎の膂力を乗せてどかんと床へ引き倒してから、頭部をぷちっ! 踏み抜きました。
じゃらじゃらじゃら。敵を倒すと同時に大量のコインが生まれて、コルはその一枚を器用に空中でキャッチ。
「助かった、コル」
「気にするな。それより、いきなり出てきたこいつはなんだ?」
背中合わせになり、油断なく構えるティクスとコルの足元に横たわっているのは、通常のゾンビよりもひとまわり、ふたまわりも大きな巨漢のゾンビです。先ほどまでは、こんなやつはいなかったはずなのですけれど。
「あ、それ、オレのウソだ」
しれっと言ってのけたのは、イダスでありました。
十二支団の面々は軒並み手練れであり、この数とはいえ、ただの動く死体相手では満足できなかったと見えます。先ほど彼は、こんなことを口にしていたのでした。
「『もっと強い敵が来てもいいんだぜ! 来いよッ!』って」
「……その結果が、アレってわけか?」
ティクスが指差す先には、フツウのゾンビに混じってちらほらと見える、巨大ゾンビ。イダスのひと言はどうやら、場の混沌にさらなるピンチを付け足してしまったようです。
とはいえ彼らは、歴戦の盗賊団。
「まあいいさ。コル、イダス、やつらを片づけるぞ」
「ああ、任せろ。狩り尽くしてやる……!」
「っしゃあ! 楽しくなってきやがったぜっ!」
臆することもなく、ティクスは巨大ゾンビの足元へ駆け込み右足を集中攻撃。ぐらりとよろけたところにイダスが連打を叩き込み、コルが獣王のごとき強烈なイチゲキをずぎゃんっ! なんとも、お見事なコンビネーションでありました!
フツウゾンビは撃てばひとまず止まるものの、巨大ゾンビはそうもいきません。彼らはタフでしつこく、そしてむやみやたらと強靭でした。
「集中砲火よ、真紀!」
「分かってるよ、姉ちゃん!」
花菱 朱音
と
花菱 真紀
が巨大ゾンビめがけて、拳銃とライフルを連射連射!
しこたま銃弾をぶちこんでどうにか倒すことはできるものの、巨大ゾンビもまた一体のみではありません。おまけにそちらに対処している間にもフツウのゾンビたちがずんずん詰め寄ってくるもので、少しも気が抜けないのです。
「いけませんね。このままでは押し切られてしまいそう」
朱音と真紀の隙を補うように、
桧垣 万里
がナイフとフォークを放ち、隣では
十二月晦日 杏
もお皿のフリスビーですぱすぱとゾンビを刻み、どうにか押し寄せる波を押し留めています。
「HA! 俺たちまるで、Heroのようだね。ところで、その研究施設とやらはまだなのかい?」
「おっかしいナー。ホントになってるはずだから、どこかに入り口があるはずなんだけど」
合流した彼らは、
志波 武道
の導きによってショッピングモールの中を移動しています。彼のついたウソにより、モールのどこかに『対ゾンビ研究施設』が出現しているはず……なのですけれど、ウソの実現の仕方はどうも一定ではないようで、今のところ見つけることができずにいました。
武道は首をかしげつつ、ぐわっと歯を剥くゾンビを手刀でずばん!
「っと! まずいな。このままじゃ……」
「こっちこっち。こっちだよ!」
ゾンビを辛くも退けながらの移動に、彼らの胸へ次第に焦燥感が沸き上がり始めた……その時でした。
不意に、頭上から降り落ちる声。
「……あっ!? あれは……カイくんー!?」
見上げて驚いたのは、
卯木 衛
です。
ばさりと翼をひと打ち、ゾンビの群れを飛び越えてやってきたのは、なんと
翼獣のカイくん
! 前足でどかんとゾンビのひとかたまりを薙ぎ倒すと、カイくんは衛の目の前へふわりと着地。くうん、と嬉しそうに喉を鳴らしました。
「会いたかったぜ、カイくん……!」
懐かしい姿に思わずちょっぴりうるっとしながら、むぎゅっと首を抱きしめつつ。衛は今日の出がけに、試しについてみたウソを思い出します。
「『未来から来た息子とカイくんに命の危機を救われた』、とか……まさかマジになるなんて! あれっ、てことは君は……」
「とーちゃん! 助けに来たぜ!」
「と、父ちゃん!?」
衛は言いました。『未来から来た息子』と。確かに、自分と同年代くらいに見えるその少年は、衛にそっくりの桃色がかった金色のツリ目で、いかにも童顔で、身長は衛よりもひと回りくらいは大きくて……あれっ?
「俺より背が高いじゃねーか!!」
「あいかわらずちっこいなー、とーちゃんは。それよりほら、あそこ見てくれよ!」
少年が不意に指差した方向へ視線を向けますと……うろめくゾンビたちの足元に、地下への入り口のような扉が見えました。
ピンときたのは武道です。
「もしかして、あれが隠された研究施設の入り口か!?」
「よーし、それなら任せて! 真紀、道を切り開くわよー!」
「OK!」
朱音と真紀がばりばりと銃を撃ちまくり、万里と杏はナイフにフォーク、お皿の雨あられでゾンビを薙ぎ倒して、扉への道を確保します。
「今のうちです! 無事に脱出できたら、皆さんにも美味しい紅茶をお出ししますからね♪」
「さあ、ド派手にescapeといこうぜ!」
ここぞとばかりに総攻撃。彼らは扉へ向かって、突撃!
そのさなかに、衛はふと気づきました。
「……あれっ? 君が俺の息子だっていうなら、母親は……、!?」
しゅばっ! 思わず風のようなスピードで
壬生 由貴奈
のほうを振り返りますと……あ、良かった。スマホ型拳銃でびしばしソンビシューティング、高スコアを叩きだす
千歳飴 楓子
といっしょに後ろの敵を押し留めるのに奮闘していて、気づいていませんでした。
「ふふん。楓子にかかれば、この程度のミッションはたやすいことだ。報酬はいただきだな」
「あめちゃんは頼りになるねぇ。あれぇ、うーちゃんどうしたの? なんだか顔が赤いよ? その子は誰かなぁ、兄弟?」
「あ、い、いや!! なんでもないんです、なんでも!!」
しぱしぱと手を振りながら慌てた衛へ、少年はくすくすと笑みを浮かべながら、再びひょいとカイくんの背中に乗り込みます。
「おれのかーちゃんが誰なのかは、秘密にしとく! 未来が変わっちゃうと困るしなー。とにかくあそこの研究施設にたどり着けば助かるから、がんばれよーとーちゃん!」
「あ、ああ。分かったぜ! 助けにきてくれてありがとな、息子ー! カイくんも!」
少年はにかっと笑って手を振り、カイくんとともに、ばさりと飛び去っていきました。
「絶対、またいつか、会おうな! 俺、それまでにもっと……もっともっと、立派になってるから!!」
そんなわけで扉の下の唐突な階段を降りると、そこにはショッピングモールらしからぬSF臭が漂っておりました。ぴこぴこ明滅するランプに、淡い色味の液体が揺れる透明なタンク……いかにも何かの研究施設、といった趣きです。
「楓子が抑えているうちに、早くするんだ! 楓子が頑張っているうちに! 楓子がゾンビを抑えているうちにー!」
びしばしどしゅんと楓子が入り口扉前で踏ん張っている間に、武道が床に置いてあるケースをぱかっと開いてみますと、
「対ゾンビ用特殊弾薬に、それを装填する注射銃。こっちは、ゾンビに噛まれた人用の血清か。ワァイ、ゾンビ対策グッズがてんこ盛りダァ!」
彼のウソは確かにホントとなって、モールの地下に出現していたのでした。
「よし、これで助かるぞ! みんな、対ゾンビ銃を持ってくれ。ワクチンは俺が持ってくゼイ!」
「「「了解ー!」」」
彼らはありったけの対ゾンビ用品を手に取ると、さっそく脱出を図ります。
ありがたいことに、研究室には脱出用の非常口がありました。長い廊下を急ぎとおり抜け、地上へと続く扉をぱかんと開いてくぐると、そこにもやっぱりゾンビの群れ……けれど目の前の空には、懐かしい太陽の光がきらりときらめいています。
もはや、恐れるものはありません!
「いくよ、ダマスカスブレード!」
「はいっ、ご主人さま!」
サキリ・デイジーカッター
、それに人間化した相棒のダマスカスブレードが跳躍し、ゾンビの真っただ中へ! 鋭く刃を振るって薙ぎ払い、時にはサキリのろっこんによって短距離転移。姿を消してはゾンビの眼前に現れ一閃、再び消えては巨大ゾンビを空中から強襲します。
とはいえ、さすがの多勢に無勢。
「……あうっ!」
「ダマスカスブレード! 噛まれたのかい?」
群れに突っ込んだダマスカスブレードちゃんがうっかり、ゾンビに噛まれてしまいました……けれどそんな時のための備えが、今の彼らにはありました。
「志波先輩、お願いします」
「おっけー、まーかして☆」
武道が注射銃にワクチンを装填し、ダマスカスブレードちゃん目がけて発射すると、ぷすっ。即効性のお薬がバッチリ効いて、彼女はゾンビになってしまうこともなく、たちまち復活!
「ありがとうございます、志波さま! では、ご主人さま。まいりましょう」
「ああ、最後の仕上げだ。頼むよ、相棒!」
サキリと顔を見合わせてにっこり、瞬間移動で再びゾンビの波の中へ飛びこんでいきました。
「そろそろ……かな」
「どうしたの、ヒュー?」
城山 水樹
ががしゃりとガトリング砲を構え、ずがががが! 撃ちまくり群れを切り開く中で、
ヒュー・ヒューバート
が後ろを振り返り、不意にぽつりとつぶやきます。
ゾンビマスター、ヒューは巨大ゾンビを数体支配下に置いてしんがりを務め、追いかけてくるゾンビたちに対処しています。視線の先には、先ほどまで閉じこもっていた寝子島シーサイドアウトレットの遠景がありました。あの中にはいまだ、とてつもない数のゾンビたちがひしめいていることでしょう。
と……ひゅるるるる。聞こえてきた空気を裂くような音に頭上を見上げると、
「あら? 空から何かが……」
「さっき、ちょっとしたウソをついたものでね。『アウトレットの建物ごとナパーム弾を大量投下させて燃やし尽くす』、ってね」
「えっ?」
ちゅどどどどばばばーーーん!!
空から降り注いだミサイルの雨によって、シーサイドアウトレットは大炎上!! ぼわっと天高く燃え上がった爆炎の熱が、彼らの頬をちりちりと焦がしました。
あんまりにも乱暴なやり方ではありましたけれど、あの中ではもはや救いようもないほどにゾンビがすし詰め状態になっていることを思えば、この際致し方なし! といったところでありましょう。仲間たちも遠くで弾けた炎を眺めて、ただただうむっとうなずくばかりでありました。
水樹はなんだかぼんやりと真っ赤な炎を見上げ、ヒューは彼女の肩をぎゅっと抱き寄せ、
「……綺麗な花火ね♪」
「たまにはこんなのも、ね」
恋人たちはしばし、ふたりの世界に浸るのでした。
こうして彼らは、どうにか死地からの脱出を果たすことができました。
けれど、決死の逃避行はまだまだ続きます……今や寝子島にはゾンビたちがあふれ、安全な場所などどこにも無いのですから。
「……ああっ!?」
「ん? どうしたのぉ、あめちゃん?」
「今日は楓子が絶賛ドハマリ中なゲームのコラボグッズの、発売日だったじゃないかー! シーサイドアウトレットといっしょに火だるまに……くうっ!」
「あー。どんまい、あめちゃん~」
……生き残れ、ゾンビハンター!
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月09日
参加申し込みの期限
2017年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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